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2024.1.12[ 働き方 ]
コクヨコラム編集部
最終更新日:2024年1月12日
「ABW」は、オフィスづくりや働き方に関連して、今もっとも注目されるキーワードのひとつ。ABWとは、業務や気分に応じて時間と場所をワーカー自ら選択できるワークスタイルです。
コロナ禍を経てテレワークが浸透し、働き方やオフィスの使われ方が変化したことにより、ABWの導入を検討する企業が増えています。この記事では、ABWという言葉の意味や考え方、ABW型のオフィスをつくるポイント、実際の働き方、フリーアドレスとの違いなどについて、コクヨの自社事例や、コクヨがABW導入を支援した企業の事例も参照しながら詳しく解説します。
ABWとは「Activity Based Working (アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の略で、「アクティビティ(活動)」にもとづいた働き方という意味です。はじめに、アクティビティにもとづいた働き方とはどのようなことか、なぜABWが注目され始めたのかについてご紹介します。
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・働き方用語辞典「ABW」
ABWは、業務における活動(アクティビティ)に合わせて、ワーカー自身が働く場所や時間を選択できる働き方で、ワーカーの都合や業務内容、会社の状況などの変化に柔軟に対応できるという特徴があります。
さまざまなワークシーンの例
左上:執務スペース(しっかりワークする)、右上:マグネットスペース(さまざまな人が集まる)
左下:会議スペース(カジュアルに集まる)、右下:ラウンジスペース(ゆるやかにつながる)
ではABWという働き方のベースとなるアクティビティとはどのようなものでしょうか。コクヨでは、これまでに行ったオフィスコンサルティングやプランニング、ワーカーや経営者に対するヒアリング結果から、働く中での行動要素のうち、働き方の多様化が進む中で今後重要となっていくと考えられるものを以下の7つに分類しています。
<7つの行動要素>
オフィスで一緒に働くワーカーたちの雰囲気や動きを感じながら、個人の仕事をスピーディに進めていく
メンバーとの理解・信頼感を深め、共にプロジェクトに向き合うチームの一体感や帰属意識を高める
互いの考えを視覚化して共有し、目線を合わせてアイデア出しや議論を行う
外部からの刺激を遮断したり限定して、ひとつのことに没頭し、思考を深めていく
特殊機能や環境が必要な、業界・業種特有の専門的な仕事を行う
自社の理念を伝え、共感してもらい、仲間を増やし信頼関係を築く
高いセキュリティを要する情報を扱った議論などを行う
ABWを導入すると、こういった様々な行動要素に応じて最適な場所や時間をワーカー自身が選択して働くことができます。 選択できる場所は、たとえばオフィスの中の様々な席やエリア、自宅、そしてコワーキングスペースやカフェなどで、各企業のオフィス戦略にあわせて選択できる場所は異なります。コクヨでは、オフィスであればどのフロアでも働くことができますし、申請制でコワーキングスペースなども働くことができるようにしています。
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・オフィスに必要なアクティビティは?7つのアクティビティ分類で考える。
・品川ライブオフィスのご案内
ABW型のオフィス(コクヨ品川オフィス)
オフィスづくりや働き方の文脈でABWが注目されるようになった背景には、テレワークと出社を組み合わせた「ハイブリッドワーク」を実施する企業の増加があります。
コロナ禍にテレワークが広まったことで「働き方・働く場の変化」が起き、企業とワーカーの双方が「場所に縛られない働き方」のメリットを認識するようになりました。 そして、ハイブリッドワークの普及にともなって、以下のような従来型オフィスの課題が目立つようになってきたのです。
■「ハイブリッドワーク」の普及にともなう、従来型オフィスの課題例
固定席中心の従来型オフィスは「場の柔軟性」に欠け、空間の使い方が限られているため、こういった課題が生じがちです。
