働き方用語辞典
「デジタルノマド」

デジタルノマド

ITを活用し、国内外を旅しながら自由に仕事をする人のこと

「デジタルノマド」とは、場所に縛られることなく、日本国内や世界中を旅しながら、IT技術を活用して自分のペースで働く人のことを言います。遊牧民のように特定の拠点を持たずに仕事をする「ノマド(nomad)」から由来しています。

パソコンとインターネット環境が整っていれば可能なデジタルノマドは、プログラマーやSE、ウェブデザイナーといったIT関連の職種をはじめ、ライターや編集者、翻訳家などが向いています。そのほか旅行という特徴をいかせる写真家やトラベルブロガーも増えています。

近年では、ヨーロッパや南米、東南アジア、韓国などで、リモートワークしながら長期間滞在できる「デジタルノマドビザ(ワーケーションビザ)」を発行しており、日本でも海外からのデジタルノマドの誘致のため、ビザを導入する動きがあります。

また、海外ではデジタルノマド向けに、インターネット環境やコワーキングスペースを整えたゲストハウスや、シェアハウスとコワーキングスペースを合わせたコリビングが登場しています。

■デジタルノマドの魅力

• ・ワーク・ライフ・バランスを保つことができる
• ・国や場所、時間などを自分で決めて、柔軟なワークスタイルを実現できる
• ・会社に属さず、人間関係におけるトラブルを軽減できる

■デジタルノマドをするにあたっての注意点

• ・時差による時間の調整やスケジュール設計
• ・パソコンやスマートフォンの故障、インターネットの不具合によるトラブル
• ・移動や環境の変化に伴う体調の変化
• ・旅の費用や滞在先探し、生活への不安などによる生産性の低下

行きたかった国や場所で仕事ができるという夢のような働き方ですが、観光が優先になって仕事がおろそかになるという本末転倒にならないよう、気を付ける必要があります。 旅先での新しい出合いや刺激を受けることでモチベーションが上がり、仕事のパフォーマンスも向上すると、より充実した生活を送ることができるでしょう。