HOME > オフィスづくりに役立つコラム > ハイブリッドワーク下での会議室とは?飛沫・エアロゾルを吸引して感染リスク低減
2021.7. 8[ 家具 ]
コクヨコラム編集部
最終更新日:2024年2月5日
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため、在宅勤務・テレワークを体験する中で、オフィスの役割について考える機会を得た方も多いのではないでしょうか。
ハイブリッドワークが当たり前となった今、会議室のしつらえはどうすればよいのかをまとめました。
2020年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ厚生労働省より「新しい生活様式」が発信されました。「新しい生活様式」とは、感染拡大を長期間にわたって防ぐために、飛沫や接触による感染対策を定着させるために策定された生活様式です。
日常生活では、
・手洗い・手指の消毒
・咳をするときにはマスクやハンカチ・袖などで口元を覆う
・こまめな換気
・「3密(密集・密接・密閉)」を避ける
などが、基本的な生活様式として例示されています。
また、仕事やオフィスでの「新しい生活様式」は、
・テレワークやローテーション勤務で出社人数を減らす
・時差通勤で混雑回避
・オフィスでの密集・密接を避けるために、人との距離を空ける
・会議はオンライン会議を活用
・対面での打ち合わせや会議は、マスク着用で換気もしっかり
などが、働き方の新しいスタイルとして推奨されています。
オフィスでの「新しい生活様式」のうち、特に人が集まって話す「会議」についてスポットを当て、新型コロナウイルスの感染対策を考えたいと思います。
「新しい生活様式」は、飛沫や接触による感染対策ですので、会議についても飛沫やエアロゾルを避けることを考えて設定する必要があります。
「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」によると、会議実施の基本方針として、手洗いによる手指衛生の徹底、会議参加者は全員マスク着用、会議の参加者間の距離を十分に取る、会議への参加人数を制限する、会議室の換気を十分に行うなどの対策を講じることとなっています。まずは、最も感染リスクの低いオンラインでのWeb会議を検討し、オンラインでは済まない会議の場合には、十分な感染対策の元実施するように求めています。
会議での感染対策としては、マスクを着用し、換気を行うことを基本とした上で、近くに人が座らないようにイスを減らしたり、対面に座らないように机に目印をつけたりすること、また、距離が確保できない場合には、アクリルパネル等のパーティションを設置するといった工夫が求められています。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの人がリモートワークを体験する中で、改めてオフィスという場の役割について考える機会を得ました。オフィスでなければできないこと、人と人とが顔を合わせ、リアルに言葉を交わすことでしか生まれない業務の重要性をふまえ、これからのオフィスの位置づけを定義していくことも求められています。
この"オフィスでなければできないこと"のひとつとして、企業の経営方針に関わるような秘匿性の高い経営会議や、取引先企業との重要な契約交渉などが挙げられます。お互いの表情やしぐさ、視線、声のトーンなど、その小さな変化によって決定事項が左右されることもあるデリケートな会議。この五感で受け取る情報は、Web会議では得られないものです。また、実際に顔を合わせることで構築される信頼関係もあるでしょう。
また関係性を構築しようとしている時や、契約を締結するタイミングなどではWeb会議での接続のトラブルなどによる余計なストレスは避けたいものです。商品や試作品などを手に取りながら意見を交わすことも、Web会議ではできないことのひとつです。
では、リアルな空間で安心して会議を行うためには、どうすればよいのでしょうか?
現在多くの企業でコロナ感染対策として会議室に取り入れられているアクリルパネルでは、相手の表情が見えにくいだけでなく、声も聞き取りにくくなることで、ストレスを感じているという意見もあります。会議室のプロジェクターやモニター画面で情報を共有する場面では、アクリルパネルに反射して視認しづらいことも問題です。
顔を合わせて言葉を交わす、その価値を最大化させるために。そして大切な会議に同席する社内外すべての人の感染リスクを軽減するために。コクヨでは、感染対策として飛沫・エアロゾルを吸引する会議テーブル『エアトリーブ』を発売しました。空気清浄機と会議テーブルが一体となり、会議室内をスマートにクリーンにできる、という、今までにない会議テーブルなのです。
エアトリーブの大きな特長は、会議テーブルの天板中央に吸入口を備え、会話で生じる飛沫や呼気を吸い込むことで、飛沫の拡散を防止するという機能です。
エアトリーブは、テーブルの天板中央に空気の吸入口があり、毎分15㎥(ユニット1台あたり)の空気を吸引します。毎秒2.5メートルの風の流れを人々の中心に発生させることで、会議室で話す人の呼気を吸い込み、会話で生じる飛沫やエアロゾルの拡散を防止します。
会議室に、感染対策として空気清浄機を設置されている企業も多いと思います。エアトリーブと空気清浄機の最も大きな違いは、空気の流れです。一般に空気清浄機の空気の流れは、機械の下部から空気を吸入し、清浄した空気を上部から排出するというように、下から上へ空気が流れる形です。しかし、エアトリーブは、飛沫やエアロゾルの発生源に近い会議机の天板面の吸入口から空気を吸入し、清浄された空気を下部から排出するという空気の流れができます。
飛沫・エアロゾルを想定した「エアトリーブ」の吸引の様子をご覧いただけます
テーブル下には空気を循環清浄するユニットも内蔵しています。高機能な電子式集塵フィルターも搭載されているため、空間に浮遊しているウイルスを除去する効果も備えました。
オフィスのビル換気システムや会議出席者のマスク着用といった、従来通りの感染対策に加え、このエアトリーブを設置することで、会議室内のコミュニケーションにおける感染リスクをさらに低減します。
感染対策として、エアトリーブが安心して会議が行える空間づくりの一助となればと思います。
サイズやカラーも豊富に取り揃えています。
また、既存の会議室への設置やコンパクトな空間に適した、移動可能な『エアトリーブミニ』もご用意しました。こちらはオフィスの一角のコミュニケーションスペースや、既存の会議室、講師と受講生が空間を共有するようなセミナーなどでお使いいただけます。
「エアトリーブミニ」も、空気を循環清浄し浮遊ウイルスを除去する会議テーブル「エアトリーブ」と同じ機能を持っています。一般的な空気清浄機とは異なり、飛沫やエアロゾルの発生源に近い上部から吸引し、下部から清浄された空気を排気するという空気の流れができます。
飛沫・エアロゾルを想定した「エアトリーブミニ」の吸引の様子をご覧いただけます。
今後も、様々なウイルスの感染リスク軽減の役割を担うことになる「エアトリーブ」と「エアトリーブミニ」。重要な会議の秘匿性を守ること、そして感染対策として衛生的な空間を維持すること、このふたつの安心感を備えた空間で、熱意を共有しながら顔を合わせて意見を交わす、そんな時間をコクヨのプロダクトがサポートします。
コクヨのショールームで、ぜひエアトリーブの機能を体験してください。
【参考】
厚生労働省―新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド(p49)
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/036_guideline1.html
飛沫・エアロゾルを吸引する会議テーブル
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/airtrieve/
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