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働き方用語辞典 「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」

公開日:2024.5.16

執筆:コクヨコラム編集部

#サステナブル #環境配慮 #経営

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働き方用語辞典 「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」

SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)

企業と社会の持続可能性を同時に考えた経営へ移行すること

「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」とは、政府機関や企業がそれぞれの持続可能性だけを重視するのではなく、社会全体の持続可能性も両立した経営へ転換することを言います。

「sustainability transformation」の略語で、「サステナビリティ」は持続可能性、「トランスフォーメーション」は、移行する・変化するという意味を持ち、直訳すると「持続可能な形への移行・変換」を表します。

2020年8月に経済産業省が発行した「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」でSXが提唱され、一般的に認知されるようになりました。

現在、地球温暖化や異常気象、大気・水質・土壌汚染など、地球環境の悪化は深刻化しており、一刻も早く持続可能な社会システムへ変化することが必要に迫られています。

■SXにおいて重要な2つの観点


新型コロナウィルスや国際情勢、人権問題、自然災害など、不確実性の高い社会に対応するためには、「企業のサステナビリティ」と「社会のサステナビリティ」を両立したて経営を行うことが重要です。

経済産業省「伊藤レポート3.0」図画像図の出典:「伊藤レポート3.0」(経済産業省 2022.08.30)

企業のサステナビリティ:企業の稼ぐ力の持続性
―企業がSXに取り組むことで
・信用度が向上し、企業価値が高まる
・資金調達や利益確保などのビジネスの成長につながる

社会のサステナビリティ:将来的な社会の姿
―企業のSX推進において
SDGs(持続的な開発目標)
・ESG(環境・社会・ガバナンス)投資

これらを配慮することで、企業は投資家や消費者、労働者の信頼や評価を得ることができるとされています。

【SXと似た言葉】
DX(デジタル・トランスフォーメーション):デジタル技術を活用し業務を変革すること
SXと共に取り組み効率的に資金・資源を循環させることで、持続的に社会が利益を上げることができる

・GX(グリーン・トランスフォーメーション):化石燃料からクリーンなエネルギーへの変革を行うことSXのひとつで、持続可能な将来を目指す点が共通している

日本でSXの認識は広まってきているものの、施策を行っている企業はまだ多くないのが現状です。

企業の経営方針としての大きな取り組みでなくても、「社会のサステナビリティ」を意識した節電や節水、リサイクル・リユース、廃棄物の減少、ペーパーレス化など、身近な取り組みもSXといえるでしょう。

【コクヨのSXの取り組み】
企業が、社会や環境に配慮しながら、継続的に強い競争力と収益性を実現できる経営へ移行・変換するには、具体的にどうすればよいでしょうか?

コクヨでは、ワークプレイスの視点から、「企業のサステナビリティ」と「社会のサステナビリティ」を両立しながら経営するためのコンセプトブック「SXWP」のホワイトペーパーをご用意しました。ホワイトペーパーでは、「働く環境の現状と将来像」の解説を始め、社会と企業、社員がより良い関係であり続けるための、ワークプレイスの新しい手法やアイデアの数々をご紹介します。

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