ロジカルシンキング
2017.05.24
あなたの話、正しく伝わっていますか?
ロジカルシンキング6:話の論点を明確に伝える
行動につながる問いを
常に意識しよう
状況を明らかにしたら、次はどのような問いを立てるかがカギとなります。
「仕事にかかわる問い=論点」には、次の3つのタイプがあります。
① 「そもそも何が問題なのか」=問題提起:WHAT
② 「なぜ、そんなことが起こったか」=原因究明:WHY
③ 「どのような解決策があるのか」=解決策検討:HOW
ほかにも「誰(WHO)」「どこで(WHERE)」「いつ(WHEN)」「いくらの(HOW MUCH)」といった問いや、「YES/NO」で結論づけるタイプの問いもありますが、意味があるのは「行動につながる問い」。「誰のせいでプロジェクトが失敗したのか」といった犯人探しのような問いは行動につながらず、生産的ではありません。
「プロジェクトがうまく進まないのは何が原因でしょうか(原因究明)」「プロジェクトを立て直すにはどうしたらいいでしょうか(解決策検討)」など、常に行動につながる問いを意識しましょう。
このように論点を明確にするコツを身につけることで、言いたいことがスムーズに聞き手に伝わり、建設的なコミュニケーションが成り立つのです。
下地 寛也(Shimoji Kanya)
コクヨ㈱入社後、行動と環境(創造性、コミュニケーション、場のあり方等)に関する研究・分析を担当。2003年より、クライアントの企業変革のコンサルティングや研修コンテンツ企画を担当する。著書『コクヨの3ステップ会議術』(中経出版)、『コクヨの1分間プレゼンテーション』(中経出版)、『コクヨの5ステップ ロジカルシンキング』(中経出版)、『コクヨの「3秒で選び、2秒で決める」思考術』(中経出版)、『コクヨのコミュニケーション仕事術』(総合法令出版)