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2024.2.29[ オフィス運用 ]
執筆:コクヨコラム編集部
オフィスの防災対策は進んでいますか?オフィスはたくさんの人が長い時間を過ごす空間です。災害時のオフィスではどんなことが起こり、何が必要となるのでしょうか。
本記事では、地震発生を例とした「もしも」に備えるオフィス防災をご紹介します。
コクヨの長年のノウハウをまとめた、より詳しいダウンロード資料もご用意しています。ぜひご活用ください。
■ダウンロード資料
・防災ことはじめブック
・ニューノーマル時代の防災備蓄の考え方
目次
災害が発生した時、それぞれの段階によって必要な活動や物品が変わります。
地震発生時の活動概要と必要な物品
次の項から、災害発生前から発生直後、そして数時間、数日後など、状況に応じた準備と必要な物品、そして気を付けるべきポイントを、災害発生から時系列にご紹介します。 あわせて、コクヨの防災カタログ「ソナエル」もぜひご覧ください。
地震発生時のオフィスでは家具の転倒や物の落下、ガラスの飛散などが想定される
平常時、災害発生後に備えて、社員が自律的かつスムーズに防災用品を利用できる仕組みの準備が必要になります。
いざ地震や災害が起こった時に、物品を仕分けせずにすぐに渡せる「1人用備蓄セット」を揃えたり、担当不在でも置き場所がわかる配置や表示などの工夫が欠かせません。
また、定期的な避難訓練の実施はもちろん、災害発生時の各社員の役割分担を決めたり、オフィスの中に危険な場所がないかの確認も忘れずに行いましょう。家具の配置やレイアウト、家具の転倒や物の落下・ガラス飛散の恐れがないか、避難経路は確保されているかなど定期的なチェックが大切です。
<オフィス内で想定される被害>
・家具の転倒、引き出しなどの飛び出し
・高いところにある物や家具収納物の落下
・転倒したり移動した家具等が出入口をふさぐ
・窓や家具のガラス飛散
<オフィス内での防災ポイント>
・備品の保管場所周知
・有事の際の役割分担
・防災知識の啓もう活動など
コクヨでは、地震に強いオフィスを研究をしております。次のページより確認いただけます。
【関連記事】
・地震に強いオフィスの研究
社員の安全を確保し、避難や誘導を行う
災害発生直後は、自分や周囲の身の安全の確保、緊急避難・脱出、誘導が急がれます。
特に、救急・応急手当に使う用品などがすぐに使用できる状態であることが重要です。
オフィス空間だけでなく、エレベーターや個室に閉じ込めなども想定されるため、エレベーター用防災キャビネットや救急用工具も備えておくと安心でしょう。
<必要となる物品の例>
・笛
・ライト
・ヘルメット
・個人用防災セット
・救急用工具セット
・救急用品、包帯・消毒液等
【関連記事】
・「安全確保・避難誘導」のポイント
・「脱出救急・応急手当」のポイント
発生後、間もなく、状況を把握し社員や家族の安否確認が必要になります。 災害の規模によっては、オフィス内に災害対策本部が設置され、安否・安全確認、避難や移動、交通機関の情報集約、各所との連携など、全体の指揮を執ります。
災害対策本部を運用するために、通信や連絡に必要な緊急用電源、トランシーバーやラジオ、それらをまとめるホワイトボードに加え、屋外に設置する場合に備えたテントなどが必要になります。最近は、オフィス構築時や移転時に、『日常時と非常時を切り離さずに一体のものとして捉えもしもの時に備える考え方』の「フェーズフリー」という考え方を取り入れる企業も増え、災害対策本部の立ち上げをスムーズにできる企業も増えてきています。
災害対策本部を設置し、別フロアや拠点との情報収集・連絡が必要となる
<必要となる物品の例>
・燃料
・帰宅支援セット
・発電機
・ラジオ、ワンセグTV
・トランシーバー
・メガホン
・ホワイトボード
・テント
【関連記事】
・「情報収集・連絡」のポイント
・「環境整備」のポイント
・コクヨのフェーズフリー
・働き方用語辞典「フェーズフリー」
災害発生から数時間が経過し、帰宅が困難な場合には会社にとどまることも想定されます。 ライフラインが復旧するまでの間、安全に過ごせるスペース確保が必要です。 防寒具や毛布、食料の確保はもちろん、プライバシーを考慮したり、夜間の明かりの確保するなど、安全に過ごせるための配慮も必要となります。
帰宅困難な場合には一時的にオフィスにとどまり寝泊りするケースも想定される
<必要となる物品の例>
・防寒具・毛布
・飲料水
・食料
・簡易トイレ
・衛生管理用品
