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働き方用語辞典 「情緒的価値」

公開日:2025.4.24

執筆:コクヨコラム編集部

#コミュニケーション #トレンド #マーケティング #働き方用語辞典

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働き方用語辞典 「情緒的価値」

情緒的価値

商品やサービスを使用することで顧客が得られる精神的・感覚的な価値のこと

「情緒的価値」とは、その商品やサービスを利用する際に体感できる価値のことです。具体的には、幸福感や満足感、優越感、安心感、喜び、愛着など、数値化できない感情的な要素を指し、ブランディングやマーケティングなどに広く活用されます。

一方で、商品やサービスが持つ機能や性能によって顧客に提供できる価値を「機能的価値」と言います。

近年、技術の進展により高機能で優れた商品やサービスが溢れていることに加え、顧客の価値観や嗜好、消費パターンが多様化してきていることから、従来のように、機能的価値だけは差別化が図りにくくなっています。

特に、インターネットやSNSの普及で情報の量や広がり方が変化し、これらの媒体が感情的なコンテンツが好まれる特性を持つことから、共有したくなる体験や共感を訴求できる、情緒的価値が顧客の心を動かすポイントとして重視されるようにになってきています。

■情緒的価値による狙いと効果
・ファン化、顧客ロイヤリティの向上
商品やサービスに対して満足することでブランドへの信頼や愛着が深まり、リピーターの獲得や中長期的な売上向上が期待できる。

・ブランディング、ブランド価値の創造
情緒的価値を提供すると、満たされた体感によりブランドイメージが向上すると共に競争力も高まり、ブランドとしての価値を見出すことができる。

・話題性とクチコミの促進
満足度が高いとポジティブなクチコミの収集やSNSでの拡散につながり、ブランドの認知度が上昇することで、低コストでの広告効果や集客や売上向上が期待できる。

心に響く価値を提供するには、まずはペルソナを定め、年齢や性別、職業などの基本的なことから趣味や好み、家族構成まで、具体的に想定すると、より顧客ニーズに合った訴求メッセージを打ち出しやすくなります。また、アンケートやレビュー精査などを実施し顧客の声に耳を傾けると、効果的に情緒的価値を高めることができるでしょう。

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