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島田市役所
可変性のある窓口と空間づくりで「今も、未来も」市民サービス向上を目指す新庁舎
- Point1
- 将来変化を見据えた可変性のある空間づくり
- Point2
- ペーパーレスワークの推進
- Point3
- ウェブ会議への対応
名称島田市役所
- 2023年9月
- ー㎡
- ー人
- 約9.5万人
- 新築
事例詳細
昭和37年(1962年)に建築され、各設備の老朽化や狭隘化が進んでいた島田市庁舎。防災拠点としての機能向上、分散していた行政機能の集約による市民サービス向上のため市は新庁舎建設を計画、2023年に竣工しました。コクヨは基本設計段階においてオフィス環境整備業務を受託し、文書削減や移転監理も含めて複数年に渡りサポートしました。
新庁舎では、空間づくりや家具選びにおいて短期的・中長期的な変化を見据えた対策が採られています。窓口部門では、これまで各課で専有していた窓口カウンターを共有化。執務エリアも可変性の高いデスクによるユニバーサルプランを採用することで、組織改編や業務委託範囲の見直しにもスムーズに対応できるよう配慮しています。また1階の窓口カウンターに相対する形で、可変性の高いカウンターによる相談スペース等を配置。このスペースは繁忙期を迎えた手続きや期間限定で増設が必要な相談業務等での活用を想定しており、フレキシブルな運用が見込まれます。そのため、対面式の窓口カウンターから、カジュアルな相談テーブルなどパーツを組み替えることで用途転換ができ、将来変化にも対応できるカウンターテーブルVaMoS<バモス>が採用されました。
島田市では以前よりペーパーレスの推進を進めており、新庁舎ではオンラインミーティングに特化した大型モニターを増設する等、DX推進強化を図っています。また将来的なフリーアドレス運用に向け各部門ではグループアドレス運用の検討が開始されるなど、職員の働き方改革も積極的に進められています。
ご担当者の声
●1階南側のエリアについて
マイナンバーカード申請者数の増加により、1階市民利用スペースをマイナンバー窓口として活用する方針となった際、コクヨから可変性のあるカウンターテーブル バモス<VaMoS>を提案されました。バモス<VaMoS>により多様な使い方に対応できる空間となっており、現在はカウンターを設けてマイナンバーの申請や就職相談(ママハロ)、高齢者等の相談業務として活用しています。今後の使い方としては窓口カウンターの什器を可変させ、打合せ・相談スペースとしての利用や、展示コーナー、市民活動スペース等その時々のニーズに合った活用を行っていきます。窓口増減や用途変換に対応できる可変性カウンターは将来変化を見据えた庁舎づくりに寄与でき、新庁舎の経済的で効率的で環境に配慮した庁舎を作るという方針と合致したと感じています。
●職員向けエリアにおける働き方改革施策
館内全域にWi-Fiを整備。館内のどこでも庁内ネットワーク、インターネットが利用可能であり、打合せ等におけるペーパーレスの推進を図っています。グループアドレスから始め、将来的なフリーアドレスの導入へも対応できるよう、段階的な運用変化を想定した什器備品を選択しています。併せてウェブ会議や集中して一人で作業したい場合に活用できるソロブースを導入したり、市民・業者・職員同士の打合せなど多目的に利用できる共有スペースを設けるなど、ABWの推進に向けた機能スペースを設けています。
また、部門を超えたコミュニケーションの場としてスタッフルーム(リフレッシュルーム)を設置。昼食や休憩スペースなど職員同士のコミュニケーションの場として活用しており、執務スペースとは異なる雰囲気の中で、柔軟な発想が生まれることを期待しています。
その他、車椅子を利用する職員への配慮として上下昇降デスクの整備やカウンター横のスイングドアの廃止を行うなど、職員一人ひとりが働きやすい環境整備を行いました。
コクヨ担当者
島田市様へはオフィス環境整備業務として、基本設計・実施設計フェーズでは現況調査や空間レイアウト設計業務を行いました。移転計画監理フェーズでは什器備品整備、什器購入に向けた文書量調査、転用備品の精査、新規購入什器入札支援、移転の計画と監理など長い年月をかけて業務を実施しました。
自治体の新しい働き方・これからのオフィスの在り方勉強会の開催などを通して、全庁職員様に新しい庁舎空間への視座を高めてもらいながら島田市新庁舎の目指す姿の具現化に努めました。
新庁舎建設は将来変化が予測しづらく難しい場面も多々ありますが、自治体DXに伴う将来の変化を見越した窓口空間とABWな働き方が出来る執務空間を構築された島田市新庁舎は、新庁舎建設計画の有無に関わらず多くの自治体様で参考にしていただけるのではと感じています。
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コクヨマーケティング株式会社
中部支社 静岡支店
加藤 晃
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コクヨマーケティング株式会社
デザイン本部 中部 近畿デザイン部
櫻田 雄治
コクヨ株式会社
ワークプレイス事業本部TCM本部 営業第1部
土井 南音
事例写真一覧
1F エントランス
可変性を重視し、ロビーチェアーは1人掛けを採用。内装と家具は木質系で統一し、おもてなし空間を演出しています。
1F 窓口
ユニバーサルデザインに配慮したカウンターとカウンター前イスを採用。パネル付きで来庁者のプライバシーに配慮しています。
1F 相談スペース(相談レイアウト版)
L型パネルでカウンターの各ブースを区切ることで、プライバシーに配慮した相談スペースとして活用可能です。
1F 相談スペース(打合せレイアウト版)
カウンターはパーツの組み換えによって、打合せスペースとしても活用できます。キャスター付きでレイアウト変更や移設が容易です。
2F 待合エリア
来庁者との打ち合わせや相談に利用するスペース。モニター付きのブース席のため、情報セキュリティに配慮しながらペーパーレスで打合せや相談が可能です。職員同士の打合せスペースにもなり、多目的な利用が期待できます。
執務エリア
組織改編や業務委託範囲の見直しへの対応、将来的なフリーアドレスオフィスへの対応も可能な、キャスター付きテーブルによるユニバーサルレイアウトを採用。引き出しを廃止し、個人の資料等はパーソナルロッカーで管理しています。
職員用リフレッシュスペース
窓口業務等を行う職員が昼食スペースとして利用するほか、休憩や個人ワーク、職員同士の打合せなど多目的に使用しています。
職員用リフレッシュスペース
窓口業務等を行う職員が昼食スペースとして利用するほか、休憩や個人ワーク、職員同士の打合せなど多目的に使用。組み合わせにより様々な利用ができるよう、テーブルは正方形のものを採用しています。
4F 委員会室
委員会室や大会議室を中心に、WEB会議に必要なハードウェア・ソフトウェアを搭載したインタラクティブホワイトボードのMAXHUB<マックスハブ>を導入しました。