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働き方用語辞典 「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」

公開日:2024.5.24

執筆:コクヨコラム編集部

#コミュニケーション

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働き方用語辞典 「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」

不機嫌ハラスメント

不機嫌な態度をとることで、周囲の人を困らせること

「不機嫌ハラスメント」とは、口調や行動、態度などで自分が「不機嫌」であることを表に出し、周囲に不快感や威圧感を与えたり、気を遣わせることを言い、通称「フキハラ」とも呼ばれています。

不機嫌ハラスメントは、家庭や友人関係など近い関係だけでなく、オフィスやビジネスシーンでも発生します。人間関係のトラブルをはじめさまざまな面で業務に悪影響を与えることから、セクハラ、パワハラなどと並ぶ、ハラスメントの一種として問題視されています。

加えて、不機嫌ハラスメントは「不機嫌」が伝染しやすいといわれています。不機嫌ハラスメントを受けると、周囲の人もイライラしたり、ネガティブな感情が広がっていきます。

特に上司が不機嫌である場合は、報告や連携の妨げになったり、部下が本来の業務以外の部分で気を遣うことになり、モチベーションや生産性の低下につながります。無意識の態度であったとしても、不機嫌ハラスメントを軽視することはできません。

■職場での不機嫌ハラスメントの具体例


―特定の人への態度
・話しかけても反応しない、挨拶を返さない
・部下や自分より立場が弱い人に対して横暴な態度を取る

―不特定多数への無意識な態度
・怒鳴り声を上げる
・物に八つ当たりをする
・仕事中に舌打ちしたり、溜息をつく
・わざとタイピングの音を大きくする

■不機嫌ハラスメントの主な原因


・感情のコントロール不足
物事が思うように進まず感情のコントロールができなくなる

・余裕がない
精神的に余裕がなく、無意識のうちに不機嫌な態度を取ってしまう

・体調不良、個人的な事情
身体の不調や個人的な事情からイライラが募り、相手を不快にさせる言動を取ってしまう

・不満や嫉妬
自身の境遇への不満や特定の人物への嫉妬から攻撃的な態度を取る

不機嫌ハラスメントを起こす社員がいた場合、まずは原因を探すことが大切です。状況や周囲への影響などを把握したうえで、上司や人事やカウンセラーと協力しながら改善方法を見つけ、再発を防ぐことが重要です。

また、社内で研修を導入すると、不機嫌ハラスメントに対する認識を高めると共に予防へつなげることができるでしょう。

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