HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「裁量労働制」
2022.8.18[ 働き方 ]
裁量労働制は、報酬が実働時間ではなく契約で取り決めた所定時間分をもとに支払われる制度です。労働基準法の定める労働形態のなかの、みなし労働時間制のひとつです。
一言でいうなら働く時間を個人の裁量に任せる働きかたとも言えます。
厚生労働省では、裁量労働制が適用される職種を定めています。
(出典:厚生労働省 裁量労働制の概要)
「専門業務型裁量労働制」
・研究開発職や弁護士などの士業、大学教授、番組や映画などのプロデューサーなど
・「業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分などを大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務」とされる専門性の高い19の職種
「企画業務型裁量労働制」
・上司などからの指示によらず、自律的で自由度の高い働きかたができる従業員
・「事業運営上の重要な決定が行われる企業の本社などにおいて、企画、立案、調査および分析を行う労働者」が対象
裁量労働制の導入にはさまざまな条件があり、労働基準監督署長への届け出なども必要です。従業員が自分のペースで仕事ができる、拘束時間が短縮されるなどのメリットもありますが、長時間労働や過重労働につながる問題も考えられるでしょう。
企業と従業員、両者が納得できる労使協定や勤務管理の制度をしっかり結ぶことで、多様性のある働きかたの推進、労働時間短縮などを実現していくことが期待されます。
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