仕事のプロ
2016.10.25
結果を出すビジネスマンの特徴とは?<後編>
プルデンシャル生命保険の「10の法則」に見る成功のルール
プルデンシャル生命保険株式会社は10月14日に「チャンスを掴む女性の10の法則」という書籍を出した。この「10の法則」には、同社のライフプランナー(いわゆる営業マン)たちが完全歩合制という厳しい環境の下で培ってきた成功のノウハウが詰まっているという。ビジネス環境が刻々と変化する現代において、成果を上げるための行動やマインドセットとはどのようなものなのか。同社の千代田第六支社で支社長を務める長谷川尚子氏と、シニア・コンサルティング・ライフプランナーとして活躍する江森陽子氏にお話を伺った。
「10の法則」の裏には
さまざまなドラマがあった
プルデンシャル生命保険株式会社が出した「チャンスを掴む女性の10の法則」には、同社で大きな成果をあげるライフプランナーたちの行動や思考の特徴を分析し、ポイントをまとめたものだ。それぞれはシンプルな文章だが、どの項目にも成功につながるヒントが豊富に詰まっている。また、「女性の……」というタイトルがついているが、実際には男女を問わない内容になっている。「10の法則」のなかから特徴的なものをピックアップし、法則がもつ意味や背景などをお教えいただいた。
「『しなやかさと図々しさを武器にする』という法則は、自分の経験からも大いに共感できますね」と語る江森さん。
「“しなやかさ”とは、状況に応じて柔軟に対応する、ということだと考えています。ここで思い出すのが、昔の自分自身です。かっこよくスーツを着こなす男性ライフプランナーに囲まれ、私も入社当時はカッコいい女性をめざし、カッチリしたパンツスーツを来て、クールなメイクで決めていました。でも、同僚から『冷たい感じがする』『なんだか怖い』と指摘されてしまって(笑)」
お客さまにマイナスのイメージを与えている可能性がある、と気づいた江森さんは、ファッションやメイクをがらりと変え、女性らしいソフトな印象をめざした。置かれた状況に合わせて、セルフイメージを柔軟に変えたわけだ。同時に、完璧をめざさず小さな失敗はあえてさらけ出すようになったという。
「すると、お客さまが親しみを感じて下さったのか、いろいろ相談して下さるようになったんです。社内でのコミュニケーションも、よりスムーズになった気がします。自分自身の意識も変わり、頼み事をするとき変に構えなくなりました。いい意味で図々しくなったのかもしれません」(江森氏)
長谷川さんは「私自身は『大きな決断は、99%直感に従う』という法則を大切にしています。弊社の社員は、多かれ少なかれ同じではないでしょうか」と話す。というのは、同社の営業社員は新卒入社がおらず、全員が異業種からの転職組。長谷川さんも、大学卒業から15年間はフィットネス業界でキャリアを積んできたという。
「前職にはまったく不満がなく、楽しく働いてきました。それでも転職に踏み切ったのは、プルデンシャルの社風や仕事内容に魅力を感じ、新しいチャレンジをした方がいい、と直感したからです。人によって決断の内容はさまざまでも、『やって後悔するよりも、やらないで後悔する方がイヤだ』と考えて行動を起こす人の方が、現状に満足せずに覚悟を決めて結果を出している気がします」(長谷川氏)
すっきりまとまっている「10の法則」の裏には、女性ライフプランナーたちのさまざまな試行錯誤があったのだ。