HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「ナレッジワーカー」
「ナレッジワーカー」とは、自身が持つ専門知識や情報、経験を活用することで、さらに新たな知識や付加価値を生み出す労働者のことです。「knowledge(知識)」と「worker(労働者)」を組み合わせた造語で、日本語では「知識労働者」と言います。
形のないサービスや価値の「知的生産物」を創造するナレッジワーカーに対し、マニュアルに沿った業務やオペレーションワーク、単純労働を中心とした労働者とは対局の概念となります。
・AIやロボットで代替不可
近年テクノロジ―の進化に伴い、仕事や生活などあらゆる場面においてAIやロボットによる自動化が普及しているが、知識や情報を基にアイデアや価値を創造までは代替できない
・顧客ニーズの変化
従来はモノを重視する消費パターンであったが、顧客のニーズが価値の高いサービスや商品に変化したことから、多様な価値観に対応できるナレッジワーカーの存在が不可欠となっている
・専門性
特定分野の専門的な知識や技術、経験が必要となる。
・情報収集能力
常に多様な情報や知識を集め、アップデートが不可欠。
・解決能力
課題を探し出し、自身の知識を使って効果的に解決する力が求められる。
・発想力
知識や経験をパターンにして、革新的なアイデアの創出が必要となる。
・コミュニケーション能力
相手の話を聞いて理解するスキルと、自身の考えや知識を相手に伝える能力が重要となる。
職種はさまざまですが、高度な専門知識や技術、スキルや経験を駆使し、課題を解決したり、新しい価値を生み出すことが特徴です。課題の発見・分析力、発想力はもちろん、コミュニケーション能力も求められます。
・弁護士などの士業、専門医
・コンサルタント、マーケター、データサイエンティスト
・金融ディーラーやアナリスト
・エンジニア(IT、機械、電気、建築など)、研究開発
・デザイナー、コピーライター
優秀なナレッジワーカーになるためには、特定分野だけでなく、多岐に渡るジャンルの情報に触れ、常に豊富で新しい知識を身につけ続けることは必須です。企業においては、L&Dの部門と連携しながらアップスキリングやリスキリングの機会を設けるなど、ナレッジを育て、個人にとどめず組織で共有できる仕組みや体制、土壌作りが求められます。
普段から何事にも疑問を持ち、別の視点から考えるスキルを鍛えることで、解決能力が高まり、独自の斬新なアイデアを生み出すことができるでしょう。
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