HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「ファンベースマーケティング」
2023.7.18[ その他 ]
「ファンベースマーケティング」とは、自社のブランドや商品、サービスに愛着を持ってくれる既存顧客(ファン、リピーター)を大切にしながら、売上や価値を中長期的に高めていくマーケティング手法です。「ファンベースマーケティング」、「ファンベース」とも呼ばれます。
新規顧客獲得が重視される従来のマーケティングと違い、ファンベースマーケティングでは、既存顧客の維持に重点が置かれます。
商品を応援したり、愛着を持って積極的に周囲に広めてくれる、熱量の高いファンを育てる関係づくりに力を入れるのが特徴です。消費者とのコミュニティの構築や、それらの過程をも話題作りに活用しすることで、従来の一方的な広告では得られない波及効果が期待されます。
購買層の減少、市場や商品の成熟などによる品質の横並び、消費者が得る情報量の増加などで、従来の方法で新商品を売ることや、新しい顧客を確保するのが以前よりも難しくなっています。
・顧客獲得の競争激化
人口減などによる購入層の減少、市場や商品の成熟・飽和状態に加え、様々な媒体からの商品情報の発信がある。
・既存顧客の維持の方が低コスト
情報過多時代に、競争の激しく高価な広告を出すよりも、ファン向けのSNSコミュニティを作ったり、そこでの話題作りや、ファンが周りに愛着のある商品を伝えて新規顧客を獲得する仕組みに注力するほうが低コストで効率的。
・「愛着」が競争力になる
品質の良い類似商品が広く普及する超成熟市場において、顧客の情緒的価値を高めて、ブランドに愛着を持つコアなファンを育成することで、競争力を高めることができる。
ファンベースマーケティングは、社内にもいい影響を与えることが期待されます。
消費者や社外からのポジティブな反応を体感できることで、社員の自信やモチベーション・エンゲージメントの向上などにつながったり、社内に向けての効果も得られやすいでしょう。
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