HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「フリーアドレス」
2022.3. 9[ オフィス運用 ]
フリーアドレスは、固定席を持たずにモバイルツールを駆使して働く日本生まれのワークスタイル。「フリーアドレス」という言葉自体が和製英語で、英語圏では、デスクを使う人が頻繁に入れ替わる活発(ホット)な様子から、「ホット・デスキング」と呼ばれています。近年では、席数を減らして設備コストを下げることを目的にするのではなく、様々な席を社員数以上に用意する会社もあるなど、フリーアドレスの形態も多様化し、働き方の変化やそれを支えるIT技術の発展によって現実的な選択肢の一つとなっています。
では、フリーアドレスの、設備コスト以外のメリットとはなんでしょう。
1つ目は、普段話さない人とのコミュニケーションがとれること。日によって異なる様々な人と席を接して会話することで、チーム内に固定しがちなコミュニケーションが柔軟になり、新たな情報や発想を得ることができます。
2つ目は、業務内容や好みに応じた場所を選べること。集中しやすい場所を選んだり、今日の仕事に必要なものや環境を考えたりすることで、自立的な働き方ができます。
3つ目は、組織変更や人員増に柔軟に対応できること。オフィスのレイアウト変更が不要なので、臨機応変に対応できるのもフリーアドレスならでは。
その反面、チームの一体感が弱まったり、自由に動けるためのツールの整備や、運用を維持できる体制づくりが必要になったりするなど、別の課題が生じてきます。
フリーアドレスは、ただ席を共有すればいいというものではなく、働き方を大きく変革し、運用やそれを維持する仕組みづくりによって初めて期待する効果が発揮できます。導入にあたっては、メリットや検討事項を十分考慮する必要があると言えるでしょう。
働き方・家具・オフィス空間の
最新情報をチェック!