Space Design
社会の複雑性が高まり将来の予測が困難な、VUCA*時代と呼ばれる現代。多くの企業が今後の持続的な成長に向けて、組織内におけるイノベーションの促進や、社会との接点強化による新たな価値創出などを模索しています。
これらの取り組みを進めるうえで1つのカギとなるのが、企業が所有するオフィスや店舗といった空間の戦略的な活用です。例を挙げると、企業と社会とのつながりを生み出すコワーキングスペースや、社内外の組織間交流やナレッジ共有のためのインキュベーションセンター、自社の歴史や技術を発信する企業ミュージアムなどの開設、また、社員のエンゲージメント向上を目的としたオフィス内へのカフェテリア設置などです。
コクヨは、長年のオフィスづくりで培ったノウハウを生かし、企業の価値向上につながるさまざまな空間のデザイン・構築をお手伝いします。
*Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
オフィスや店舗など企業が設ける空間のデザインは、空間の利用目的に合っているだけでなく、その企業らしさ(ブランド)や、企業が将来目指す姿(ビジョン)が反映されている必要があります。空間デザインに企業のブランドやビジョンを反映することで、以下のような効果が期待できます。
製品や広告だけでなく、社内外のステークホルダーの目に触れる空間のデザインにもその企業らしさが表現されていることで、企業のブランドイメージがより身近な、好ましいものとして世の中から認識されます。
社員が長い時間を過ごすワークプレイスは、企業ブランドやビジョンに対する理解を深めるために最も活用すべき空間です。企業のブランドが体感でき、目指す働き方を叶えるオフィスを構築することで、社員のエンゲージメント向上とビジョン実現につなげます。
ショールームや企業ミュージアムなどの施設は、企業と一般の利用者との重要な接点です。外観や内装、導線、サインなどすべてから企業の世界観や価値観が感じられる空間をつくることで、利用者や近隣の人などにも企業のブランドイメージをアピールできます。
インキュベーションセンターやコワーキングスペース、店舗など、企業が新たに取り組む戦略的事業の成功にも、空間デザインが大きく影響します。空間デザインに企業のブランドやビジョンを反映することで、他社との差別化による利用促進や、ブランディングが期待できます。
ワーカーが「行きたい」と思えるようなオフィスをデザインするためには、企業がその空間を通じて実現したいことやその場を使う人の体験について、設計者がお客様と共に徹底的に考え抜く必要があります。
私たちは、空間が機能的で美しいことはもちろん、ワーカーの快適さを大切に、お客様のビジョンを効果的に叶えられる空間デザインをご提案しています。空間デザインにおけるコクヨの強みを以下にご紹介します。
コクヨには、オフィスづくりの経験が豊富で、企業理解に長けたコンサルタントやデザイナーが多数在籍しています。多くの企業の経営課題をオフィスづくりで解決してきたコクヨだからこそ、ショールームや企業ミュージアムなどオフィス以外の施設・設備においても企業課題の解決や企業ビジョンの実現に資する空間デザインが可能です。
コクヨは、1969年に日本で初めて「ライブオフィス」として自社オフィスを公開して以来、常に時代の半歩先の働き方を自社で実験し続けてきました。また、働き方を問い、実践するシンクタンクである「ワークスタイル研究所」では海外も含む最先端のオフィスや働き方、企業経営について研究し、リサーチメディア「WORKSIGHT」、統計レポート「WORK VIEW」などで社会に向けて発信しています。
これら最新の実践や研究の成果も生かし、労働環境の変化や、働く人の価値観の変化なども踏まえた空間デザインをご提案しています。
コクヨは、自社のオフィスや戦略的事業として展開している店舗などを通じて、企業と社会の接点を作る実験・実践を重ねています。古い自社ビルを全面リノベーションした品川の「THE CAMPUS」には地域の人が自由に使える広場やカフェ、お客様向けのショールームやイノベーションラボを併設。また、会員制のコワーキングスペース「Creative Lounge MOV」、生活実験型集合住宅&地域拠点「THE CAMPUS FLATS」、発見と体験を提供するショップ&カフェ「THINK OF THINGS」なども運営しています。
自社における空間の戦略的活用で積み上げてきた経験やノウハウを、お客様への提案に生かしています。
多数のオフィスづくりを通じて培ってきたサポート力もコクヨの強みです。ほとんどのご担当者にとって、オフィスの移転やリニューアルを経験するのは社会人生活で1回限り。何から手をつければいいのか、どうやってオフィス構築パートナーを選定して依頼するのか、どのパートナーにどこまで頼めるのか、費用や期間はどのくらいかかるのかなど、わからないことだらけなのは当然です。
そして、オフィス以外の施設をつくる際も、ご担当者のお悩みの多くは共通しています。コクヨは、現状把握や課題抽出から、コンセプト策定、設計、工事、家具納品などすべての工程にわたって、ご担当者のお悩みに寄り添ってプロジェクトを推進します。
コクヨは、多様化し変化し続けるワークスタイルのニーズに向き合い、これからの働き方も見据えて、「はたらく」から「くらす」「まなぶ」を通じた、企業課題や社会課題の創造的な解決を目指しています。コクヨが手掛ける空間デザインの領域と、事例の一部をご紹介します。
オフィスデザインはコクヨの空間デザインの原点です。現状の課題抽出や、最適な働き方とオフィス要件の定義、設計、プロジェクトマネジメントなど、全プロセスについてサービスを提供しています。また、オフィスの一部リニューアルからビル全体のリノベーションまで、あらゆる規模・範囲でのサービス提供が可能です。
納入事例一覧はこちらJX金属 本社
複数のワーカーが執務環境を共有しながら働く「コワーキングスペース」や、企業が遠隔地での執務場所として設ける「サテライトオフィス」。テレワークの普及によってこれらの需要が高まっています。
コクヨはコワーキングスペース運営の経験も生かしながら、多数の企業や官公庁が手掛けるコワーキングスペースやサテライトオフィスの空間デザインを多数手掛けています。
Solo Time 二子玉川
インキュベーションオフィスやイノベーションセンターは、部門や組織を越えた人材交流やナレッジの共有、多様なパートナーとのコラボレーションなどを促し、新規事業や新規技術の創出を目指す施設です。
コクヨは、出会いや交流を生み出す導線設計や、創造性を刺激するインテリアなどの豊富なノウハウを生かし、多数の施設の空間デザインを手掛けています。
ミズノ・イノベーションセンター
「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」
建築のストック活用、人材採用強化、急激な社会変化への対応など、企業が抱えるさまざまな課題に対する提案として、リノベーションが挙げられます。
コクヨは、自社をはじめとするオフィスリノベーションの豊富な経験から、誰もが「自由」で「らしく」働けるための空間を提案します。
コクヨ THINK OF THINGS
職場の食堂を、昼食時以外の時間帯は多目的なスペースとして活用できるように設えることで、会議スペースや執務スペース不足の解消、組織内コミュニケーションの促進などが可能になります。また、オフィスビルやホテルに共有ラウンジを設けることで、入居者・利用者の満足度向上、施設自体の価値向上につなげることもできます。
Aroma Square Lounge
実際に製品を手に取ることができる店舗やショールーム、企業の歴史や文化に触れることができる企業ミュージアムは、企業と社会との大切な接点です。コクヨは、企業の文化や将来像を深く理解し、企業のブランドが体感できる空間をデザインします。
三菱鉛筆 o-i STUDIO