仕事のプロ

2016.10.31

社会課題解決の「場」としてのリビングラボの可能性〈前編〉

「リビングラボ」の意義と本質とは?

課題解決に向け、自治体や企業、大学などが中心となり、ユーザーや地域住民といったコミュニティを巻き込んで行われる実証実験の場「リビングラボ」。欧米、とりわけ北欧を中心に実践されてきたが、昨今は国内でも関心が高まっている。リビングラボとは何か、その本質について、北欧の事例に詳しいコペンハーゲンIT大学の安岡美佳助教授に伺った。

安岡 美佳(Mika Yasuoka)


デンマーク・ロスキレ大学准教授、北欧研究所代表。コペンハーゲンIT大学助教授、デンマーク工科大学リサーチアソシエイツ等を経て現職。2005年に北欧に移住。「人を幸せにするテクノロジー」をテーマに、スマートシティやリビングラボなどの調査・研究に取り組む。会津若松市スーパーシティ構想のアドバイザーも務める。2022年に『北欧のスマートシティ テクノロジーを活用したウェルビーイングな都市づくり』(ユリアン森江 原 ニールセン氏との共著;学芸出版社)を出版。

文/笹原風花 撮影/曳野若菜