HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 【潜入! コクヨショールーム】 第6回:サステナブルなオフィスのために。ロングライフデザイン家具を調査!
2024.3. 6[ オフィス空間 ]
未来のワークプレイスと働き方を提案するコクヨ。法人向けショールームが2023年11月にリニューアルしました! ということで、働き方に関する取材や、あらゆる業界で働く方へのインタビューを数多く担当し、働き方に興味があるライターの菱山恵巳子が潜入! 全6回の連載を通して、これからのオフィスづくりについて考えます。
ショールーム潜入レポートも今回が最終回。最後は、「サステナブルなオフィス」を叶えるコクヨの家具について詳しく紹介します。
第1回、第2回でも紹介したオフィスづくりに必要な「4つのアイデア」の1つ、「サイクルをつくろう」。おさらいになりますが、オフィスはつくったら終わり...ではなく、働き方の変化に合わせて、アップデートさせていく必要がありますよね。でも、そのたびに家具を一新するのではもったいないことです。以前オフィスリニューアルを経験したワーカーへの取材で、まだ使えるソファやイスが捨てられていたのも目の当たりにすると「全ての家具を変える予算があるなら、社員にも還元してほしい...」という声も耳にしました。辛辣な意見とは言え、企業のそうした姿勢は、ワーカーの不信感にもつながることがあるのです。
やっぱりオフィス家具だって、良いモノを長く使った方がいいはず。用途の変更や、経年の劣化にも対応できるコクヨのオフィス家具を見ていきましょう!
まずは、座面や背面がへたりやすいイスのロングライフのための取り組みから。カジュアルチェアーの「Liite(リーテ)」では、背面のカバーがボタンで固定してあるので、簡単に取り替えることができます。汚れてしまった時や働く空間のイメージカラーを刷新したい時にも便利ですよね。しかもリビングライクなデザインだから、執務室だけでなくラウンジやカフェスペースなど、オフィスのあらゆる場所で使えそう。
同じくカジュアルチェアーの「Pallo(パロ)」は、工具不要でワンタッチで簡単に背もたれと座面が取り換えられるんです。座面って、意外と汚れたり素材によっては毛羽だったりするんですよね。そういう時、買い替える以外の選択肢があるのは経済的でもあります。
ちなみにpalloの背もたれは、クッションタイプ、樹脂タイプ、合板タイプが選べます。使用する空間が変わっても、そのイメージに合わせて付け替えればOK。
また、オフィスチェアーの「Monet(モネット)」はそれぞれのパーツが取り外せるので、パーツ単位での交換が可能。しかもその選択肢はなんと3万通り! 例えば、働き方の変化でオフィスをリニューアルし、個人デスクからオープンスペースがメインになったとしても、インテリアのテイストに合わせ、必要なパーツだけ取り換えれば良い。劣化しても、その箇所だけ取り替えればいいので、かなり長い期間使えそうです。
Monetの背面カバーの付け替えも体験できました。クッションカバーを変えるような手軽さなので、オフィスのイメージをちょっと変えたい時にはすぐに対応できそうです。
ちなみに、Monetはパーツによっては保証期間がなんと10年もあるんです! イスの保証期間って長くても2〜3年な印象ですが、「まだ使える商品を捨てない社会実現」への思いから、採用しているそう。
ソファにも長く使える工夫が施されていました。座っているのは「OSFA(オスファ)」シリーズの執務に適した姿勢をサポートする「WORKsofa」タイプ。
腰の位置を支えるランバーサポートは、付けはずし可能です。
背もたれも工具いらずのはめ込み式で付け替え可能。座面のカバーも交換できるので、様々なカラーバリエーションを楽しめます。例えば、ミーティングスペースに置くならば背もたれを付けて、ロビーに置くならばどの向きからも座りやすいように背もたれを取り外す...など、どこでどう使いたいかによってカスタマイズが可能です。パーツが簡単に取り外せるのは、位置を移動させる時にも助かりそうです。
