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2021.8.19[ オフィス空間 ]
コクヨコラム編集部
最終更新日:2024年1月22日
内装工事によりオフィス環境が改善されれば、仕事が快適になるだけでなく、社内の雰囲気も良くなります。とはいえ、実際にオフィスの内装工事を依頼しようとしても、具体的にどう進めれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、オフィス内装工事の内容や流れ、業者の選び方などを紹介します。
目次
オフィスの内装を変えて模様替えをしたいと思っても、部屋の模様替えと異なり、賃貸オフィスの場合は工事できる範囲が様々だったり、工事の種類も7種類あったりします。
まず初めに工事区分を整理したのちに、7種類の内装工事を紹介します。
工事区分とは、賃貸オフィスを工事する際の費用負担や業者の選定について定められたものです。工事区分は「A工事」「B工事」「C工事」に分類されます。
■A工事
ビル自体の工事を指します。ビルオーナーが工事業者を指定し、工事費用を負担します。
■B工事
借主の要望により行う工事のことです。ビルオーナーが工事業者を指定し、原則借主が工事費用を負担します。
■C工事
借主が発注や費用負担を担う工事のことで、工事業者は借主自身が選択できます。
工事の対象範囲など詳細な工事区分は、ビルによって異なるため、入居契約時の工事区分表による確認が必要です。
借主が内装工事できるオフィスは、B工事とC工事区分のものに限られますので、事前確認する必要があります。
次に、オフィスの内装工事7種類の内容を紹介します。
1.パーティション工事
パーテイション工事は、パーテイションで空間を仕切る工事となります。執務スペース内にガラスのパーテイションを立てて会議室を作るなどは、パーテイション工事です。後述する壁工事と異なり、比較的、短期間で低コストで施工が可能なのが特徴です。また、移転・レイアウト変更時には、解体して再施工が可能です。
2.床工事
床工事は、オフィスのフロアカーペットを張り替える工事のことを指します。
カーペットには、防音効果や省エネルギー・保温効果があり、快適性を高められます。また、執務スペースやエントランスの床にコーポレートカラーを採用すれば、エンゲージメントの向上やブランディング強化につながります。
3.壁工事
壁工事は、オフィス内に壁を設置する工事となります。
パーティションと異なり、自由度が高くデザインのアレンジも多様にできますが、レイアウト変更時などは転用が難しく、取り壊しが必要となる場合もあります。床工事と同様に、コーポレートカラーを採用する場合があります。
4.天井工事
オフィスの天井を変更する工事となります。天井を変更することによって照明の位置を自由に変えることができたり、スケルトン天井を採用して、空間を広く見せたりすることができます。
圧迫感を感じないよう天井の高さを変えたり、傷んだ天井を交換したり、シミができてしまった際は、塗装をする場合があります。
最近では、天井の内装をあえて行わず、開放感とデザイン性のあるオフィスに仕上げることがトレンドになっています。
5.造作内装工事
造作壁や造作棚など、建物に元々なかったものを取り付ける工事です。特注のため、細かく仕様を指定でき、自分の望むオフィス空間を実現できるのが特徴ですが、その分コストが高くなってしまいます。
6.原状回復工事
オフィスを借りたときの状態に戻す工事を指します。元に戻す工事だけでなく、天井の塗装や床・壁の交換、クリーニングなども併せて行います。
7.サイン工事
オフィスのエントランスやエレベーターホールなどに、企業の名前やロゴを入れる工事です。また、執務スペース内に企業ミッションなどを入れる工事も含まれます。会社の顔となる部分が整備されていることで、来訪者も安心できるだけでなく、社員のエンゲージメント向上なども期待できます。
オフィス内装工事では、天井や床といった内装だけ変更することは少なく、家具や設備含めてオフィス全体のリニューアルや、オフィス移転をしてゼロベースでオフィスづくりをするケースが一般的です。
ここからは、オフィスの内装工事の流れを時系列に沿って紹介します。
まずは、どのようなオフィスにしたいのかを決めます。具体的には、「生産性を高めるため集中力が増すような空間を作りたい」「コミュニケーションを重視して打ち合わせスペースを豊富に確保する」などです。
コンセプトや優先事項をまとめておくと、見積もりをもらったときの判断もしやすくなるでしょう。
コンセプトが決まり次第、業者を探します。内装工事では、デザイン業者と工事業者を分けて発注する場合と、デザインと工事を一括で請け負う業者に発注する場合に大別されます。相見積もりを行い、各業者を比較するのがおすすめです。
業者を分けて発注する場合は、自社で各業者を束ねてプロジェクトマネジメントする必要があるので、単純に総額を比較するのではなく、自社コスト(人的・金銭的)も加味して検討することが大切です。
業者を絞ったら、打ち合わせをします。見積もりが安かったとしても、オプション追加などで最終的には費用がかさんでしまうケースもあるので、疑問点は必ず聞いておくようにしましょう。
業者と契約が完了したら、内装工事が始まります。施工期間は業者や工事内容により異なるので、契約した時点で必ず確認しておきましょう。
施工期間中はオフィスで業務できないため、移転ではなくリニューアルの場合は、仮オフィスを確保する必要があります。
工事が完了したら、内装に不具合がないか立ち合いながらチェックを行います。問題がなければ、そのまま引き渡し完了となります。
最後に、オフィス内装工事の要でもある業者の選び方を整理していきましょう。
業者によってかかる金額や施工範囲が異なるので、よく確認しておく必要があります。重要なフローなので、必ず業者の比較は行うようにしましょう。
これまでどのような企業の施工があったかを確認することで、安心して依頼できます。実際に手掛けた内装工事の写真を見せてもらうのも良いでしょう。
要望に沿ってくれる業者でなくては、満足な施工を行うことはできません。打ち合わせなどを通じて、使う人の目線に立ってくれる業者かどうかを判断するようにしましょう。
コクヨでは、オフィスの悩みに寄り添い、改善の提案をしています。「課題は感じているものの、上手く言語化できていない」「根本的な原因がわからない」といったご相談も受け付けており、トップインタビューや社員アンケートを通して課題を整理するサポートも承っています。
オフィスの内装工事は、何のために変更するか(コンセプト)を明確にすることで、正しく成果が得られます。ただし、実現したいことをすべて叶えるには、内装材の変更以外にも家具や設備も含めてリニューアルすることも検討しなければなりません。オフィスの移転やリニューアルは、プロジェクトマネジメントをプロに委託するのがおすすめです。
コクヨは、内装工事の計画立案から工事後の運用まで、オフィスの内装工事に関するご要望や悩みをお聞きしてサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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