リーダーのためのマナー

2017.02.17

リーダーはあいさつでコミュニケーションをスムーズにする

リーダーのためのビジネスマナー8:部下より先にあいさつする

あいさつの手本を示すのも
リーダーの役割

朝のあいさつは、一日のテンションを決める大切な儀式です。リーダーであるあなたはどんなふうに始めていますか。部下があいさつするのを待ち、外部とのコミュニケーションがきちんとできているかどうかを見極めますか? それとも、自分から「おはよう!」と先手を打ちますか?
 
確かにあいさつはコミュニケーションの基本ですから、「部下がきちんとあいさつできているかどうかを確認しなければ」という見解もあるでしょう。それでも、リーダーは自分からあいさつをするのが部下へのマナーです。
 
リーダーは部下にとって「あんなふうになりたい」と憧れられるべき存在です。口うるさく「あいさつしろ」と注意するのではなく、爽やかなあいさつで手本を示すのが一流のリーダーに求められる行動です。
 
 

リーダーからのあいさつは
部下が心を開くきっかけになる

自分からあいさつをすることには、もう一つメリットがあります。リーダーに声をかけられることで部下は、「自分はリーダーに好かれているんだな」と感じるのです。「受け入れられている」という安心感で、部下はちょっとしたことでも報告や相談をしてくれるようになります。リーダーからのあいさつ一つで、部下とのコミュニケーションがスムーズになるのです。
 
明日の「おはよう!」は、あなたから始めてみませんか。
 

中谷 彰宏(Nakatani Akihiro)

早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂でCMプランナーとして活躍ののち、91年に独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス・恋愛・教育・自己啓発など多彩なテーマで執筆活動を行い、多くのベストセラー・ロングセラーを出版。また、「中谷塾」を主宰し、一流のリーダーをめざすビジネスマンに向けて全国でワークショップや講演会を行っている。『なぜあのリーダーに人はついていくのか』(ダイヤモンド社)、『部下をイキイキさせるリーダーの技術』(リベラル社)など著書は1000冊を超える。 【中谷彰宏公式サイト

イラスト/吉泉ゆう子 写真/為広麻里