HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「β世代(ベータ世代)」
「β世代(ベータ世代)」とは、2025年前後から2030年代に生まれた世代を指します。
名称はα世代の次の世代であることから、ギリシャ文字の【α(アルファ)】の次の文字【β(ベータ)】に由来し、ジェネレーションβとも呼ばれます。
ミレニアル世代(Y世代)の子どもにあたり、2035年までにβ世代が世界人口の16%を占めると予測されています。国や地域により若干差があることがありますが、一般的には以下のように分けられます。
・X世代:1960年~1970年生まれ
・Y世代(ミレニアル世代):1980年頃~1990年代後半生まれ
・Z世代:1990年代後半~2010年代生まれ
・α世代:2010年代~2020年代中盤生まれ
・β世代:2020年後半~2030年代生まれ
―関連する世代の呼称
・MZ世代:1980年代頃~2010年代中盤生まれ(ミレニアル世代とZ世代を合わせた呼称)
・ザルファ世代:1990年後半~2020年代中盤生まれ(Z世代とα世代を合わせた呼称)
■β世代の特徴
1.コロナ未経験の世代
新型コロナウイルスを経験していない世代。リモートワークやオンライン授業、Eコマース(電子商取引)の普及など、コロナに伴う生活スタイルの変化が一般化する。
2.AIネイティブ
AI(人工知能)が生活のあらゆる場面で基盤となり、AIと共存する生活になる。
3.デジタル技術の浸透
デジタルネイティブである親に育てられるデジタルネイティブ世代のため、デジタルに精通している。
4.教育環境の変化
2019年から文部科学省が開始した学生1人に1台のデバイスと高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」など、Edtech(エドテック)の活用が進む中、AIやビッグデータ解析を活用した教育システムやプログラミングやロボティクスの学習など、デジタルと融合した教育が予想される。
5.人間関係・コミュニケーション手段の変化
デジタル技術の進化に伴い、地域や国を問わず遠方の人と繋がりやすくなり、従来とは異なる方法での人間関係の構築が可能となる。一方でSNSやゲームなどを通したコミュニケーションが主流となり、関係の希薄さも懸念される。
6.社会的課題への関心
気候変動や人口動態の変化、資源不足など、以前よりも深刻化した社会問題への意識が高くなっている。
7.多様性の受容
人種や性別、価値観、文化などを重視するザルファ世代の影響により、より柔軟に多様性を尊重する傾向が高い。
β世代は生まれた瞬間から、AIやあらゆるシステムの自動化などが身近にあり、利便性の高い環境で成長します。デジタル環境を活用したイノベーションや物理的な距離などに阻まれない、可能性の広がりが期待され、β世代が社会に出るころには働き方やオフィスも大きく変わっているかもしれません。
一方で、これまで以上にデジタル依存や人間の役割の代替など、様々な課題も危惧されています。親世代にも共通することですが、正しい使い方や頻度などデジタルとの上手な付き合い方を意識することが大切でしょう。
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