2021.5.11[ 働き方 ]

働き方に合わせて
働く場所を選ぶ時代へ
~WORK STYLING~

#ハイブリッドワーク #事例

この記事をSNSでシェア
働き方に合わせて働く場所を選ぶ時代へ~WORK STYLING~ 働き方に合わせて働く場所を選ぶ時代へ~WORK STYLING~

法人向けシェアオフィスにおいて、サービス開始以来高いクオリティのサービスを提供されている三井不動産株式会社様の「WORK STYLING(ワークスタイリング)」。サービスの開始当初とコロナ禍で感じる変化、今後目指したい価値提供について、立ち上げ当初からサービスに携わる担当者にお話を伺いました。

プロフィール写真.jpg

三井不動産株式会社
ワークスタイル推進部 ワークスタイリンググループ
統括 安藤 佑治 様

WORK STYLING
https://mf.workstyling.jp/


―――「ワークスタイリング」立ち上げ当初のねらいや、想定された活用シーンは?

「ワークスタイリング」は2015年頃から検討を開始し、20174月にサービスをスタートしました。検討は都心や郊外の会社の外にもたくさん働く場があるといいなというアイデアに端を発し、1社が何年にもわたり専用利用する一般的なオフィスに加えて、様々な企業が10分単位利用できる新しいサービスの構想が進みました。

当初想定利用者は比較的若い営業の方で、外出の合間に資料作成などで集中して作業できる場所を必要としているシーンをイメージしていました。カフェでパソコンを開いている方を見かけることがありますが、よりセキュアな場所で、効率的に仕事が出来る場を提供する必要があると考えていました。実際にサービスを開始したところ、営業だけに限らない職種の方々や、幅広い年齢層の方々に利用いただき、多様なニーズがあることがわかりました。当時は政府から「働き方改革」の発信がされ始めたことも追い風となり、パソコンも持ち歩けるような環境整備が進み、次第にこうしたサービスが認知され、活用いただき、効率的に働かれる方が増えてまいりました。


利用シーンやニーズに合わせてワークスペースを選べ、パフォーマンスを最大限発揮できる場でありたい

――「ワークスタイリング」の強みや特徴は?

ワークスタイリングは単純に机と椅子のある空間を提供するだけではありません。いかにお客様のビジネスを飛躍や成果につながる場として、パフォーマンスを発揮していただけるかを追求しています。ご利用シーンやニーズに合わせてエリアやスペースを選べるよう、会議室や完全個室、セミオープンブース、開放的なワーキングスペース等、同じ施設の中にも多様な空間をご用意していることに加え、「ビジネススタイリングサービス」として、お客様同士やビジネスのマッチング、オンラインイベント等出会いと学びの機会の提供も行っています。

―――コロナ禍を受けての変化と、「ワークスタイリング」としての対応は?

緊急事態宣言によって、急遽テレワークのやり方を身に着けることが求められました。1度目の緊急事態宣言では未知の状況の中、感染拡大防止に寄与するため、「ワークスタイリングSHARE」をクローズしました。強力な出社制限の中、日本中の多くのビジネスパーソンがテレワークのやり方を手探りで学んでいったことで、次第にテレワークに対応できる土壌が出来ていったと思います。緊急事態宣言解除後は、ビジネスを継続するために安心安全にテレワークできる環境が求められるようになりました。2度目の緊急事態宣言時にはビジネスのインフラとして施設を提供する使命があると考え、「ワークスタイリングSHARE」の営業を継続する判断をしました。感染対策として施設の入場時にコンシェルジュが検温したり、マスク着用をお願いをしたりしました。また、アクリルパネルの設置、レイアウトの見直し、会議室の定員変更等、安心して使っていただくことを第一に、その時々において適切な対策を行ってまいりました。

コロナ禍で、働き方が大きく変化し、個室の利用時間は1年前と比べ3倍に増えました。急速に個室ニーズが高まったため、昨年12月、お住まいの近くの郊外を中心としたエリアに個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリングSOLO」のサービスを開始しました。スピード感を上げ、オフィスがない場所でも提供可能なモビリティタイプ(トレーラーハウス型)の「SOLO」も設置。在宅勤務の課題である、集中できる個室環境で安定したネットワークが提供され、かつ自宅近くの利便性が評価されています。今後もさらに働き方の選択肢を増やすためにも、「SOLO」は2021年度中に30拠点に拡大していく予定です。


ワークプレイスのベストミックスを自分で作り上げる。仕事に合わせて能動的な選択を

――今後のアフターコロナ時代に、この動きはどうなると見ている?

これまでは「仕事をする=会社に行く」のほぼ一択でしたが、テレワークやサテライトオフィスを活用する働き方が浸透してきました。今日どこでどう働くのがベストなのか、能動的に考えることが増え、皆さん働き方をつくるスキルが上がっていると思います。今日はブレストだから直接会った方がいい、情報共有はオンラインでいいといった選択が出来るようになってきています。コロナが収まったとしても、完全に元のスタイルに戻るとは思えません。テレワークをワークスタイルの中に組み込んだ方が仕事の生産性が上がるのは間違いないと思いますし、「会社のオフィス」「自宅」「サテライトオフィス」のご自身のベストミックスを作り上げていくことが必要だと思います。

――働く環境の選択肢としてサードプレイスを取り入れるメリットは?

家に比べ、気持ちの切り替えができ、モチベーションを保ちやすいというのは大きいのではないでしょうか。オンライン会議の音声や機密情報に対するセキュリティは担保しつつ、自宅とは異なるビジネスの場という一定の緊張感を持つことが出来るのが、ワークスタイリングのようなサードプレイスの良さだと思います。

――今後のオフィスの役割やリアルなコミュニケーションはどうなっていく?

オンライン会議でも一定のコミュニケーションが出来ることはわかってきました。今後は場面によってリアルとオンラインをうまく使い分け、全体のパフォーマンスを上げることを追求するようになっていくのだと思います。オンラインになったことで会議の数をこなせるようになり、ロケーションを選ばず参加でき、出会える人や得られる情報は増えました。でも、顔を見ながら話すからこそ共有できる感覚もあります。すべて対面がいいわけでも、すべてオンラインで完結できるわけでもありません。それぞれの価値を考え、ベストなコミュニケーションのバランスを作っていくといいのではないでしょうか。将来的には、また今とも違う働き方が生まれるかもしれません。ワークスタイリングはその時その時の最適な働き方の選択肢を提供することが使命だと考えています。

文中画像1.jpg

様々なタイプのワークスペースが用意されたワークスタイリング SHARE

文中画像2.jpg

気兼ねなくWeb会議ができる個室。全拠点で個室スペースは1,000室を超えています。

今回は、WORK STYLING様の取り組みをご紹介させていただきました。

他にも20201年間のデータでの振り返りから、1stプレイス、2ndプレイス、3rdプレイス各企業の実例、感染症やワークエンゲイジメントなどの有識者へのインタビューなどをまとめ、様々な視点から熟考と判断を「WORK TRANSFORMTION vol.3」にまとめました。ぜひご一読いただき、これからのオフィスづくりご検討にお役立てください。

 下記の「ダウンロードボタン」よりダウンロードをお願いいたします。



この記事をSNSでシェア
ページ
トップへ