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国土交通省航空局安全部
新たな働き方を検証し、今後の執務環境整備の検討に向けたモデルオフィス
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- Point1
- フリーアドレス制の導入、在席人数の70%の座席設定率
- Point2
- ペーパーレスワーク環境の整備、約60%削減を目標として実施
- Point3
- オフィス見学やワークショップを通した、意識改革
名称国土交通省航空局安全部
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完成年月
- 2023年3月
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対象面積
- 665㎡
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対象人数
- 280人
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自治体規模
- 約ー人
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建築種類
- 改修
事例詳細
国土交通省では省内ICT環境整備が進展し、職員の生産性向上や業務効率化等に寄与する近年の働き方改革の推進や、新型コロナ感染拡大防止等の観点から、職員の多様かつ柔軟な働き方(フレックスタイム制、テレワーク等)が普及するなど、職員の働き方を取り巻く環境が変化しています。これに伴って、これからのオフィス環境のあり方についても検討する必要がありました。
コクヨは『オフィス将来像の提案及び将来像実現に向けたロードマップ策定業務』を受託し、あるべきオフィス改革の姿とそれに必要な改革プロセスを定義するとともに、モデル部署の公募から構築、文書削減や文書管理ルール作成等業務のサポートをしました。更にモデルオフィス構築前後の多角的な検証も実施し、「オフィス改革ガイドブック」を作成しました。
現状課題の分析と共に行ったモデル部署公募には航空局安全部が選定され、オフィス将来像案及び文書管理方法・仕組みの案に準じて、レイアウトの変更や文書整理を行いました。航空局安全部のリニューアルオフィス構築後は、アンケート調査、ヒアリング等の方法で意見を聴取し、導入前と導入後の効果及び改善点等についてレビューを行い、前述のオフィス改革ガイドブックに盛り込み、今後の国土交通省内でオフィス改革を展開する際に役立つ資料として編纂しました。
ご担当者の声
近年、志望者の減少や若手職員の退職者の増加などが報じられている国家公務員について、負のイメージを払拭し、働きがいを向上させることが大きな課題となっています。働きがいを向上させるに当たり、まずは職員が働くオフィス環境に着手する必要があると考え、職員にヒアリングしてみると「デスクが密集しているため、席幅が狭い」「会議室の数が少なく、打合せを設定するのも一苦労する」など多くの課題が浮き彫りになりました。
こうした中、モデル部署公募で選定いただき、コクヨ様のご担当者の方と連携しながら「職員が快適かつ効率的に働ける職場」を目指して大胆な改革を行いました。具体的には、
・フリーアドレス制を前提に席数を3割削減することで、デスク間の十分な幅を確保して圧迫感を解消
・打合せスペースの大幅な増加
・外の景色を眺めながら仕事ができるカウンター席の設置
・デスクを一列に並べるのではなく、一つの島を4~6席にして職員同士のコミュニケーションを活性化
・オフィス中央にグリーン一体型のフリー席を設置
など、従来の役所では想像できないような取組みを進めました。
初めての取組みかつ、大きな変化を伴うものであるため、改革を進める前は「本当に効果はあるのか」といった声もありましたが、実際にオフィス改革を行った後に職員へのアンケートをとると、オフィス環境への満足度がオフィス改革前と比較して飛躍的に上がっており、職員から「デスクの間が広々していて働きやすい」、「打合せ場所の確保に困らなくなった」、「グリーンがあって癒される」など嬉しい声を多くいただきました。これからも職員の働きがいを高めるため、様々な取組みにチャレンジしていきたいと思います。
コクヨ担当者
国土交通省様への将来の働き方提案(ロードマップ策定)における効果測定業務として、モデルオフィス構築を行いました。モデル部署には、航空局安全部様にご協力頂き、リニューアルを実施致しました。職員の皆様の生産性向上を目指し、これまで不足していた打合せスペースや1人で集中して作業するカウンター席の他、自席を持たない働き方である『グループアドレス』の運用にも前向きに取り組んで頂きました。今回の取り組みや意識が航空局のみならず、国土交通省内、更には、国家公務員皆様の働き方改革に貢献・役立つものとなることを願い、今後も「場」「意識」「運用」等様々な観点から支援させていただければと思います。
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コクヨ株式会社
ワークプレイス事業本部TCM本部 営業第2部
小川 敦也
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コクヨ株式会社
ワークプレイス事業本部TCM本部 営業第2部
桑島 豊
事例写真一覧
オペレーションワークエリア
デスクの配置はジグザグ・島の長さも短くすることで、コミュニケーションが生まれやすく・話しかけやすいオフィスレイアウト及び動線を計画。
多目的ワークエリア
グリーン一体型のフリー席をオフィス中央に配置。気分を変えた個人ワークや、短時間の打合せでの利用を想定。オフィスリニューアルを象徴としたエリア。
セミクローズブース
部内での会議や、事業者との打ち合わせを行うエリア。周囲の音環境に配慮した吸音式のパネルで囲んだ。可動式のパネルの位置を動かせば、人数増減にも対応。
音漏れを気にせずに使用できるワークブース
発言機会の多いWEB会議や機密性の高い情報を扱う打ち合わせや人事面談など、雑音の侵入や音漏れを気にせずに打合せや業務を行えるワークブース。
打合せエリア
自部門内での打合せを主目的としたエリア。
マネジメントとの相談・打ち合わせにも使用。ハイカウンター
窓面に位置し、外の景色を眺めつつ仕事ができるカウンター席。書類を広げた作業場としても利用が可能。
ロッカースペース、打合せスペース
フリーアドレス運用で、個人の書類や私物はパーソナルロッカーに保管。
またオープン打合せエリアも新たに設置。