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鎌倉市役所第6分庁舎「かまくらこども相談窓口きらきら」

こどもや子育てに関する総合相談窓口

窓口改善

Point1
市民に寄り添うこども相談窓口の機能集約
Point2
Web会議環境の整備によるオンライン窓口
Point3
新しい働き方を検討するパイロットオフィス

名称鎌倉市役所第6分庁舎「かまくらこども相談窓口きらきら」

完成年月

完成年月
2023/03

対象面積

対象面積
281

対象人数

対象面積
40

自治体規模

自治体規模
17万

建築種類

建築種類
新築

事例詳細Overview

鎌倉市は、令和5年4月に鎌倉市役所第6分庁舎1階に、こどもや子育てに関する総合相談窓口として、「かまくらこども相談窓口きらきら」を開設しました。利用者の負担軽減に配慮し、相談員が内容を聞き取り、必要に応じて各課の職員が相談室に来るワンストップ相談窓口やオンライン対応ができるように環境を整備しました。気軽に立ち寄りやすい温かみや安心感のある雰囲気にすることで、相談のハードルを下げ、早期の支援に繋がるよう工夫しています。

2階については、会議室としてだけでなく、職員の新しい働き方の検討に寄与するような全庁的な取組みの一環として、また新庁舎に向けたモデルオフィスとして、職員用の共有スペースを構築しました。

コクヨは、業務委託による提案を行い、1階に関しては、こどもや子育てに関する関係所管課と一緒に検討会を行い実施し、フロアのゾーニングや具体的なレイアウトプランの検討を行いました。安心できる施設を全体目的として、「優しい」「親しみやすい」をテーマにカラーデザインやサイン計画の提案も行いました。2階に関しては新庁舎に向けたモデルオフィスとして、職員の新しい働き方を推進する場にふさわしい空間を検討ために、職員とのワークショップを実施し、コミュニケーション・高集中ワークの最適化が体感できるよう提案を行いました。

ご担当者の声Voice

こどもに関する相談は、家庭環境や学校等での人間関係、貧困、虐待、発達など様々な要因が重なり合って生じています。そうした中で、どこに相談してよいかわからない、複数の窓口を回る必要がある、小さい子供を連れてまわらないといけない、といった課題を解決するため、子育てに関する総合的な相談の受け皿となり、悩みごとの早期把握と円滑な支援につながる環境を整備する必要がありました。

整備にあたっては、様々な部署が関与するため、意見の取りまとめ等に苦慮する部分もありましたが、関係者を一同に会した検討会を複数回実施し意見交換を重ねることで、環境整備に向けた方向性をまとめることができました。令和5年4月に開設した後は、多くの市民にご利用をいただいており、「以前より相談がしやすくなった」などの好評のお声をいただいております。

また、2階の職員用スペースについては、単に会議室としての機能だけではなく、職員の新たな働き方を体感できる場として整備をしました。検討にあたっては、庁内公募で選出した若手職員を中心としたワークショップで意見を出し合い、「リフレッシュエリア」、「ミーティングエリア」、「高集中エリア」などの新たな職場環境を構築しました。今後もより多くの職員に利用をしてもらい、将来的な働き方の検討に繋げていきたいと考えています。

  • 吉田 寛樹氏

    鎌倉市

    共生共創部 次長 兼 行政マネジメント 課長

    吉田 寛樹氏

  • 大島 直樹氏

    鎌倉市

    共生共創部 行政マネジメント課 担当係長

    大島 直樹氏

コクヨ担当者Comment

1階はこどもに関する悩みを1カ所で相談でき、関係各課への相談から情報収集、交流など、パパママをはじめ、子育て中の人々が気軽に立ち寄ることができる場所となるような、事務的なオフィスとは異なる入りやすい空間を目指しました。こども関連の関係各課の職員様による検討部会において、必要な業務機能の確認と、それらを反映した空間の構成からイメージまでの検討を集中的に行い、デザインも「鎌倉らしい」こだわりの詰まった空間構築となりました。

2階は、近い将来に実現したい「これからの新しい働き方」のモデルオフィスとして、職員のテレワークオフィスを構築しました。弊社は有志で募った若手職員と共に、民間オフィスの働き方についてのトレンドインプットやあるべき姿を確認し合うワークショップの支援を行い、鎌倉市役所の『これからの働き方=「ありたい姿」』の検討支援を行いました。部門横断でのコミュニケーションの活性化や、会議室不足の解消、リラックススペースや集中スペースを用いた業務効率の向上などが試行可能な、ABWな働き方ができる空間を創り上げました。稼働後も実際に多くの職員様が本庁や分庁舎から立ち寄り、打合せやソロワーク等で活用頂いていると伺っています。

  • 服部英治

    コクヨマーケティング

    神奈川支店

    服部英治

  • 糸山嘉子

    コクヨマーケティング

    官公庁デザイン部 

    糸山嘉子

  • 土井南音

    コクヨ

    営業第1部 

    土井南音

事例写真一覧Gallery

1階 ラウンジスペース・カウンター

セミナーやイベント会場として活用できるオープンスペースです。誰もが相談しやすい窓口は、足元広々のローカウンターを採用し、どこからでもアクセスしやすい。カウンターレイアウトは職員のオペレーションにも配慮しています。

1階 キッズスペース

遊びながら気軽に相談できる広いマットスペースです。明るい雰囲気で、待ち時間の子どもが楽しく過ごせる場所になっています。

1階 ラウンジスペース(ソファコーナー)

気軽に会話ができるソファー席です。ひとりでも複数人でも過ごしやすく、稼働式のパネルで視界を遮ることで簡単な相談スペースとしても利用できます。

1階 情報発信(本棚・展示棚)

子どもと大人の目線に合わせた展示を行い、気軽に施設に立ち寄ることができる工夫をしています。

1階 受付(案内サイン・情報発信)

間仕切りの壁面に鎌倉をイメージした海・山のイラストを描いたグラフィックシートを貼付しており、シート上にはマグネットによるピンナップが可能です。マグネットシート(紫陽花・桜・カモメなど)は自由に取り付けできるので、将来、サイネージとして利用することも可能です。

1階 トイレ

鎌倉のシンボルを入れたサインを採用しています。一般的なトイレ用のピクトグラムではなく工夫を行いたいというご要望をいただき、サインで鎌倉らしさを表現(大仏・観音・七福神)しました。

2階 カフェエリア・オープンエリア

カフェエリア(写真手前)はドリンクなどを飲みながらちょっとした会話ができるだけでなく、ポータブル充電の設置場所にもなっています。
オープンエリア(写真奥)ではインタラクティブボード(MAXHUB)を活用し、ペーパーレスでオープンな打合せができます。

2階 ソファエリア・会議室2

ソロブースやファミレスブース等の、集中ワークやオンライン会議に適した個人ワークスペースを多く設けたエリアです。会議室2(写真奥)には、人数によってレイアウトを変更できる可変性のある打合せスペースを設けています。

2階 会議室3

可動式の変形天板テーブルを組み合わせることで、多様な会議スタイルに対応できるほか作業スペースとしても活用できます。

外観(エントランス)・案内サイン

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