HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「デスマーチ」
2023.4.21[ その他 ]
「デスマーチ(death march)」とは、不適切なプロジェクト管理や進行により、メンバーの物理的・精神的負荷が高まり、チームが疲弊・混乱し、プロジェクトが破綻寸前にある状況、過酷な労働環境を指します。日本語では「死の行進」、または略して「デスマ」とも呼ばれます。
デスマーチは元来、捕虜や囚人の過酷な状況を表す表現でしたが、アメリカのプログラマーがIT業界の過酷な納期管理やプロジェクトマネジメントの課題を「デスマーチ」に例えたことをきっかけに、IT業界用語として使われるようになりました。
近年は、働き方やマネジメント、労働環境の課題を表す表現として業界を問わず広く使われています。
・人員・スキル、期間・予算などのリソース不足
・能力に対し、高すぎる要求やゴール設定
・不適切なプロジェクトマネジメント
・スケジューリングやペース配分の不備
・改善のための軌道修正や事後の振り返りをしない
・心身の疲弊でパフォーマンスが低下、遅延やミスが生じやすい
・過重労働などでモチベーションが下がったり、休職者・離職者が発生する
・納期や期日に影響し、成果を出せなかったり評価に影響する
デスマーチに陥ると、不具合に気づいてもその状況から抜け出せなかったり、たとえ目標を達成したとしても、過負荷により疲弊し満足感が得られないことがあります。
デスマーチを防ぐためには、働き方や労働環境の見直しはもちろん、プロジェクトマネージメントの強化と調整力が重要です。
チームのリソースに対しできる範囲を見極める、何をどの程度達成するのか優先順位をつけ、それらをチームメンバーや評価者・顧客と認識を合わせるなどのコミュニケーションがデスマーチを予防すると言えるでしょう。
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