一方、ABW型のオフィスは「場に縛られない」ことが特徴で、社内にある多様な空間を目的に応じて使い分けたり、場の使い方を柔軟にアレンジしたりできます。そのため、より効率的にオフィス空間を使うために、企業がABW導入を検討するケースも増えています。
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・ハイブリッドワーク時代のオフィスとは
ABWは時間や場所にとらわれないワークスタイルの一種であり、従来型オフィスをABWに適した形に変えていくことで、より効果を発揮しやすくなります。
では、ABW型のオフィスとはどのようなものでしょうか。オフィス内外における広域ABWと、オフィス内ABWに分けてそれぞれ説明します。
ABWを働く環境という視点でみると、自宅や社外のワークプレイスを含む「広域ABW」と、オフィス内の環境・仕組みにフォーカスした「オフィス内ABW」に大きく分類できます。
・広域ABW:自宅、自社オフィス、コワーキングスペースやカフェ
・オフィス内ABW:社内のフロアやエリア
広域ABWとオフィス内ABWのイメージ
テレワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークや、ワーカー自身が働く時間・場所を選べるABWは、たとえ自社オフィスが固定席であっても実践できます。
しかし、オフィス空間の使い方が限定される場合は、前述のような従来型オフィスの課題が生じがちです。またABWを導入すると、オフィスは働く場の選択肢の一つとなるため、ワーカー自身が出社にメリットを感じられなければ、次第にオフィスが活用されなくなることが予想されます。
そこで注目されているのが、オフィス内でも活動に応じて働き方を選択できる「オフィス内ABW」です。
オフィス内ABWを実践するには、従来型のオフィスをABW型に変える必要があります。
ワーカーが業務に合わせて使い分けできるよう、オフィス内に様々なエリアを備えたオフィス
業務内容や働き方に合わせて選べる、コクヨオフィスの多様なエリア
左上:高集中ソロワークスペース(コクヨ品川オフィス)
右上:ミーティングブース(コクヨ品川オフィス)
左下:ワークラウンジスペース(コクヨ梅田オフィス)
右下:会議室(コクヨ品川オフィス)
オフィスをABW型化して社内での働き方に様々な選択肢を用意し、オフィスの魅力を高めることで、ワーカーにとっての出社メリット向上だけでなく、業務効率化や生産性向上の効果も期待できます。
「ABW」とよく混同されがちなのが、「フリーアドレス」 です。この2つの大きな違いは、ABWがワーカーの「働き方」全体にかかわる概念であるのに対し、フリーアドレスはあくまで「オフィスの座席運用」方法です。 以下にそれぞれの違いをまとめました。
ABW | フリーアドレス | |
---|---|---|
概要 | 業務や気分に応じてワーカーが働く場所や時間を選べる「働き方」 | 自席が固定されない「オフィス内の座席運用」方法 |
主な目的 | ワーカーの生産性や働きやすさの向上 | スペース効率化によるコスト削減 |
働く場所 | オフィス、自宅、コワーキングスペースなど多様(オフィスの自席が固定か自由かは問わない) | オフィス内で席が自由に選べる(オフィス空間が多様であるか、テレワークができるかどうかは問わない) |
また、ABWやフリーアドレスとともによく話題にあがるのが、テレワーク、時短勤務やフレックスタイム制といったキーワードです。それぞれの位置づけや特徴は、時間と場所の自由度を軸に以下のように分類できます。
働く場所と時間の自由度を軸に、働き方を整理した図
ABWとフリーアドレスは目的やメリットが異なるようにも見えますが、合わせ技で効果を最大化するケースも多くあります。例えば、フリーアドレスを併用して通常の執務席スペースを削減、新たに生まれたスペースを多様な場づくりに充てるなどで、ABWの効果を最大化することができます。
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・ABWとは?導入企業が伝えるメリットや進め方
