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鹿児島県庁モデルオフィス
「働きやすい職場環境づくり」に向けたトライアルオフィス
- Point1
- フリーアドレス制の導入
- Point2
- ペーパーレスワーク環境の整備
- Point3
- 意識改革
名称鹿児島県庁モデルオフィス
- 2023/06
- 159㎡
- 30人
- 約155万人
- 改修
事例詳細
鹿児島県は、「働きやすい職場環境づくり」を目指し、本庁舎での働き方改善を試行するための事業としてしてトライアルオフィスを設置、検証しています。フリーアドレスやパーソナルロッカーの導入、クリアデスクの推進、ペーパーレス化の促進、オープンコミュニケーションエリアの導入などの具体的な施策を行い、コミュニケーション活性化や課題解決の議論の活発化、業務効率化、経費削減、柔軟な働き方の普及、在宅勤務の活用拡大などの効果が期待されています。
この効果を検証するために、トライアルオフィスを設置し、4つの部署が入れ替わりで働くことで効果を測定します。定量調査と定性調査を組み合わせたデータ収集を行い、結果は県内市町村や民間企業に公表する計画としています。
このような取組みにより、効率的な働き方やコミュニケーションの活性化、ワークライフバランスの実現など、様々な効果が期待されています。また、職員は自身のパフォーマンスを最大化する柔軟で効率的な働き方が可能となり、組織全体での創造的な業務への移行やデジタル活用による効率化、場所や時間に縛られない働き方の普及も期待しています。
ご担当者の声
人口減少等が進む中、今後も必要な行政サービスを安定的に提供していくためには、限られた行政資源を効果的・効率的に活用していく必要があります。このような中、鹿児島県では庁内の人材確保、人材育成、働きやすい職場環境の整備、行政事務の効率化などに一体的に取り組むこととしており、その一環として、トライアルオフィスの整備、検証を進めさせていただきました。
検証に当たっては、オフィス改革について幅広く知見を有するコクヨにアドバイスをいただき、幅広い機能を持った什器を導入しています。特に、コミュニケーションの活性化については、ミーティングエリアはもとより、オペレーションワークエリアでも政策議論や報告・連絡・相談の機会が増え、職員からは業務進捗が早まったとの声も挙がっています。
入居部署の入れ替わりによる複数所属での効果検証も、キャスター付きのデスク、会議スペースの確保などの機能面と、クリアデスク、ペーパーレス化の促進などの運用面を併せることでスムーズに実施でき、今後の組織改編等における柔軟な配置にも生かせる結果となっています。
検証の様子は、庁内をはじめ、県内自治体、民間企業、県庁を訪れた学生さんにも広く見学していただいておりますが、「自分達も取り入れたい」「県庁のイメージが変わった」など、御好評をいただいているところです。
今回の検証をきっかけとして、庁内職員をはじめ、県内自治体、民間企業にも働き方改革の意識が膨らみ、それぞれの立場にとってより良い環境が構築されていくことを期待しています。
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鹿児島県庁
行政経営推進室 主査
赤崎 源太 氏
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コクヨ担当者
弊社のライブオフィスをはじめ、先進事例をご覧いただき、行政機関における今後の働き方について理解をいただきました。特にABWの必要性や運用方法、オフィスの工夫などについて詳しくご説明しました。また、将来的な全庁展開を視野に入れ、空きスペースを活用して4部署が入れ替わりで利用するという珍しい手法を採用して効果を検証しています。
特にペーパーレスの取り組みについては、現状のオフィスはそのままで、必要な最小限の文書をトライアルオフィスに持ち込む手法が採用されました。これにより、文書削減の可能性を体感いただけたと思います。
この取り組みが鹿児島県庁の働き方改革に貢献し、役立つものとなることを願っています。
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コクヨマーケティング
石塚 巧和
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コクヨ
田中 経介
事例写真一覧
【トライアルオフィス】オペレーションワークエリア
自席を持たず、その日のコミュニケーションを図りたい人の近くなどに自由に座れるデスクエリア。
【トライアルオフィス】オペレーションワークエリア
執務デスクにはワークフィットを採用。
デュアルディスプレイの活用などでペーパーレスで業務ができるよう環境を整えている。【トライアルオフィス】プレゼンエリア
オフィススぺースに隣接しているプレゼンエリア。
チームでのコミュニケーションワークやソロワークスペースとしても活用している。【トライアルオフィス】プレゼンエリア
大型モニター及びレイアウトが容易に変更できるメモ台付の椅子を採用。
職員間の情報共有やアイデア出しを行うほか、議会中継の視聴や複数での研修受講など様々な用途で活用している。【トライアルオフィス】ミーティングエリア
所属内での打合せや来客時の対応などを行うエリア。
昼食時の職員間の交流スペースとしても想定している。【トライアルオフィス】防音エリア
発言機会の多いWEB会議や機密性の高い情報の共有など、雑音や音漏れを気にせずに業務を行えるエリア。
【トライアルオフィス】半個室ブース
庁内外の打合せをペーパレスで行うことが可能な半個室ブース。
一定の遮音性を備えることで複数名でのWEB会議などにも活用している。【トライアルオフィス】スタンディングワークスペース
集中ワークや個人で視聴するWEB研修など、個別に実施する作業に集中するためためのスペース。