HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 【潜入! コクヨショールーム】第4回:オープンなオフィスでも、快適な音環境は簡単につくれる!
2024.1.31[ 家具 ]
未来のワークプレイスと働き方を提案するコクヨ。法人向けショールームが2023年11月にリニューアルしました! ということで、働き方に関する取材や、あらゆる業界で働く方へのインタビューを数多く担当し、働き方に興味があるライターの菱山恵巳子が潜入! 全6回の連載を通して、これからのオフィスづくりについて考えます。
今回のテーマはオフィスの「音環境」について。オフィスをリニューアルし、オープンなスペースが増えたことで周りの音が気になる...という悩みはあるあるですよね。でも、だからといって会議室だらけの旧来型のオフィスに戻すのも、イマドキの働き方には合っていない気もします。それにどの程度遮音したいのかも状況によって様々です。
働き方の変化にも対応しつつ、あらゆる音問題も解決するにはどうすれば!? そんな課題を解決するシステムが、コクヨのショールームに揃っていました!
まずはこちらのコーナーから。「WORKPOD(ワークポッド)」シリーズというブースが、両サイドにズラリと並んでいます。
WORKPODは、Web会議やミーティングでの音対策や、一人での集中作業にも適したワークスペース。最も高い遮音性がほしいならこういったブース型がオススメとのこと。働き方、用途に合わせて様々なサイズ、機能が用意されていましたよ。
このように、壁がガラス仕様になっているので、オフィスに並んでいても圧迫感がなさそう。オープンスペースの解放感は残しつつ、会議室のように音が気にならない優れモノです。
以前、「打ち合わせとは言え、個室で誰かと2人きりになるのは避けたい」というワーカーの声を聞いたこともあります。例えばハラスメント対策の意味でも、外から見えるけど、重要な会話が漏れない場所は求められていると感じます。
では、どれくらい遮音性があるのか。まずは、1on1などに適したサイズのブースで試してみました! 外で大声で呼ばれても何も聞こえません! 集中して耳をすませても声が聞こえないなら、実際に作業や会議をしていたら、まったく外が気にならないことでしょう。もちろん、WORKPOD内の音も外に漏れていませんでした。
ソロワーク用のサイズも体験。ブースに入ると外の音が全く気になりません。最近では駅などにも個人用のワークスペースが設置されています。もちろん全方位を壁で囲まれているので、緊急での作業時には便利です。でもオフィスの中だったら、その視覚的な機密性はいらないかも? また、誰も見ていないと思うと緊張感がなくなり、意外と生産性が落ちるもの。個室とオープンスペースの良いとこどりをしたWORKPODは、オフィスでの集中作業にベストな空間だと感じました!
こちらはWORKPODシリーズの中でも、2023年6月発売開始の「WORKPOD TETRA(ワークポッドテトラ)」です。セミクローズドタイプで天井と床面がない4面体のパーテーションになっており、完全に遮音されているわけではないけれど、"囲まれ感"はバッチリ。安心して会話ができますよね。周囲とゆるやかにつながるワークスペースとなっています。
このように、天井が空いている独立型のパーテーションなので、消防申請も不要で設置が可能で、設備工事の負担も抑えられます。
続いては、高い吸音性を持つパーテーションで家具を囲うことによって音問題を解消するアイテムのコーナーへ。こちらも実際に体験していきます。
「brackets(ブラケッツ)」シリーズは、自動車の内張りに使用されている吸音ウレタン内蔵のパネルに、テーブルなどが組み合わさったユニット型の家具です。周囲の音や視線を気にせずにコミュニケーションを取ることができるのが特徴です。
2人が横並びに座れるサイズのテーブルが備わっているタイプは、1on1にもぴったり。オープンなスペースなはずなのに、吸音パネルのおかげで周りの音が気にならず、相手の声がクリアに聞こえます。わざわざ会議室で話すことでもないけど、オープンスペースでは話しにくい会話をするには、ここが良さそう。部下から上司へのちょっとした相談や報告にも、誘いやすいスペースですよね。手軽にオフィスにも設置できるのも便利です。
こちらは「brackets」のソファタイプ。プロジェクトのちょっとしたミーティングに最適です。ソファに座ると、外の音が完全に遮られているわけではないのに気にならないという不思議な感覚が味わえます。ブース内の人の声が聞き取りやすく、周囲がザワザワしていてもミーティングに集中できそうです。
"囲われている感"がより高いブースも。 こちらは「fore(フォーレ)」シリーズといって、bracketsよりも吸音効果が高いパネルを採用し、天面にも少しパネルがあります。3面を完全に遮られているので、中に座ると個室にいるような感覚なんです。外側のことが全く気になりません。
もっと手軽に音問題を解消したい! というニーズのために、簡単に設置できる吸音パネルもありました。
可動式の吸音パネル「Leafy(リーフィー)」は、ジャバラ型なので「今だけちょっと仕切りたい」という時に便利です。デスクやチェアを移動させる感覚で、吸音空間がつくれるのは画期的ですよね。スペースを取らないのでワンフロアの小さめのオフィスなどに良さそう。また、在宅ワーク時に家族が要る中でオンラインミーティングしなければならない時にもとても便利です。自宅にもほしいくらい!
