HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 【潜入! コクヨショールーム】 第1回:働き方が変化し続ける時代、オフィスづくりのこれからって?
2023.12. 7[ 家具 ]
未来のワークプレイスと働き方を提案するコクヨ。法人向けショールームが2023年11月にリニューアルしました! ということで、働き方に関する取材や、あらゆる業界で働く方へのインタビューを数多く担当し、働き方に興味があるライターの菱山恵巳子が潜入! 全6回の連載を通して、これからのオフィスづくりについて考えます。
ハイブリットワークが進んだ昨今、出社が当たり前ではなくなり、どの企業さんも「オフィスのあり方」について悩まれている印象があります。
私自身も、コロナを経てリモートワークがメインに。働きやすい・行きたくなるオフィスづくりは、気になるテーマです。
そんな「これからの時代のオフィスのヒント」を知ることができるということで、「コクヨ東京ショールーム」にやってきました! 場所は品川駅港南口から徒歩3分。入り口はオシャレな飲食店かと思うくらい可愛いらしい装飾で、テンションが上がります! では、さっそく行ってみましょう!
ショールームの見学は基本的に法人様向け。そのため予約が必要です。先ほどの階段から2階に上がると、まるでホテルのロビーのような受付が。予約した旨伝えると、ショールームへと案内していただけます。
なお、通常個人利用の方向けには1階のSHOP内にある在宅家具体験コーナーを案内してくれるそう。ここでもコクヨの最新家具を実際に試せます。
エレベーターで4階に上がると、いよいよショールーム! 今回、案内していただくコクヨのワークプレイス事業本部・廣津さんにお待ちいただいていました。廣津さんの解説を聞きながら、「これからの働き方とオフィスのあり方」を掘り下げていきます!
まず、ショールームに入ってすぐお出迎えしてくれるのが、大きなパネル。働く人々を描いたリラックス感あるイラストに、コクヨが提案するショールームのコンセプトが表されています。では、「いっしょにつくろう。」ってどういうことなのでしょうか?
ここには、オフィスが、"行きたくなる場"、"出社する価値のある場"へのアップデートが求められている現代だからこそのメッセージが込められているそう。
廣津さんいわく、「オフィスづくりというと、これまでは会社側の『つくり手』とワーカー側の『使い手』に分かれていました。しかし、これからはワーカーも『つくり手』となってほしい。対話を通して多様な価値観を反映させながら、一緒にワークプレイスやワークスタイルをつくり上げていく、という考え方を提案しています」とのこと。
たしかに、ワーカーがオフィスづくりに参画することで、働く環境への満足度も上がりそう。私自身が働き方を取材する中で聞いたのは「管理部門主体でオフィスのアップデートを行ったところ、現場社員からは『このスペースは求めていなかった』『もっとこうしてほしかったのに!』と、不満の声が出てしまった」という話。良かれと思ったオフィスづくりが、社内で不要な断絶を生む原因になってしまったという、避けたい事例です。
ワーカーがオフィスづくりに参画すれば、このような問題は起きません。それに、ワーカーが働く環境に興味を持つことで、仕事へも主体的に取り組めるようになりそう!
実際、コクヨの調査によると、会社の方針で出社している人よりも、自主的に出社している人のほうが仕事への熱中度や組織への愛着度が高い...という結果もあるそう。自分たちで考え、つくったオフィスならば自然と出社したくもなりますよね。つまり、オフィスづくりに参画することは、仕事の生産性にも関わるかもしれないのです!
ちなみに、パネルのイラストでも、働き方に対する多様な価値観が表されています。みんな仕事をしているけれど、服装も場所もバラバラ。まさに「自分らしく働く」理想の姿ですよね。犬や猫に囲まれながらのオンライン会議は、憧れます(笑)。
そして、パネルには6つの問いかけも。これは、オフィスづくりのヒントとなるTipsだそう。ショールームに見学に来た企業様と一緒にこれからの「はたらく」を考えるきっかけになるんですって。例えば、「AIがやってくれるなら、ヒトはこれから何をする?」という問い。
私なりに考えてみると...、AIはあくまで仕事をサポートしてくれるツール。AIを使ってどんな課題解決をすべきなのかを考えるのは人間の仕事。この「問いを立てる力」を養うためにも、多様な人と交わる必要がある。じゃあ、オフィスにもコミュニケーションを積極的にとれる仕掛けがほしい!...なんて考えがぐるぐると巡ります。
こうして様々な視点から問われると、自分が「働き方」に対してどう考えているのか整理され、新たな気付きも生まれます。
いきなり「オフィスづくりに参加して」と言われても、プロでなければ何から考えればいいのかわからないのも正直なところ。色々な人とこの問いをブレストしながら、自分たちに必要なオフィス像を考えていきたいなと感じました。
このアイデアは、「いっしょにつくろう。」を具現化するためのポイント。ショールームでも、この4つの具体案が展示されているんです! まずは概要を見ていきましょう。
「スペースをつくろう」から。これは、状況に合わせて自分たちの手で自由にワークスペースを変えること。それを叶える可動式の家具がこの先には展示されているそう!
続いて「アイテムをつくろう」。働く上で使うアイテムだって、既製品だけでなく自分たちの手でもつくろうよ! という発想。コクヨには、アイテムをカスタマイズできるサービスもあるんですって。
「プロセスをつくろう」では、オフィスづくりの際に、働く中での行動を7つのアクティビティに分けるという考え方を提案しています。こちらについては、2記事目で詳しく紹介しますね!
そして忘れてはいけないのが「サイクルをつくろう」。VUCAの時代、オフィスをつくって終わり...ではなく、変化に対応してアップデートする必要がありますよね。状況に応じてアップデートできるオフィス家具も、コクヨでは多く取り揃えています。
あらためて目にすると、たしかにこの4つはこれからのオフィスづくりに役立ちそう。。でも、これまであまり考えてこなかった視点でもあります。「今必要なオフィス」のイメージを具体的にするためにも、このアイデアをもっと詳しく知りたくなってきました!
さて、エントランスの奥には、「いっしょにつくろう。」の具体事例として、4つのアイデアごとにコクヨの家具を体験できるスペースが続きます。
ちらっと見えるのが、「スペースをつくろう。」のブース。なにやら素敵な空間ですよ! でも、スペースをつくるってどういうこと!? こちらは第2回で詳しく紹介しますので、お楽しみに!
「これからの働き方」を考える、コクヨのショールーム。第1回では、そのコンセプト「いっしょにつくろう。」の意図を詳しく紹介しました。展示を見ながら考えさせられる場面も多く、すでに「いっしょにつくる」第一歩を踏み出せた気がします。
オフィスのリニューアルを考えている企業様はもちろん、働き方改革のヒントが欲しい方、社員とのコミュニケーションの活性化を図りたい方、「東京ショールーム」にはヒントがたくさん散りばめられていますよ。ぜひ、訪れてみてください。
ライター/コラムニスト
菱山 恵巳子
新卒で広告関係の会社に就職。ライターとして独立後、企業インタビューやビジネスコラムを中心に執筆。双子の小学生を育てながら働いており、「多様な働き方」は長年考えているテーマ。
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