HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 【ICTとは】ITとの違いやICT化を推進する際のポイントを解説!
2022.4. 7[ その他 ]
現在、仕事やオフィスのICT化が進められています。多くの情報の迅速な伝達が求められる現代社会で企業が生き残るためには、ICTの取り組みは不可欠です。今回は、ICT化を進めるメリットや注意点などを紹介します。
近年注目を浴びているICT化とはどのような取り組みなのでしょうか。ここでは、ICTの概要や注目を浴びている理由について紹介します。
ICTは、「Information and Communication Technology」の略で、「情報通信技術」や「情報伝達技術」という意味をもっています。つまり、ICT化とは情報通信技術を活用してコミュニケーションを円滑化し、サービス向上などに活かすことを指します。
ICTと似た言葉として、IT(Information Technology)もこれまでよく使われてきました。ITは「情報技術」という意味ですが、現代社会では単にデジタル化された情報や技術を使用するだけではなく、通信技術を利用してデジタル化された情報をやり取りすることに重きをおいている場合が多く、日本を含め、国際的にもICTの表現を使用することが多くなってきています。
ICT化が注目され始めた要因はさまざまですが、大きな要因は働き方改革にあります。政府主導の働き方改革(残業時間削減や有給休暇の義務化など)の推進に加え、コロナ禍による半強制的な働き方の変化によって、「働き方改革」への意識は一段と高まっているのです。
ICTの導入は業務の効率化や自動化による労働時間の削減を推進すると共に、残業や休日出勤などをなくし、ワークライフバランスの実現にもつながります。
また、コクヨの市場調査*によると、ポストコロナに向けて経営層が重視するキーワードの1位が「働き方改革」となっています。さらに、働き方改革を推進するうえで重視していることとして76.9%が「ICTの導入」や「遠隔コミュニケーション」を挙げているのです。
上記結果の示す通り、業務の効率化はデジタル化ありきで考えられています。ICTの導入は、業務の効率化から始まり、結果的に働き方改革の推進につながるのです。
*WORK TRANSFORMATION コンセプトブック Vol.2
ICT化することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ICT化で得られる効果について紹介します。
チャットツールの活用で、メールよりスムーズで速いやり取りが可能となります。データやファイルのやり取りもスムーズなので、スピード感を大切にしたいコミュニケーションにおすすめです。また、Web会議ツールを使えば、離れた相手とも、まるで対面で話しているかのように円滑なコミュニケーションをとることができます。
ノートパソコンやスマートフォンなどのモバイルツールとWi-Fi環境さえあれば、オフィス以外の場所でも働くことが可能になります。営業活動の合間時間や移動時間をより効果的に使うことや、子育てや介護などと両立しながら在宅で働くこともできるのです。出社を前提としない、あるいは、勤務地を限定しない多様な働き方を制度として用意することで、社員により長く仕事を続けてもらうことが可能となるかもしれません。
ICTの導入でコミュニケーションが円滑になり、働き方が多様化する、働き方の自由度が高まることは、サービスの質や生産性向上へとつながります。具体的な例として、機械的なルーティン作業を自動化することで、そこに割いていた時間を分析したり思考を深めたりするなど、人ならではの業務に使うことができます。またやるべきことを効率的に終わらせ、余暇の時間が増えれば、心身ともに健康的に働くことができ、社員の創造性を高めることにもつながるのです。
ICT化を進めるときは、どのように進めれば良いのでしょうか。
ICT化への不満として「システムを使いこなせない」「操作が難しい」などの声が上がることがあります。その不満への対応として、ICTツールの使い方の研修はもちろん、セキュリティ面の研修も必要です。
ICT化には現場の声を取り入れることが大切です。現場を十分に理解せずにICT化を進めると、かえって生産性が下がる恐れもあります。ICTツール導入の際は、自社の業務内容や働き方を分析したうえで、どのようなものを導入するのか具体的に検討しましょう。
もしも自社のICT化に対して考えが漠然としている状況なら、専門家のアドバイスやサポートを受けるのがおすすめです。コクヨなら、ワークスタイル改革コンサルティングなどで、課題の整理や適したツールの導入・運用などを提案することができます。
コクヨのワークスタイル改革コンサルティングについて詳細はこちら。
今回はICT化について紹介しました。今後のデジタル社会を生き抜くには、仕事やオフィスのICT化が不可欠です。ICT化に取り組むと業務の効率化や働き方改革にも役立つので、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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