仕事のプロ
2018.01.22
インクルーシブデザインの視点から見たダイバーシティ〈後編〉
求められるのは、個を活かすファシリテータータイプのリーダー

前編では、本質を誤解したままダイバーシティに対応せざるを得ない日本企業の現状を紹介し、インクルーシブデザインを専門にする京都大学総合博物館の塩瀬准教授にそこで表出している問題を指摘してもらった。では、ダイバーシティの概念を日々の事業活動にどのように取り入れていけばよいのか。インクルーシブデザインの視点がそのヒントになりそうだ。

塩瀬 隆之(Shiose Takayuki)
京都大学総合博物館准教授。京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院修了。京都大学総合博物館准教授を経て2012年 7月より経済産業省産業技術環境局課長補佐(技術戦略担当)。14年7月京都大学総合博物館准教授に復職。共著書に「インクルーシブデザイン」など。日本科学未来館「“おや?“っこひろば」の総合監修者、NHK Eテレ「カガクノミカタ」の番組制作委員なども務める。