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働き方用語辞典 「イマーシブ」

公開日:2024.8.16

執筆:コクヨコラム編集部

#DX #トレンド #マーケティング #働き方用語辞典

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働き方用語辞典 「イマーシブ」

イマーシブ

デジタル技術を駆使したリアルな映像や音響などで
その世界観に没入する体験型コンテンツやサービス

「イマーシブ(Immersive)」とは、デジタル技術などを活用し、視覚、聴覚、触覚を刺激して、その空間に浸ることができる体験型コンテンツのことです。イマーシブは、「没入」「没入感がある」を意味します。

イマーシブは、2000年代にイギリス・ロンドンで、観客と演者の境界がなく、観客が舞台の世界に登場人物として自由に入り込むイマーシブシアターの「体験型演劇作品」として始まりました。
現在では、ゲームや展示、アトラクションなどのエンターテインメントをはじめ、コミュニケーションやマーケティング、教育など、幅広いジャンルで活用されています。

■イマーシブが注目される背景
・「コト消費」から「トキ消費」へ
旅行やエステ、芸術鑑賞などの非日常的な体験(コト)にお金を使う「コト消費」から、コンサートやスポーツイベントなど、その場・その日限りの経験や体験にお金を使う「トキ消費」へ、消費行動が移行している

・「没入体験」の需要向上
近年、時間・場所が限定され、二度と同じ体験ができない「非再現性」かつ「非日常」な世界へ没入できる「イマーシブ」が求められている

■イマーシブの具体例
・イマーシブシアター
ステージや客席がなく、観客は好きな場所から観劇でき、キャストとして演劇に参加できる没入型の作品

・イマーシブミュージーアム
プロジェクションマッピングやCG、音響効果を活用し、作品の世界観を体感できる美術館や展示

・イマーシブテーマパーク
映像や音響、照明、装飾などの仕掛けを通じて、リアルな世界に没入できるアトラクションやショーが揃うテーマパーク

・イマーシブホテル
テーマやストーリーに沿って、ホテルに滞在しながら演劇や企画に参加する宿泊型体験

近年では、没入型あるコンテンツをマーケティングに活用するケースも増えています。
非日常的で限定性の高い体験の場を提供することで、より説得力が高まり商品やサービスの魅力が伝わりやすくなります。

デジタル技術を使わずとも、ポップアップストアや展示会などにおいて、香り、照明、インテリアや接客などに工夫することで、顧客の体験を深めることは可能です。ブランドや商品の世界観をリアルに表現し演出することで、消費者の心を掴みイメージ向上にもつながるでしょう。

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