働き方

働き方用語辞典 「クリティカルシンキング」

公開日:2024.4. 4

執筆:コクヨコラム編集部

#仕事術 #働き方用語辞典

この記事をSNSでシェア
働き方用語辞典 「クリティカルシンキング」

クリティカルシンキング

物事の前提条件に対して、疑問を持ちながら 批判的に見極めようとする思考方法

「クリティカルシンキング」とは、物事を捉える際に、そのまま受け入れるのではなく多様な角度から検討し、客観的に本質を見極める思考方法のことで、日本語では「批判的思考」と言います。

多様性が尊重され、さまざまな要素が複雑に変化し続けるVUCA時代において、ビジネスシーンではあらゆる可能性を検討し物事の本質を見極める必要があります。

問題解決や意思決定、計画立案などの場面において、提示された情報や目に見えている事象のみで判断するのではなく、「本当にそうだろうか?」と疑問を持つことで、より正確で適した結論や判断にたどり着きやすくなります。

■クリティカルシンキングのメリット
・習慣や感情などに影響されず、データや事実を基に的確な判断をしやすい
・深く考察し検証することで、問題解決や意思決定の質が高まる
・漏れや矛盾を発見し、リスクを未然に防ぐことができる
・事実を軸に論理立てて議論をするため、感情にコントロールされない会話ができる
・多角的に考えるため、新しいアイデアが生まれやすい

■クリティカルシンキング実践のポイント
・常に「疑問」を持ちながら考える
・偏見や思い込み、先入観や前例に囚われないようにする
・自分の思考に偏りがあることを理解する
・データに基づく事実なのか、主観が入った意見なのか見極める
・考える際に、目的を設定するようにする

クリティカルシンキングと類似した言葉で「ロジカルシンキング(論理的思考)」があります。

共に論理的に考えるという点は同じですが、ロジカルシンキングは物事を体系的に整理し、筋道を立てて、矛盾なく考えることに重きを置いた思考法です。

物事を理路整然と説明し、問題を明確に把握しようとするロジカルシンキングと、多角的な視点で思考するクリティカルシンキングとうまく組み合わせることで、より効果的な結果を見出すことができます。

クリティカルシンキングは一人でトレーニングを行うよりも周りの人のサポートを受けるとより身に付きやすいでしょう。自分の思考の癖や行動パターンなどを聞いて把握し、日頃から多様な視点を持つ習慣を付ける事が大事です。

3_2024haktarakikatajiten3.png

この記事をSNSでシェア
ページ
トップへ