働き方の多様化にともなって注目されているABWですが、どのような企業が、どのような理由で導入しているのでしょうか。
コクヨでは働き方・暮らし方に関する豊富な知見や実績を生かし、自社にABWを実践するとともに、様々な企業のワークスタイル変革を支援しています。ここからは、企業がABW導入を導入した理由の例と、導入事例の一部をご紹介します。
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・オフィスリニューアル・移転 :事例紹介
■「納入事例」:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 本社
オフィスの移転や拠点の統合などは、働き方やオフィスの役割を見直す良いきっかけになります。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社では、グループの拠点統合のためオフィス移転を模索している際にコロナ禍に直面。ABWを導入し、ニューノーマルな働き方に対応したオフィスを作りました。
■「コクヨの教育空間」:フリーアドレス&ABWで変わる働き方「東工大流働き方改革」
狭いオフィススペースを最大限に活用したい場合にも、ABWの導入は効果的です。東京工業大学では、学生の交流促進に向けたあらたな拠点の立ち上げにあわせて、それまでは大学構内に分散していた学生支援にかかわる部署のオフィスを統合しました。ABWとペーパーレス化によって、限られたスペースを有効に活用し、多様な職員のコミュニケーション創出にもつなげています。
■「納入事例」:ピー・シー・エー株式会社 PCAビル
組織にテレワークが浸透して座席が余っていたら、オフィスをABW型にすることでスペースをより有効に活用できます。ピー・シー・エー株式会社では、コロナ禍によって社員の出社率が3割程度に下がったことをきっかけに、本社ビルのリニューアルを検討し始めました。リニューアルによってABWの働き方に切り替え、異なる部署の社員同士のコミュニケーション促進にもつなげています。
チェアー:「offset frame(オフセットフレーム)」、「COODE(コーデ)」、「FABRE(ファブレ)」
■「コクヨの庁舎空間づくり」:【長野県企業局】オフィス改革(2)ABWの採用
ワーカーの裁量を増やして柔軟でスピーディーな働き方を目指す際にも、ABWは効果的です。長野県企業局では、業務の増加や複雑化に直面し、限られた人数で効率よく業務を進めるための働き方改革が喫緊の課題でした。プロジェクトを発足し、オフィス内ABWの導入やペーパーレス化、意思決定プロセスの変革などを実施。ワーカーの自律的な時間マネジメントによる効率化実現につなげています。
チェアー:「Any(エニー)」、テーブル:「WORKFIT(ワークフィット)」
■「MANBIZ(マナビズ)」:ヤンマーの企業理念を具現化したオフィスで働き方改革を加速 vol.2
社内のコラボレーションを生み出すには、オフィスのABW化と、コミュニケーションを促すスペースや制度・仕組みづくりが有効です。創立100周年を機に本社ビルを建て替え、新たな企業理念・ブランドの具現化に取り組んだヤンマー株式会社。当初は働き方改革が思うように進まなかったものの、ABWの導入とオフィス環境の改善により、業務効率化や部署を越えたコラボレーションの促進につなげています。
■「納入事例」:DAIKIN TOKYO OFFICE
ABW型のオフィスに、コワーキングスペースなど外部に開かれた場を組み合わせると、社外とのコラボレーションにもつなげることができます。ダイキン工業株式会社の東京支社オフィスでは、他拠点の社内メンバーだけでなく、社外メンバーとも集い・対話しながら"新たなクリエイションをつくる場"を目指し、コワーキングスペースを内包した空間を構築。半透明のカーテンと可動式ツールで、フレキシブルに活動を展開しています。
・チェアー:「hang like(ハングライク)」
■「MANABIZ」:信金中央金庫が「チャレンジする組織風土」の醸成に向けて挑んだABW〈後編〉