壁に取り付けられるタイプの吸音パネルもありました! 「サウンドアブソーション」シリーズは、このように女性一人でも持ち運べる重量感。
裏側を見ると、しっかりと吸音素材が。また、マグネットが付いているので、スチールパーテーションや壁にワンタッチで取り付けられるんです。
実際に、簡単に壁に取り付けることができました。これがあれば音が響いてしまう狭い部屋や窓ガラスが多い部屋の反響音を軽減してくれるんですって。
普段、企業の公式インスタライブなどの動画配信に参加することもあるのですが、動画配信専用ルームがあるオフィスはなかなかありません。そういった時、これを壁に貼るだけで即席の動画用ルームにもなりますし、今後需要がますます増えそうだと感じます! カラーバリエーションも豊富なので、部屋のアクセントにもなりそうです。
また、もう少しポップな見た目の「bisketta(ビスケッタ)」シリーズも。丸型で可愛らしいので空間を明るくしてくれそう。思わず触りたくなるようなメロンパンのような見た目です。もちろん機能性もばっちりで、人の声に多く含まれる周波数をしっかりと吸音してくれます。
なんと卓上型の吸音パネルまでありました。「QUNON(キュノン)」シリーズは、既存のデスクに置くだけで外への音漏れが軽減できるアイテムです。本当にこれだけで!? と感じますが、実際に使用してみると、不思議と音がこの中でとどまる感覚があるんです! 顔がすっぽり被るサイズ感も周囲の視線が気になりません。しかも上部は透けているので、パソコンの画面が暗くならないのも嬉しいですよね。簡単に組み立てられるので、急なWeb会議の時などにも役立ちそうです。
そして音問題解決のためのコクヨソリューションは、家具だけではないんです。空調音のような背景音をわざと部屋に流すことで、外の音を聞こえにくくする「サウンドマスキング」というシステムも体験できました。
試してみると、まったくの無音よりも自然な音が流れている方が心地よく、たしかに周囲の声も気になりません。テレワークの時に自宅の誰もいない空間よりもカフェのちょっとした雑音の中での方が集中できるのと同じ感覚です。隣の席へ会話が漏れないというセキュリティの意味でも、生産性向上の意味でもかなり良さそう。
実際には天井裏にスピーカーを取り付ける工事が必要なのですが、新たに家具を増やせない空間にはぴったりですよね。
オフィスの音問題に対して、悩みのレベルや環境ごとに解決策がこんなにも用意されているのは驚きでした。しかもわざわざ大がかりなリフォームや取り付け工事が不要なものばかり。意外と簡単に音問題は解決できますし、オープンなスペースと快適な音空間は両立できるのです!
次回は、コクヨの数あるオフィスチェアから、自分にピッタリのものを選ぶ「イスの選び方」を紹介します。あなたにピッタリな1脚が見つかるかも!?
ライター/コラムニスト
菱山 恵巳子
新卒で広告関係の会社に就職。ライターとして独立後、企業インタビューやビジネスコラムを中心に執筆。双子の小学生を育てながら働いており、「多様な働き方」は長年考えているテーマ。
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