・ゴム手袋・マスク等
【関連記事】
・「就寝・防寒」のポイント
・「保存水」のポイント
・「食事」のポイント
・「トイレ用品」のポイント
・「衛生管理」のポイント
収納・管理しやすいコクヨの防災備蓄「パーツフィット」
オフィスでの防災用品や防災用の備蓄は、非常時の使いやすさだけでなく通常時の管理・保管のしやすさもポイントです。買いそろえても、いざというときに迅速に使えなくては意味がありません。
ここでは、ぜひオフィスに備えてほしいコクヨの防災用品の「パーツフィット」と「エレキャビ」をご紹介します。
識別、管理、収納がしやすい「パーツフィット」の特徴
オフィスの防災備蓄は、キャビネットやデスクのワゴンに収めやすい寸法設計の防災用品「パーツフィット」がおすすめです。
オフィス内の限られた収納スペースを有効活用できる箱サイズと、内容物が一目でわかる外装や数えやすい入り数は、非常時の使用・通常時の管理どちらのシーンでも扱いがしやすいのが特徴です。
・内容物が一目でわかる外装
・必要数が算出しやすい入り数
・キャビネットやワゴンに収納しやすい寸法
内容物がわかりやすいパッケージの表記
15、30など数量が計算・管理しやすい入り数設定
キャビネットにパーツフィットを収納した様子
パーツフィットは、1人分の防災備蓄をセットにした日数別の個人備蓄セット、保存水・アルファ化米・保存パンなどの食料、袋式トイレ・フリース毛布などのラインアップがあります。
パーツフィット個人備蓄セット1日分
1人に必要な備蓄用品をセットにしたのが、「個人備蓄セット」です。東京都の条例に準拠した物品が1つの箱にセットになっているため、混乱しがちな災害現場でこまごまとした物品を仕分けすることなく、担当者がいなくてもすぐに使用できます。
個人備蓄セット1日分と2日分を組み合わせ3日分の備蓄として使用できる
また、個人備蓄セットは1日分のほかに、1日分ライト、2日分、2日分ライトがあり、組み合わせることによって用途や規模に合わせ備えることができます。
・【迅速】仕分け不要ですぐに使用できる
・【管理】1人分が把握しやすく、棚卸や追加が容易
・【防災意識向上】入れ替え時に旧備蓄品を社員に提供しやすい
■「個人備蓄セット1日分」セット内容
アルファ化米(五目ご飯・製造より5年保存)×1袋、ビスケット(製造より6年保存)×2袋、500mℓ保存水(製造より5年保存)×6本、袋式トイレ(製造より10年保存)×5枚、アルミブランケット×1枚
※内容は変更になることがあります
※1人用1日分ライト、1人用2日分、1人用2日分のご用意もあります
個人備蓄セットのほかにも、さまざまな備蓄や防災用品がオフィスに収納しやすいサイズと外装でまとめられています。
※内容は変更になることがあります
左:右:保存水(バッグインボックスタイプ15L)、右:アルファ化米(30袋入り)
左:保存パン(20個入り)、右:ビスケット(30袋入り)
左:帰宅支援セット(スタンダード)、右:救急用品セット(30人タイプ)
左:折り畳み担架、右:ランタン
左:袋式トイレ100回分、右:フリース毛布10枚入り
「エレキャビ」は災害や事故などでエレベーターに閉じ込められた際に備える、エレベーター用防災キャビネットです。
必要な防災用品がコンパクトに収納され、万が一の時に復旧までの間をサポートします。
左:エレベーター内に設置されたエレキャビコーナータイプ
中央・右:エレキャビ
■セット内容
手回し充電ライト、非常用飲料水50mℓ(製造より5年保存)10、非常用食料(製造より5年保存)10、袋式トイレ(自立タイプ・製造より10年保存)10、ポンチョ、アルミブランケット(静音タイプ)2、救助笛(ツインウェーブ)、救急用品セット(製造より4年保存)、ケミカルライト(製造より5年保存)2、プラスチック扇子2、ポケットティッシュ5
●救急用品セット内容/消毒液(指定医薬部外品・製造より4年保存)、救急絆創膏(一般医療機器)、包帯、医療脱脂綿(一般医療機器)、除菌ウェットティッシュ(製造より5年保存)
※内容は変更になることがあります
オフィス防災のポイントと、コクヨの防災商品をご紹介しました。 より詳しい情報や、チェックポイントを開設したオフィスの防災資料を下記リンクよりダウンロードいただけます。ご家庭にも役立つ知識を掲載していますのでぜひご活用ください。
また、それぞれのオフィスや空間に合わせた防災のご提案も行っています。お困りの際はどうぞコクヨにご相談ください。
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