オフィスに柔軟性の高いレイアウトや創造性を刺激するインテリアを取り入れることで、働き方に対するワーカーの意識改革や、クリエイティビティ向上にも役立ちます。信金中央金庫では、激変する金融業界に限られた経営資源で対応するために、業務の在り方や職員の働き方の見直しを実施。本店オフィスのリニューアルを機にABW化やペーパーレス化を実施し、自律的なワークスタイルの浸透やワーカーのクリエイティビティの向上による価値創出を目指しています。
コクヨ品川オフィス
コクヨのオフィスでもABWを導入しています。特にコクヨ品川オフィスの各フロアには「集う」「試す」「育む」「整う」「捗る」といった機能を表す名称がついており、様々な業務に適した座席やスペースが備えられています。
フロア構成やオフィスレイアウト、使用している家具、「音」や「声」への対策やルール・運用の工夫など、くわしい情報はこちらの記事でご覧ください。
■関連記事:
・見学できる!コクヨ品川オフィスのABW導入事例とレイアウト
ABW型のオフィス(コクヨ梅田オフィス)
ABWを導入すると、ワーカーの働き方はどのように変わるのでしょうか。それに合わせて、オフィスにはどのような機能が求められるようになるのでしょうか。代表的な3つの変化についてご紹介します。
働く場と時間の自由度が高いABWでは全員出社が必須ではなくなり、空いたスペースを有効活用することができます。ただし、いつどこで誰が働いているのかの把握のために、予定の共有などのルール化が必要になるでしょう。
各自の業務をこなしながらも話しかけやすいオフィス(コクヨ梅田オフィス)
それぞれが異なる場所や時間帯で働くABWでは、打合せなどコミュニケーションが必要な場面では予定を立てて集まり、それ以外の時間はソロワークが中心です。 一方、メンバー全員が常に顔を合わせる従来型オフィスでは時を選ばず会話ができる反面、だらだらと会話してしまったり集中しづらいという問題も生じます。
ABWではコミュニケーションのハードルが上がることで、会話と集中のメリハリがつき、生産性アップも期待できるでしょう。そのために集まりやすい空間づくりやルールの工夫などが必要です。
時間や場所にとらわれずに働ける環境を作るためには、働き方のDX、ペーパーレス化が必然です。テレワークをするために重い書類や機器を持ち帰り、上司の印鑑をもらうために出社するのでは、ABWのメリットを十分に得られません。ABWの導入前に、オンライン上でコミュニケーションできる仕組みや、クラウド上で完結するワークフローの構築などが求められます。
ABWの導入によって働き方とオフィスがどのように変化したか、コクヨの事例をこちらの記事で詳しく解説しています。
■関連記事:
・オフィスの書類削減とペーパーレス化のメリット・導入方法
・ABW導入事例-ABW導入によってオフィスはこう変わる-
コクヨ霞が関ライブオフィス
ABWを実際に導入すると、企業にはどのようなメリットが期待されるのでしょうか?また、どのような課題が予想され、どのような準備や対策が必要とされるのでしょうか。マネジメント側の視点でまとめました。
ABW導入の最大のメリットは、ワーカーの自律的な働き方による満足度の向上と、それによる組織の魅力向上や、生産性の向上です。働きやすさをPRすることで、人材採用へのポジティブな影響も期待できます。また、オフィススペースの効率的な活用によるファシリティコストの削減が期待できるほか、オフィス以外でも業務ができる環境を整えることで、災害など不測の事態における事業継続計画(BCP)にも役立ちます。
ABW導入のメリット
メリットも多いABWですが、ワーカー、経営者それぞれにとって注意すべきポイントもあります。経営者にとってはICTツールやオフィス改装など、初期の設備投資が大きいこと、労務管理の難しさや社員のエンゲージメント低下、セキュリティリスクなどが気になるところでしょう。ワーカー側も、業務上のコミュニケーションや人事評価、自己管理などに対する不安を感じるものです。
これらは、事前の段取りをしっかりと行うことで予防・解決できるケースも多いため、導入前の準備や社員への周知、フォローが重要になってきます。詳しくは次項の「ABWを導入するには?よくある課題は事前準備で克服できる」をご覧ください。
ABW導入時のデメリットや、よくある課題
■関連記事:
・【ICTとは】ITとの違いやICT化を推進する際のポイントを解説!
