HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「ザルファ世代」
「ザルファ(Zalpha)世代」とは、Z世代(1990年代後半から2010年代前半に生まれ)と、α世代(2010年代後半から2020年代中盤生まれ)を組み合わせた言葉です。若年層を総称して、マーケティング用語として使われることもあります。ザルファ世代は、ミレニアル世代(Y世代)の子どもにあたります。
ザルファ世代の呼称は、諸説ありますがアメリカの10~20代向けのアクセサリー販売店Claire’sのチーフ・マーケティング・オフィサーであるクリスティン・パトリックが提唱したと言われています。
国や地域により若干差があることがありますが、一般的には以下のように分けられます。
・X世代:1960年から1970年生まれ
・Y世代(ミレニアル世代):1980年頃~1990年代後半生まれ
・Z世代:1990年代後半~2010年代生まれ
・α世代:2010年代~2020年代中盤生まれ
2025年時点で、ザルファ世代は世界人口の47%(Z世代22億人、α世代20億人)を占めており、購買力や消費潜在力を持つため、マーケティング業界で注目を集めています。アメリカでは近年、ザルファ世代をターゲットにした戦略を打ち出すため、積極的にZ世代を起用しTikTokへ動画を投稿するなど、SNSマーケティングに力を入れています。
■ザルファ世代の特徴
1.デジタルネイティブ
・Z世代は幼少時代からインターネットに接し、成長と共にデジタル機器に触れる機会が増加
・α世代は生まれた時からスマートフォンが存在し、デジタル機器に囲まれて育ったことからデジタルリテラシーが高い
2.コストパフォーマンスを重視
親世代の消費や所得が少ないため、倹約思考で過度な消費を好まない傾向がある
3.アナログを好む
デジタル環境で生まれ育ったため、アナログやノスタルジックなもの、過去のアイテムなどを好む傾向がある
企業やオフィス、働く場では、Z世代が社会人デビューしたこともあり、さまざまな違いに注目が集まりながら、適応が進んでいます。しかし、Z世代だけでなくその次となるα世代を含めた、ザルファ世代へも意識を向けるタイミングかもしれません。
ザルファ世代の消費力は、2030年までに他世代の30倍のスピードで成長し、30年からはY世代の所得水準を上回ると予想されています。ザルファ世代の心に響くマーケティングを実施することで、多くの消費者を獲得することができるでしょう。
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