HOME > オフィスづくりに役立つコラム > テレワーク用のイスを購入したい方に教えたい選び方とおすすめのイス
2021.9. 9[ 家具 ]
働き方の多様化により、テレワークの導入を進める企業が増えつつあります。通勤時間に左右されず自分に合った働き方ができる一方で、オフィスとは異なる環境での仕事に不便さを感じている方も少なくないでしょう。
たとえば長時間座ることとなるイスは、軽視すると業務効率や体調にも影響を及ぼしかねません。
ここではテレワーク環境を整えたい方へ、イスの選び方を目的やシチュエーションごとに紹介します。
テレワークのためにイスを購入しなくても、ダイニングセットのイスを利用すれば良いと考える方もいるでしょう。しかし実際に座ってみると、長時間作業には向いていないものです。
快適な座り心地は業務に集中させてくれるため、作業効率アップにもつながります。では、テレワークに適したイスとは、どのようなものでしょうか。
仕事をするときに最適なイスといえば、やはり多くの企業でも取り入れられているオフィスチェアーがあげられます。オフィスチェアーは正しい姿勢をサポートしてくれる造りとなっており、快適に仕事ができるのが特長です。
正しい姿勢を維持して座るためには、以下の3つの要素が重要です。
1.適正に体圧分散される
2.背骨を自然なS字形状に保てる
3.体格や姿勢に合ったサイズ調節ができる
長時間座り続けていると、お尻が痛くなってしまいます。しかし適正に体圧分散される座面なら、局所的に体重がかかることがないため、長時間の作業でもお尻の痛みが生じにくくなるでしょう。
また、背もたれの角度や座面の高さ、肘掛けの高さ・位置などを調整できる機能も重要です。背骨を自然なS字に保てる形状や角度なら余計な力がかからず、肩凝りや背中の痛みの慢性化を防げます。座面の高さが調節できれば、PC画面を覗くために猫背状態となることも避けられるでしょう。
正しい姿勢を取るためには、座面の高さが低すぎず、高すぎないことが重要です。イスに座ったときに足が床から浮く状態では、正しい姿勢を取れなくなるため、座る人の体型に合った高さのイスを用意する必要があります。
理想的な座面の高さは、「身長÷4」で割り出した数字が大まかな目安です。
座面や背もたれが固定されているか・調整機能があるかの違いも、座り心地を左右するポイントのひとつです。
オフィスチェアーやデスクチェアーの中には、背もたれが倒れるタイプと倒れないタイプがあります。固定されていて倒れないタイプよりも、背もたれが倒れるタイプのほうがおすすめです。特に座面と背もたれが個別で調整できるものは、背中だけではなく大腿部への圧迫も調整しやすいため、より快適に座ることができます。
テレワークと一口に言っても、業種や職種、役職などによって業務内容は大きく異なります。そのためイスを選ぶときは、形状に加えてシチュエーション別の使い勝手も重視すると良いでしょう。
たとえば、以下のように選ぶことができます。
・WEB会議が多く長時間座りっぱなしになる...通気性の良いメッシュ素材
・PC作業の時間が長い...ハイバック、アームレストなどのオプション
・家のインテリアとの調和が気になる...ホームライクなデザイン・機能
ここでは、それぞれのポイントについて解説していきます。
WEB会議など長時間席を立てない業務が多い場合は、通気性が良く弾力性に優れたメッシュ素材を使用したイスがおすすめです。オフィスチェアーらしい印象のシックなデザインのものが多いですが、長時間座っても蒸れにくく快適に過ごせるメリットがあります。
レザーは、高級感がありおしゃれな張地ですが、通気性がほとんどなく、長時間座り続けると蒸れやすくなるため、注意が必要です。
PC作業が多い方は、ハイバックやアームレストなど首・肩の負担を軽減しやすいオプションつきのイスがおすすめです。ハイバックとは背もたれの高さを表しており、肩までしっかりと支えてくれる高さがあります。反対にローバックは肩よりも低い背もたれのことで、ホールド感はハイバックに劣りますが、コンパクトなため部屋に置いた時の視覚的な圧迫感を軽減できるメリットがあります。
腕や肩の負担を軽減するためには、アームレストの有無も重視しましょう。高さ調整が可能なタイプなら、より負担を軽減してくれます。
自宅に置くことで気になるのがインテリアとの調和です。オフィスチェアーというと、黒などシックなカラーが主流でサイズも大きめなイメージがありますが、最近は住空間にも違和感ないナチュラルテイストな張地を使用したものや、コンパクトですっきりしたデザインのものも増えてきました。
キャスターもフローリング用やカーペット用があるため、インテリアに合わせて床を傷付けにくいタイプを選べるようになっています。
近年、ゲーマーを中心に人気を集めているのが、いわゆるゲーミングチェアーです。オフィスチェアーやデスクチェアーとはシートの形状やヘッドレスト、リクライニングの角度、ランバーサポート、アームレストの違いがあげられます。
PCゲームを快適にプレイする用途で開発されたゲーミングチェアーも、用途によってはテレワークに使用できます。
テレワーク用のイス探しで迷っている方へ、目的ごとに最適なコクヨのイスを紹介します。
座りっぱなしな時間が多く、運動不足が気になる方には、ing<イング>がおすすめです。ing<イング>は2層のメカを組み合わせた360°グライディングにより、前傾・後傾、左右のひねりなど体のさまざまな動きに座面が追随します。座った状態で体を動かすことができるため、ingで4時間デスクワークをすると約1.5kmウォーキングした場合と同等のカロリー消費量となります。
リビングに置いても違和感のないホームライクなデザインを重視する方は、FABRE<ファブレ>がおすすめです。なめらかな曲線と手触りの良い張地は、どんなインテリアにもよく合います。シンプルなデザインですが、弾性メッシュによる衝撃吸収で快適に座ることができます。
ホームライクなデザインと価格のリーズナブルさを両立させたい方は、Monet<モネット>とも比較してみてはいかがでしょうか。3種類の背もたれデザインと豊富なカラーの組み合わせにより、アジアンから北欧風、ナチュラルまでさまざまなインテリアに調和します。
体格や好みの位置・角度にぴったり調整したい方は、Bezel<ベゼル>がおすすめです。独自の形状により前傾から後傾まで、さまざまな姿勢をサポートしてくれるハイグレードチェアーです。座面のみを独立して前傾させられるため、大腿部の圧迫を軽減できる点も大きなポイントです。
テレワーク用のイスは、業務内容や目的に応じて自分に合ったものを選ぶことが重要です。一見すると同じように見えるオフィスチェアーも、座面のみを可動できたりアームレストの高さを調整できたりと、こまかな機能が異なります。
張地ごとに座り心地も異なるため、価格や機能のみではなく、さまざまな点から比較検討しましょう。こまかな違いは、店舗やショールームで実際に体感してみることもおすすめです。
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