コクヨ梅田ライブオフィス
ABWの導入を成功させるには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。また、ABWのスムーズな導入のために、事前にチェックし検討すべきポイントは何でしょうか?従来の働き方に比べ、場所や時間の自由度が高まるため、次の3つのことを事前に考えておきましょう。
コクヨでは、ABWを成功に導くためのコンサルティングサービスも行っています。
労務や就業規則、空間の使い方ルールなどは、ABWの導入にあたって必ず検討が必要な項目です。
席の割り当てや会議室の予約(ホテリング)といった社内の空間利用のルールや、話や郵便物の扱い、書類やPCの保管・持ち出しルール、電スケジュールや居場所の共有方法などについても、いろいろな立場の利用者が納得し、公平さを感じられる運用ルール作りとそれらをチェックする体制を整えましょう。
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・ABW導入のメリットは?ABW導入のポイントも抑えよう
ABWの特徴である、「社内外問わずどこでも仕事ができる」環境を構築するためには、ICTツールの対応が必須です。それに加えて、「どこでも働く」を実現するために、動きやすいツールを整えておく必要があります。ABWに役立つコクヨのツールをいくつかご紹介します。
共有文具や備品などを揃えたサプライドック(コクヨ品川オフィス)
ABWの導入時に混乱が起こりがちなのが、文具などの備品の管理です。コクヨのサプライドックなら、共用の文具や消耗品を一か所にまとめ、担当者がその場にいなくても在庫管理や発注ができるため、在庫の保管スペースや管理の手間を大幅に削減できます。
■関連記事:
・文具事務用品一括管理<サプライドック>
コクヨの多様なスツール
ABWの導入でオフィスの座席を削減したり、目的に応じて様々なエリアを設けたりすると、「ちょっと席が足りない...イスを持ってこないと...」という場面も増えてきます。そんなときに便利なのが、コンパクトで、手軽に持ち運べるオフィススツールです。おしゃれなデザインやカラーバリエーションでオフィスインテリアのアクセントにも活用できます。
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・【コクヨ】ABW、フリーアドレスにも!おしゃれでおすすめスツール3選
コクヨ梅田ライブオフィスの執務スペース
並んで確認作業をするときや、軽く会話したいときにスツールが役立つ
・スツール「Pikkle(ピックル)」、・チェアー「Bezel(ベゼル)」
ABW、フリーアドレスでは、荷物を持って社内移動をするシーンも増えます。ノートPCや書類、メモや筆記具などを効率よくコンパクトに持ち運べる、「mochi・hako(モチハコ)」シリーズがおすすめです。
モバイルバッグ「Hako・Biz(ハコビズ)」や、よく使うツールをまとめてツールスタンドとして使える「mo・baco(モバコ)」は、移動のハードル下げる強い味方です。
「mochi・hako」シリーズ
書類やノートPCをまとめるバッグや、スマホスタンドにもなる筆記具の収納ツール
コクヨの「Roony(ルーニー)」は、ノートPCを持ち運んでファスナーを開けばすぐに仕事ができる、ポータブルワークスペースです。作業やWeb会議に適した角度や高さを素早く設定できます。
場・制度・ツールがすべて整っても意図通りの働き方が行われず、「いつも同じ席を占領している人がいる」、「どこでも良いと 言われても部下が見えないと困る」といった反応が起こることがあります。
これらを解決するためには、 ABWを受け入れる風土の醸成も重要です。「何のためのABWか」の理解・浸透を促し、働く人が納得できるようなプロセスを重視しましょう。
■企業風土をみつめなおすためのアプローチ例
■関連記事:
・はじめてのABWを失敗させない、社員自身が押さえておきたい"意識改革"のポイント
ABW型のオフィス(コクヨ梅田ライブオフィス)
ABW導入の効果を測定し、働き方やオフィスの改善につなげるには、データの蓄積と可視化が必要です。コクヨの「ワークプレイスダッシュボード」は、コクヨがこれまで行ってきた「働き方」に関する様々な実験で得たデータに基づき、お客さまのデータを取得して、オフィス利用実態と主な打ち手を提示するサービスです。
この記事では、ABWの考え方や企業事例、導入のポイントをご紹介してきました。
ABW成功のポイントは、様々な事例やノウハウを集めるとともに、自社の目指す姿や現状をしっかりと把握し、自社に合ったプランを立てることです。
コクヨ品川オフィスでは、実際のABWオフィスを見学しながら、ツールや制度の整備のこと、事前準備と社員へのインプット、風土醸成の方法などの情報も得ることができます。品川以外にも、ご覧いただける拠点が全国にございます。ぜひ、お越しください。
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