リサーチ

2019.06.27

残業減が恋愛・婚活成就の秘訣?

働き方改革と恋愛の関係性

2019年4月「働き方改革」が施行され、プライベートを投げ打って仕事に邁進する価値観の終焉が一つの形となった。施行から間もない今、「働き方改革」はワークライフバランスを重視するビジネスパーソンの光となっているのか。婚活事業を展開する株式会社IBJが2019年3月に実施した「働き方改革と恋愛についての意識調査(調査対象:20~49歳の独身男女700人)」をもとに、その実態に迫ってみる。

働き方改革の施行後、実際の働き方に変化を感じているのは約3割。特に大きな課題として注目されていた「長時間労働の改善」については、多くのビジネスパーソンが「施行後も仕事の量が減るわけではない」≒「働き方は変えられない」という懸念を抱いていたことだろう。ところが、働き方改革の施行直前に行われた「働き方改革と恋愛についての意識調査(調査対象:20~49歳の独身男女700人)」では、既に3割が変化を実感できているという結果が出ている。現在はまだ各企業が模索し始めた段階であるため、今後さらなる上昇が期待される。
 
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“ワークライフバランス”とは、仕事と生活の調和のこと。仕事に偏ればプライベートが阻害され、仕事以外の場面で充実感や生きがいを感じることは難しくなる。プライベートに偏れば、金銭面で安心して生活することができなくなり、プライベートの充実度も低下する。バランスが大切なのだ。
ワークライフバランスが「取れている」と感じている人は回答全体の63.8%を占めている。働き方改革による変化がある・ないにかかわらず、自身のワークライフバランスに満足していた人も意外と多かったということになる。
 
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一方、ワークライフバランスが「とれていない」と感じている人の割合(36.2%)と、「仕事が恋愛の足かせとなった経験がある」人の割合(35.2%)がほぼ等しいことも興味深い。
殊、恋愛に関しては、「ワークライフバランスの満足度」に直結しているのかもしれない。
 
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また、「残業時間が削減されたら何をする時間に充てたい?」という問いに対して、「趣味・娯楽」、「出会い探し・婚活」、「休息・睡眠」が男女ともにTOP3に挙がった。「出会い探し・婚活」は女性よりも男性のほうが上位になっている。これまで恋愛・結婚重視は女性特有と思われがちだったが、実態は変化を遂げつつあるようだ。現代の男性の本音は、「時間さえあれば、恋愛・結婚もやぶさかではない」というところなのかもしれない。
 
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働き方(ワークライフバランス)と恋愛の関係性が見えたところで、最後に「マイワークライフバランスがとれるのは、残業何時間まで?」という問いに注目する。適性と感じる残業時間には、男女でかなりの乖離があるようだ。各々の理想とするワークライフバランスが実現した暁にも、女性側の不満は解消されないことが懸念される。しかし、調査全体の総括としては、「草食系男子」というような言葉が流行する昨今の日本において、決して恋愛に消極的ではない男性の姿勢が垣間見えたのは、嬉しい結果といえるだろう。
 
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調査方法:アンケート調査
調査対象:20~49歳の男女699人
集計期間:2019年3月15日(金)~3月24日(日)

 

 
作成/MANA-Biz編集部