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国分寺市役所

「誰もが訪れやすい開かれた庁舎」の実現

新庁舎

Point1
「ワンストップ窓口」の導入
Point2
ユニバーサルデザインに配慮した快適な空間
Point3
職員の柔軟な働き方

名称国分寺市役所

完成年月

完成年月
2025年1月

対象面積

対象面積
約21,000

対象人数

対象面積
約900

自治体規模

自治体規模
13万

建築種類

建築種類
新築

国分寺市の庁舎は、耐震性不足による旧本庁舎の閉鎖・解体が要因となり、庁舎機能の分散化や執務スペースの不足が生じていました。分散している行政機能を集約して良質な市民サービスを提供するとともに、災害時の拠点としても十分な機能を備え、市民の安全・安心の礎となる新庁舎を建設するため、2019年3月に「国分寺市新庁舎建設基本構想」を策定しました。
ライフサイクルコストの低減や将来の変化に対応可能な柔軟性を備えた施設として整備を進めるとともに、愛着を持っていただける庁舎にするため、構築過程で市民との協業などさまざまな工夫を行いました。市民にとって分かりやすく使いやすい庁舎として、各所にユニバーサルデザインに配慮した設えになっており、市民利用の多い窓口機能は低層階(1、2階)に配置し、「ワンストップ窓口」を導入することで、市民の利便性向上を図りました。
また、職員の執務環境においても、新しい環境で新しい働き方にチャレンジできるよう庁内で複数のワーキンググループを組成し、時間をかけて庁内合意形成を進め、将来の組織改編や庁舎空間の変化にも柔軟に対応できる可変性の高い環境を整えました。

事例写真一覧Gallery

1階 窓口

ワンストップサービスのための記載台は立ちと座りどちらでも対応できる設えになっています。機能的であると同時に、幅広い年齢層に親しみやすい空間となるよう、チェアーやベンチとともに温かみのある多摩産材を使用した家具を配置しています。

1階 多目的スペース

市民の憩いの場としての利用や各種イベント、特設の行政手続窓口など、多目的な活用ができるスペースです。ベンチは市内の小学生とワークショップを行い製作しました。

1階 市政情報コーナー

地域情報の閲覧のほか、本多図書館市役所分館として予約図書の受け渡しが可能です。広場や武蔵国分寺公園が見渡すことができ、開放的で明るく温もりを感じることのできる空間になっています。

1階 協働スペース

市内で活動する団体などが活用できるスペースです。テーブルとチェアーは友好都市である長野県飯山市産材を使用しています。

1階 執務室

窓口の職員側チェアーは省スペースと快適な座り心地を両立したものを採用し、職員の執務効率と健康に配慮しています。

2階 窓口

大型モニターを設置し、受付までの待ち人数や手続き完了の呼び出しを分かりやすくしています。

2階 待合

幅広い年齢層の方が来庁することを想定し、バリエーション豊富なチェアーやベンチを配置しています。

2階 執務室

ユニバーサルレイアウトを基本としています。収納ワゴンは廃止し、グループアドレスを導入しています。インテリアにも外装色の「木漏れ日グリーン」のエッセンスを取り込み、チェアーの色は3色をランダムに配置しています。

議場

「時間をかけて未来への土壌を形成する議場」をデザインコンセプトとし、国分寺の豊かな自然を表現しています。

議場(傍聴席)

一般傍聴席のほか親子連れでも周囲に気兼ねすることなく傍聴可能な「親子傍聴席」も設けています。

ご担当者の声Voice

新庁舎建設により、分散庁舎、防災拠点となる建物が無いという市の課題を解決するとともに、より生産性の高い働き方を進めるための執務環境づくりにも取り組みました。
窓口部門から企画・管理部門まで多岐に渡る業務を行う市役所という性質上、フリーアドレスとまでは至りませんでしたが、課ごとのグループアドレスの導入やABWを意識して、様々な業務シーンを想定した執務環境を整えました。具体的には、職員間のコミュニケーションを増やし、庁内の風通しの良さや合意形成のスピード化につながるレイアウトの仕掛けや家具を用意したり、オンライン会議や集中して仕事に向き合えるブースの設置などを行いました。PCも持ち運びできる小型のものに変え、デスクにはサブモニターを設置して業務効率を高めています。
一方で、市民利用スペースは、地域産の木製家具を多く取り入れ、待ち時間も苦にならないよう温かみのある環境づくりを心掛けました。特に、2階フロアは、福祉や子育てに関する窓口があることから、車いすやベビーカーにも配慮したゆったりした家具レイアウトを心掛けています。
新庁舎の外装カラーコンセプト「木漏れ日グリーン」をインテリアにも取り入れ、メインの白やベージュにシックなグリーンがあしらわれ、明るく落ち着いた空間となりました。「木漏れ日グリーン」は、市内の小中学生が参加したワークショップで決定したカラーコンセプトで、将来を担う子どもたちの新庁舎への思いが込められた大切なキーワードとなっています。

  • 高木 恵美

    国分寺市

    政策部公共施設マネジメント課

    高木 恵美

  • 豊田 泰之

    国分寺市

    政策部公共施設マネジメント課

    豊田 泰之

コクヨ担当者Comment

5箇所に分散し、老朽化と狭隘化していた旧庁舎から1つの新本庁舎へのご移転を契機に、窓口はワンストップ・書かない窓口へ、執務環境ではオープンフロアでのグループアドレスに挑戦しています。職員様同士の部門の垣根を越えたコミュニケーションが活発となり、市民サービスの向上と業務効率化に寄与する庁舎だと感じています。
旧庁舎の窓口は慢性的に混雑しており、市民に我慢を要する空間でしたが、新庁舎では市民の受付・運用方法から見直され、スムーズな窓口運営が出来るようになっています。
また、執務エリアは役職者のひな壇席を撤廃し、一般職員とより近い距離で執務することで、密なコミュニケーションと迅速な意思決定が出来るようになっています。
市民のサービス向上を常に意識し、市民に開かれた・愛着の持てる素晴らしい庁舎だと思います。

コクヨ

清水 康伸

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