HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 大手企業も導入!昇降式デスクを紹介
2021.12. 8[ 家具 ]
働き方の多様化にともない、環境の質も重視されつつあります。社員が健康的かつ快適に働けるよう、さまざまな業界・職種で導入されている設備のひとつが、昇降式デスクです。
昇降式デスクとは、自動もしくは手動で天板の高さを変えられるデスク全般を指します。座った状態でデスクを好みの高さに調節できるほか、天板を高くすることで立った状態でも利用できる便利さが人気です。
ここでは昇降式デスクを導入する効果とともに、種類別のメリットについて紹介します。
現代の国際社会では、デスクでの仕事は座ってするもの、という考え方は通用しません。欧米では昇降式デスクを活用したスタンディングワークが普及しており、最適な環境下で最大のパフォーマンスを実現することが好ましいとされています。
単純にスタンディングワークを採用するのであれば、脚の長いデスクを導入するだけで良いと考えるかもしれません。この項目では、あえて昇降式デスクを選ぶことで得られる2つの効果について解説します。
昇降式デスク最大の特徴は、シーンに合わせて天板の高さを変え、作業時に座ったり立ったりできることです。近年は座る時間が長い人ほど、健康リスクが高まるとする研究もあり、昇降式デスクの柔軟な活用方法が健康に役立てられています。
近年は健康経営を掲げる企業も増えています。体調不良が業務パフォーマンスの低下および大きな損失を招いている背景もあり、経営戦略として社員の健康を維持・促進することに注力する企業は少なくありません。
新たな備品や設備の導入はコストが生じますが、長期的に見ると社員の健康促進ひいては生産性の向上につながることから、一種の投資と考えられています。
近年はさまざまな働き方を選べる時代となりました。その背景には、「管理型組織」から「自己裁量型組織」への変革があります。従来はデスクワークと言えば自分のデスクで仕事をする方法が一般的でしたが、業務内容によっては自分のデスクを離れたほうが効率的に進められることも多いでしょう。
自己裁量型組織は、業務内容や個人のコンディションに最適な環境下で働くことで効率的な生産性の向上を実現します。昇降式デスクの導入は、その生産性向上につながる環境づくりの一環です。
日本国内でもすでに海外発信のデスクワークスタイルを採用している大手企業が登場しており、急速に普及しつつあります。日本人の多くが持つ「デスクワーク=座って取り組む仕事」という固定観念を壊すことで、先鋭的なアイデアの誕生や、他社とは異なる企業カラーの構築につながるでしょう。
昇降式デスクを大まかに分けると電動式と手動式の2タイプですが、手動式は更に油圧式とハンドル式に分けることができ、それぞれ特徴が異なります。
ここでは昇降式デスクを電動式・手動式(油圧式)・手動式(ハンドル式)の3種類に分け、メリットとデメリットを解説します。
電動式は、天板裏など手元のスイッチを押すことで自由な高さに昇降できるデスクです。
■メリット
・ボタンひとつで天板の高さを調節できる
・形状など種類が豊富
・高さ記録など機能つきもある
■デメリット
・組み立てが大変な場合も多い
・電源コードの配線に影響が出る
オプション機能がついたタイプも多く、快適な業務環境を整えることができるでしょう。たとえば身長に特徴がある方は、高さを記憶させられるタイプなら毎回こまかい微調整をせずとも自分に最適な高さへ昇降できます。
一方で、昇降の機械部分が重く、電源供給が必要なため、手軽に移動することは難しいというデメリットがあります。
油圧式は、油圧ポンプなどを利用した昇降機能が採用されたデスクです。オフィスチェアーにも多く見られます。
■メリット
・手軽な操作で昇降できる
・手回し式よりも少ない労力で天板位置を高くできる
・電源を使用しない
■デメリット
・天板位置を下げるときに力が必要
・こまかな調整が難しい
車のシートのように、レバーを引くと油圧のはたらきで手軽に天板の位置を上げることができる一方、低くするときは相応の力が必要です。しかしコツさえ掴めれば、手回し式よりも手軽に昇降できるようになるでしょう。また、電源を使用しないため、配線に困る心配がありません。
ハンドル式は、ハンドルを回して昇降させる完全な手動式デスクです。
■メリット
・価格が安価なものが多い
・油圧式よりも微調整しやすい
・電源を使用しない
■デメリット
・昇降に時間がかかる
・ハンドル部分が邪魔になりやすい
3種類のうち、最もリーズナブルな商品が多いのがハンドル式です。シンプルな構造で電源を使用せず、天板を高くするときも低くするときもハンドルを使用します。
高さの微調整がしやすいメリットがある一方で昇降自体に時間がかかるため、頻繁に高さを変えたい方は煩わしさを感じる可能性もあるでしょう。また、商品によってはハンドル部分が邪魔に感じることもあり得るため、事前確認が必要です。
電動式・手動式(油圧式)・手動式(ハンドル式)のどれが最適かは、業務環境や個人によって大きく異なります。そのためどの種類を導入するか迷ったときは、ショールームで実物に触れて検討するほうが良いでしょう。
コクヨでは、オフィスだけでなく自宅での利用も含めて、どんな内装にも合う昇降式デスクを多数取り揃えています。
たとえば「SEQUENCE-シークエンス-」には、天板の上下昇降だけではなく、天板の角度の変更が可能なチルト機能付きもラインナップしています。水平の天板と比べると首への負担が少なく、快適に作業を進められます。
また、「STANDSIT-スタンジット-」は1本脚で足回りがすっきりしており、圧迫感を感じにくいデザインの上下昇降式テーブルです。こちらは、立つ、座るのどちらの姿勢でも、負担が少ない状態で作業を行えるよう工夫されています。在宅ワークをより快適な環境で行いたいとお考えの方は、ぜひご検討ください。
昇降式デスクを活用することで社員の座りすぎを防ぎ、健康促進や生産性向上など多くのメリットが期待できます。導入する昇降式デスクの種類によっては初期費用が高額となりますが、企業の健康経営につながるため、長期的な目で見ると積極的に導入を検討したいところです。
昇降式デスクを選ぶときはショールーム等で実物を試し、自社の業務環境や予算、社員の働き方に最適なものを選びましょう。
コクヨも全国にショールームを展開しております。詳しくはこちらをご覧ください。
働き方・家具・オフィス空間の
最新情報をチェック!