仕事のプロ
2020.05.25
『アクティビティ・べースド・ワーキング』
働く時間と場所が自由に選べる働き方とは
Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)とはワーカーの行動(Activity)を最適化することを目的とする働き方です。頭文字をとってABW(エービーダブリュ)と略されます。元々はオランダから始まった時間と場所を自由に選択できるワークスタイルで、多くのグローバル企業が率先して取り入れています。
固定席に縛られず、ノートパソコンなどのモバイルツールを駆使しつつ、ワーカーが今やるべき仕事に対して、いつ・どの場所でやるのが最も効率が良いか自分で決めることができます。
固定席に縛られず、ノートパソコンなどのモバイルツールを駆使しつつ、ワーカーが今やるべき仕事に対して、いつ・どの場所でやるのが最も効率が良いか自分で決めることができます。
日本にも場所を選べる働き方としてフリーアドレスという概念があります。これは全体の社員数の7割程度の席をオフィス内に用意し、オフィスの中で固定席をもたず、ノートパソコンなどモバイルツールを活用し自分の好きな席で働けるスタイルのことを指します。ABWの場合は働く時間も自由に選択でき、オフィス内の働く場の自由だけでなく、自宅で働いてもいいし、カフェや図書館を働く場として選ぶこともできます。
会社のメリットはコスト削減。オランダの電力会社エッセントはABWを取り入れ、自宅勤務を推奨。オランダ国内ヶ所13ヶ所から4ヶ所まで一気に集約し、不動産及びオペレーションコストの削減を実現させました。
また、自由な働き方を提供することにより人材を確保しやすいというメリットも現れました。社員にとっても時間と場所の自由度が上がったことにより、仕事と生活のバランスがとりやすくなるというメリットもあります。通勤時間の削減による生産性の向、病欠の減少などの効果も現れています。
また、自由な働き方を提供することにより人材を確保しやすいというメリットも現れました。社員にとっても時間と場所の自由度が上がったことにより、仕事と生活のバランスがとりやすくなるというメリットもあります。通勤時間の削減による生産性の向、病欠の減少などの効果も現れています。
金森 裕樹(Kanamori Yuki)
働き方と学び方を研究するコクヨの研究機関「ワークスタイル研究所」研究員。ワークスタイル情報メディア「ワークサイト」副編集長として雑誌・webで情報発信している。