2021年12月15日配信
今回から4回にわたり、病院内でのコミュニケーション力向上を目指した空間と商材をご紹介します。
多くの病院の事務室は、島形のレイアウトで固定席運用をしていることが一般的で、スタッフ間コミュニケーションが限られた人中心になったり、限定的になりがちではないでしょうか?
一方、民間の企業では、フリーアドレスやグループアドレスを導入することで、コミュニケ―ショーンの活性化に繋がっている事例も多くあります。
フリーアドレスとは、固定席を持たずに座席を共有して運用する方式で、グループアドレスとは、ユニット単位などで大まかなエリアを決めた上で、フリーアドレス制を運用する方式のことです。
どうしてコミュニケーションの活性化に繋がるのでしょうか?
なぜならば、隣に近くに座る人が日々変わり、他部署が何をやっているかが分かったり、いつも話さない人と話ができたりして、自然なコミュニケーションが生まれるからです。
また、固定席を持たなくなると、個人の荷物の整理や資料の共有化が必要になりますが、情報の整理整頓・情報共有の効率化が進むメリットもあります。
病院でのフリーアドレス・グループアドレスの導入は、現実ではなかなか難しいと思われるかもしれませんが、働き方改革を実現するひとつの手段として挑戦している病院様も少しづつ増えています。
■フリーアドレス・グループアドレスの実践例
<看護事務室でのトライアル>
奥のワークデスクはフリーアドレス席で、各外来・病棟師長、認定看護師等が執務を行っています。手前の丸テーブルは昇降タイプを採用し、医師をはじめとした多職種のスタッフも交えての立ちミーティングブースとして利用しています。ハイテーブルを用意することで、堅苦しくないカジュアルで、意見を言いやすい雰囲気に繋がっています。
また、フリーアドレスの導入にあたり、共用収納庫を設け、書類や備品を整理・管理しています。
<医事課でのグループアドレスの実践>
毎日違う席に座ることで色々な人と会話するきっかけが増え、コミュニケーションが生まれます。
勤務終了後は、それぞれの荷物を片づけ、「クリーンデスク」が徹底されています。
<集中ブースの設置事例>
フリーアドレス・グループアドレスを進めると、コミュニケーション量が増える半面、集中できないデメリットが生まれる場合もありますが、
各所にブースを設置することで集中作業の効率化もはかっています。
<看護部長室>
コミュニケーション力の向上という観点では、横の繋がりだけでなく、上司・部下の繋がりも大切です。
スタッフとの面談や、報告・相談を受ける場面でもリラックスできるよう、明るいカラーリングのミーティングテーブルを用意することで、
インフォーマルな会話が出来るようになりました。
次回は、フリーアドレス・グループアドレスの導入に役立つデスクやチェアー、収納庫などコクヨのおすすめ商材をご紹介いたします。
是非、ご覧ください。