HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」
公開日:2025.2. 3
執筆:コクヨコラム編集部
CVC(Corporate Venture Capital/コーポレート・ベンチャー・キャピタル)とは、企業の資金を外部のベンチャー(新興)企業に直接投資することです。小規模でも革新的・専門的な事業を行っている企業に資本参加し、経営やマーケティングなどの専門知識を提供することで相乗効果を生み出すことを目指しています。なお出資は、一社単独または複数の事業会社での共同出資があります。
CVCと類似のものに、「VC(ベンチャー・キャピタル)」があります。VCとは、ベンチャー企業に出資し、上場後に株式を売却して利益獲得を目指す会社や投資ファンドのことで、CVCとはその目的が大きく異なります。
・CV:あらゆる分野の企業に対して、財務的なリターン(利益)を狙って行う投資
・CVC:自社事業に関連性があり、事業シナジーを得るための投資
■CVCのメリット
・オープンイノベーションの促進と新規事業にかかるリスクの軽減
特異な技術を持つベンチャー企業と連携することで、開発時間や開発コストの削減、新規市場開拓がより容易に。結果としてイノベーションが加速されると同時に、さまざまなリスクの軽減につながる。
・投資資金のリスクヘッジが可能
外部のVCとともに投資を行うことで、単独で投資を行うよりも投資資金を抑えることができる。
・有望なベンチャー企業を早期発掘できる
CVCを推進するなかで、将来性のある企業に早い段階で接点を持つことが可能になる。
新しい投資の形であるCVCですが、ベンチャー企業の発掘が難しい、結果が出るまでに年単位の時間がかかるなどのデメリットもあります。CVCはあくまでも「投資活動」です。開発から事業化などの各段階で常にリスクがあることを認識し、中長期的で柔軟の姿勢を持つことが肝要です。
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