HOME > オフィスづくりに役立つコラム > WORK TRANSFORMATION vol.3 ~ケーススタディーから考えるこれからの働き方~
2021.4.13[ 働き方 ]
新型コロナウイルス(COVID-19)は、私たちの生活や働き方に、大きな影響とこれまでにない経験を与えました。一方、多くの企業・組織が、在宅ワークやWEB会議など新しい制度やルールを導入し、個人・ワーカーもまた、新しい働き方に適応してきています。
2020年6月に公開した『WORK TRANSFORMATION コンセプトブック Vol.1』では、この転換期において、これからの働き方やオフィスはどうなっていくのか、短期的なオフィス運用回復と、中長期的なオフィス戦略テーマを提示しました。
2020年10月に公開した『WORK TRANSFORMATION コンセプトブック Vol.2』では、めまぐるしく変わる状況のなか起きている事象をできる限りデータ化し、分析。ワーカーの行動や価値観の変化、経営者の考え、ファシリティ環境に求められるものは何かを示しました。また、そこから見えるワークプレイスのあり方を、より長期的な視点で考案しました。
今回、『WORK TRANSFORMATION コンセプトブック Vol.3』は、「熟考と判断」をテーマに、2020年の1年間をデータで振り返るとともに、企業の取り組み事例や有識者へのインタビューなどを交え、これからの働き方とオフィスのあり方において考えるべきことを紐解きます。
本記事では、その内容を一部抜粋してご紹介します。
データから見る、コロナ禍が長期化する中で顕在化した新たな課題
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の観点から、従来の働き方は見直しを迫られました。さらにDX(デジタル・トランスフォーメーション)の加速により、働き方が急速にかつ強制的にアップデートされました。2020年4月の緊急事態宣言時には、短期的な感染対策や在宅勤務などの働き方は、一過性のものと捉えていた方も多かったのではないかと思います。しかし1年を経過し、まだ出口の見えない状況の中で、新しい生活様式や働き方は定着しつつあります。またそれに伴って新たな課題も顕在化してきました。
誰もが柔軟にリモートワークを選択できるわけではない
リモートワークによるメリットが実感されつつある一方で、実施できる職種とそうでない職種が明確になってきています。同じ企業内でも職種による差が出ており、この不公平感をいかに払拭するが今後の課題の一つといえます。
出社頻度により、出社に対する不安・ストレスに差
リモートワーク頻度が高いほど、出社に対しての不安やストレスは強く、出社頻度が高いほど、ストレスが低い傾向にあります。出社に対する感覚が人により異なることを認識し、リモート派と出社派との間でコミュニケーションや業務進行での対立が生じないように配慮する必要がありそうです。
徐々にわかってきた業務内容による適切な環境
積極的に相手と関わり、情報を収集・発信する業務についてはオフィスを希望する人が多く、ソロワークや休憩など個人のリズムを重視するものは多くの人がリモートワークを希望するなど、業務による使い分けが示唆されています。
このようなコロナ禍で新たに顕在化した課題に対して、まだ明確な解はありません。現状を鑑みながら、各企業それぞれにニューノーマルな働き方を模索している段階ではないでしょうか。私たちなりの「熟考と判断」の経過として、『WORK TRANSFORMATION コンセプトブック Vol.3』では、2021年2月に完成したコクヨ東京品川オフィス " THE CAMPUS " をご紹介しています。リニューアル計画の途中で発生した感染拡大と、それに伴う急激な働き方の変化に対して、どのようにオフィスを位置づけ、どのようなプロセスで進めたのかをご検討の一助としていただければと思います。
今後、企業には予測のできない緊急事態に遭遇した際にも、柔軟に変化に対応できる働き方とオフィスに転換することが求められています。コクヨは、感染拡大防止対策に加えて、デジタルワークやセンターオフィスの付加価値を調合し、企業やワーカーの持続的な成長を、働く場のあり方からお手伝いさせて頂きたいと考えています。ぜひコンセプトブックをご一読いただき、これからのオフィスづくりご検討にお役立てください
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