HOME > オフィスづくりに役立つコラム > オフィスに必要なアクティビティは? 7つのアクティビティ分類で考える。
2021.3.25[ オフィス空間 ]
「新しい生活様式」の導入が広がり、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止という目的を背景に在宅勤務、リモートワークも定着しつつある今、敢えてオフィスに行く意味やセンターオフィスの機能と役割への関心も高まっています。
「リモートワークが定着するなか、オフィスが果たすべき3つの役割とは」では、オフィスに求められる役割を考えてきました。今回はオフィスに求められる機能について考えます。
半強制的にとはいえ、このコロナ禍において多くの人が在宅勤務を経験したことで、リモートワークのスキルは向上しました。そのなかで、在宅勤務で捗る仕事とオフィスに出勤するからこそ捗る仕事など、ワーカーは業務の選別をしつつあります。個人で行う集中業務や処理的な業務は在宅勤務で、プロジェクトとして活発な意見を交わすことや専門的な機能を使う業務はオフィスで、などとそれぞれ使い分けも浸透してきました。調査でも、今後も在宅勤務やリモートワークは取り入れていきたいと考えつつも、雑談や気軽な相談、ブレスト、偶発的な出会いやコミュニケーションで新しいアイデアを生み出すことは、今までとは変えないと考える人も多いようです。
このように、一時的にでも在宅勤務中心のワークスタイルを経験したことで、オフィスに本当に必要なアクティビティが明確化してきました。
7つのアクティビティ分類
コクヨではこれまでのオフィスコンサルティングやプランニング、ワーカーや経営者から働き方に対する考えのヒアリングを通し、そこで見えてきた働く中で行動要素(アクティビティ)のうち、今後重要となっていくであろうアクティビティを7つに分類。ワークプレイスをデザインする際、目的や機能のバランスについて定義するためのヒントとして提案しています。
・オペレーションワーク
オフィスで一緒に働くワーカーたちの雰囲気や動きを感じながら、個人の仕事をスピーディに進めていく
・チームビルディング
メンバーとの理解・信頼感を深め、共にプロジェクトに向き合うチームの一体感や帰属意識を高める
・チームシンキング
互いの考えを視覚化して共有し、目線を合わせてアイデア出しや議論を行う
・高集中ワーク
外部からの刺激を遮断したり限定して、ひとつのことに没頭し、思考を深めていく
・特殊・専門ワーク
特殊機能や環境が必要な、業界・業種特有の専門的な仕事を行う
・社外関係構築
自社の理念を伝え、共感してもらい、仲間を増やし信頼関係を築く
・高機密性ワーク
高いセキュリティを要する情報を扱った議論などを行う
これら7つのアクティビティが自社のオフィスではどのような割合で実行されているでしょうか。その割合に応じたアクティビティポートフォリオを描き、それぞれのアクティビティに適した環境を用意することで、ワークプレイス戦略も明確になっていきます。
集中からコミュニケーションまで多様なアクティビティをサポートする【アクティビティ拡張型】、社外メンバーとの協働でイノベーションを創出する【アイデア創造型】、部門やチームを越えたコミュニケーションでエンゲージメントの向上を目指す【チームワーク強化型】、職種や業界特有の特殊・専門作業環境を整えプロフェッショナルワークを推進する【専門機能特化型】、オープンでフラットな環境で連携を高め業務効率を追究する【機動力向上型】。『WORK TRANSFORMATION Vol.2』では、オフィスの役割の例として5つのモデルプランで表現。中長期的に達成したいことやオフィスの位置づけと照らし合わせることで、オフィスの今後ありたい姿を描くためのアイデアを、オフィスプランニングの例とともに紹介しています。
これまで多様なオフィス構築と向き合ってきたコクヨでは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止対策を踏まえつつ、オフィスのあり方をモデル化しました。今の変化をとらえ、企業やワーカーのみなさんの持続的な成長を、働く場のあり方からお手伝いさせていただきたいと考えています。ぜひ『WORK TRANSFORMATION Vol.2』をご一読いただき、オフィスづくりのご検討にお役立てください。また、私たち自身のオフィスもこのコロナ禍の最中に全面リニューアルを実施し、これからのワークプレイスのあり方を追究する取り組みを行っています。あわせてこちらもぜひご見学いただき、ヒントを得ていただければと思います。
『WORK TRANSFORMATION Vol.2』は下記ダウンロードボタンよりダウンロードをお願いいたします。
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