以前、私が働いていたオフィスがリニューアルされた時、ラウンジの雰囲気を変えるためにソファやテーブルが全部買い替えられていたことが。これだったら、カバーや背もたれの位置を変えるだけで良かったのに! と、今さらながら、なんてもったいないことをしていたのかと気付かされます。
続いてOSFAの「RELAXsofa」タイプ。ゆったりくつろげる形状で、自宅に置いても馴染みそうすが、オフィス家具としての工夫が。PC作業で使いやすいように、クッションが通常のソファよりもやや固めになっています。また、黒いサイドテーブルはオプションとして後付けできるものになっています。
必要に応じてパーツを加えられれば、使う場所や用途が変わっても長く使い続けることができますよね。
こちらも肘掛けがボタン式になっているので、簡単に取り外し可能。皆が触る場所なので汚れやヘタレが目立ちそうな部分ですが、気になるところだけこうして簡単に付け替えられるのはありがたいです。
イスだけではありません。テーブルにも長く使える工夫がされていました。
こちらの「WorkVistaLight(ワークヴィスタライト)」では、なんと天板や脚のパーツごとに入れ替えて、使い方自体を変えることができるんです! 例えばオフィスラウンジなどのコミュニケーションスペースにぴったりなこのデザイン。モダンな雰囲気でスタイリッシュです。
天板はそのままに、脚を入れ替えれば、フリーアドレス用の両面テーブルに変身できるのです! 脚のカラーにより、雰囲気もガラリと変わります。
また、脚のパーツはこのようなパンチングタイプも。どのデザインもトレンドのリビングライクな雰囲気です。
このように、インテリアが"イマドキ"かも、ワーカーの働くモチベーションに影響すると感じます。私も取材先で素敵なオフィスに出会うと、ふと「ここで働いてみたいな」と思うことも。トレンドの変化に合わせて、家具のパーツを組み換えて雰囲気を変え、オフィスをアップデートできたら、いつまでもワーカーが憧れる「最新オフィス」で居続けられますよね。
さらにWorkVistaでは、天板カバーを付け替えることも可能。大がかりな組み換えをしなくても、カバーを変えるだけで家具の印象は大きく変わります。
このように、カバーは天板にはめるだけ。女性一人でも簡単に取り付け可能です。天板の素材感・色を変えるだけでオフィスの雰囲気はガラっと変わります。
この仕組み、自宅の家具にも採用したいくらいです。機能性は気に入っていてもデザインがちょっと今の気分じゃない...という時、これまでは家具そのものを買い替えなければなりませんでした。実際、自宅の引っ越しの際、家具の雰囲気も変えたくなってテーブルは新調していました。もし、テーブルクロス感覚でデザインを変えることができたなら...まだまだ使えたのになと、今さらながら軽く後悔してしまいます。
また、サステナブルなオフィスを実現するためのコクヨの活動は他にも。環境に優しい素材を使ったラウンジチェアーとテーブル「yuimori(ユイモリ)」シリーズです。金属の使用を最小限に抑え、柔らかくて本来は家具に不向きと言われている国産のヒノキ材をメインに使っているそう。
魚網をリサイクルしたキャスターも。海洋ゴミの中でも廃漁網は大きな割合を占めるんですって。コクヨではそれをイスのキャスターにリサイクルしています。オフィス家具にこういった商品を採用するだけでも、地球のためになりますよね。
今回紹介したロングライフをテーマにした製品やサービスは、オフィスのアップデートをする時の「家具を全部買い替えなければならない」問題も解決します。サステナブルなオフィスづくりって、地球に優しいのはもちろん、実はお財布にも優しいですよね。一石二鳥なオフィス家具、ぜひ取り入れたいです。
全6回にわたりコクヨの製品やサービスを体験しましたが、実際に目で見て触って確かめることで「これからのオフィスづくり」に必要な要素やトレンドを知ることができました。直近でオフィスリニューアルを考えていなかったとしても、「働き方」を考えるきっかけとなる、コクヨの最新ショールームでした!
ライター/コラムニスト
菱山 恵巳子
新卒で広告関係の会社に就職。ライターとして独立後、企業インタビューやビジネスコラムを中心に執筆。双子の小学生を育てながら働いており、「多様な働き方」は長年考えているテーマ。
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