仕事のプロ

2020.05.07

『フリーアドレス』

海外では通じない⁈

社員に固定席が無くカフェのように空いている席を選んで仕事をするオフィスのスタイルをフリーアドレス(Free Address)と呼びます。実はこのFree Addressという言葉は和製英語です。日本で広まったフリーアドレスの「在籍する社員数より席数が少ない=スペース効率が良い」というコンセプトが欧米でも取り入れられています。
 
最近では英語圏でもオフィスに詳しい人はFree Addressという言葉を理解できる人もいますが、一般的にはホット・デスキング(Hot Desking)と呼ばれています。直訳すると「熱い机」となりますが、このホットという表現はデスクを使う人が頻繁に入れ替わり活発(ホット)な様子から使われるようです。
 
最近では、これまでの固定席で働くスタイルから一歩進んだ働き方を表現するためにスマート・ワーキング(Smart Working)やアクティビティ・ベースド・ワーキング(Activity Based Working)と呼ばれることも増えつつあります。
 
ちなみに固定席は英語でアサインド・デスク(Assigned Desk)といいます。

金森 裕樹(Kanamori Yuki)


働き方と学び方を研究するコクヨの研究機関「ワークスタイル研究所」研究員。ワークスタイル情報メディア「ワークサイト」副編集長として雑誌・webで情報発信している。

オフィスのチカラ vol.6より転載