HOME > オフィスづくりに役立つコラム > OAフロアって?配線問題解決で快適なオフィス作りを
2022.3. 1[ オフィス空間 ]
オフィスではPCやコピー機などのOA機器を使用するため、どうしても配線が多くなってしまいます。配線が多いと見た目が良くありませんし、つまずいてしまうこともあるでしょう。
社員が過ごしやすいオフィスにするためには、OAフロアを導入するのも方法のひとつです。OAフロアなら配線も気にならず、スッキリしていて、つまずく心配もありません。今回はそんなOAフロアについて紹介していきます。
OAフロアのOAとは、オフィスオートメーションの略であり、オフィスの床を二重構造にして配線を収める仕様のことをいいます。
通常の床を二重床にすることから、大掛かりな工事が必要なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には本来の床の上にパネルを敷くだけで簡単に二重床をつくることができます。
ここではOAフロアを導入するメリットをみていきます。
たとえば、配線をそのままむき出しにしていると、足元の環境が悪く、社員が配線につまずいて転倒してしまうことがあります。転倒した社員がケガをする可能性があるだけではなく、引っかかったケーブルやつながっていたOA機器が破損するおそれもあります。
さらには、OA機器で管理していた重要なデータが、ケーブルやOA機器の破損によって、確認できなくなることも考えられるでしょう。
OAフロアを導入することで、そのようなつまずきによる事故をなくすことができ、社員の安全とデータを同時に守ることができます。
また、配線が多いとオフィスのレイアウトが制限されたり、見た目にも影響を及ぼしたりします。
その点、配線がなくなればレイアウトの自由度が増し、効率重視はもちろんのこと、見栄えを良くすることもできるでしょう。
OAフロアのパネルは主に次の2種類に分けられます。それぞれの特徴について見てみましょう。
置き敷きタイプはあらかじめ脚が付いているタイプのパネルです。床にクッションシートを敷いてから、その上にパネルを敷き詰めるだけの施工で床を二重にすることができます。
安価で重量も軽いことから取り扱いは簡単です。費用は1平方メートルあたり3,000円程度~(施工費除く)。その上、施工期間も最短1週間程度と短くて済むのもメリットです。
ただし、樹脂製で耐荷重に制限があるため、あまり重いものを載せることができません。フロアを利用する人数が多かったり、床に歪みがあったりすると最悪の場合、脚が折れてしまうおそれがあります。
レベル調整タイプはフロア板と支柱が別離しているタイプのパネルです。支柱の高さを調整できるため、太い配線やケーブルなどを通したい場合にも使用できます。
支柱が丈夫なため、ぐらつきにくく足元が安定しています。また、床に歪みがあったとしても、その歪みに合わせて床面を調整して水平にできるという特徴もあります。
金属製のものが多く、耐火性や耐熱性が高いのもメリットです。耐荷重にも優れているため、重量のある大きな機材を置くこともできます。
ただし、施工期間は最短でも2週間程度とやや長くかかってしまいます。費用も1平方メートルあたり6,000円程度~(施工費除く)と置き敷きタイプより高額な傾向にあります。
OAフロアを敷く際には、仕上げ材が必要です。パネルの上に敷き詰めるタイルカーペットや塩ビタイルの種類によっては、遮音や抗菌、防火、耐震、転倒防止といった効果があります。
ただし、雑貨店やインテリアショップなどで見かけるマットやクッションフロアをOAフロアに使用することは通常ありません。必ずOAフロア専用のものを選ぶようにしましょう。
仕上げ材は色や素材が豊富なため、オフィスのインテリアに合うものを探してみましょう。また、仕上げ材によっては設置方法が異なるため、手間や方法を考慮して選んでみてください。
オフィスのリニューアルや移転などの際にOAフロアを検討しているのであれば、コクヨにお任せください。コクヨでは、最適な企画・空間(内装)デザインを提案いたします。
オフィスデザイン次第で、業務効率が向上することも多く、来客の際の印象も良くなるでしょう。オフィスデザインで迷ったら、ぜひコクヨにご相談ください。
床を二重にして床下に配線やケーブル類を収納できるOAフロアは、パネルを敷き詰めて仕上げ材を敷くことで、既存の床もOAフロアに改装することができます。
OAフロアなら配線が邪魔になることはありません。業務効率も上がり、見栄えが良くなります。オフィスの配線のことで悩んでいるなら、OAフロアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
働き方・家具・オフィス空間の
最新情報をチェック!