HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「パープル企業」
「パープル企業」とは、残業などの長時間労働やノルマ、パワハラなどがなく、社内の雰囲気が良い代わりに、自身のスキルアップや成長が期待できない企業のことです。働きやすい環境のホワイト企業、過酷な労働環境であるブラック企業の間という意味で、紫にたとえられます。
ネガティブな意味で使われ、「ゆるブラック企業」とも呼ばれています。特徴として、単純なルーティンワークが多く、昇給や昇進の機会が見込めず、やりがいも感じられないことがあげられます。一方で、負荷が少なく楽に働ける企業、という捉え方をすることもできます。
「働き方改革」による、残業時間の規制やハラスメント対策の厳格化が影響していると言われています。業務時間に配慮して新入・若手社員に負荷の少ない単純業務を任せたり、上司・部下・同僚がお互いに気を遣って指導や指摘を控えるといった現象が重なると、負荷は少ないが成長機会や実感を得にくい環境が作られる要因となり得ます。
・残業や休日出勤が少ない
時間外の労働時間がほとんどないため、充実したプライベートを過ごすことができる。
・仕事がきつくない
単純なルーティン業務が多く、体力的にも楽でストレスをためずに働くことができる。
・働きやすい環境
パワハラがなく職場の雰囲気が良いことから、働きやすい職場環境が整っており、ストレスを感じにくい。
・成長の機会が少ない
単調な仕事が多いため、スキルを習得する機会がなく、実務経験が身に付きにくい。
・昇給がむずかしい
技術がいらない業務が多いことから、収入が上がらず、モチベーションの低下につながる。
・やりがいを感じられない
毎日単純な仕事の繰り返しで、上司から評価されることもなく昇進も見込めないため、仕事にやりがいを感じられない。
働きやすく居心地の良い仕事環境のため、離職率が低いのもパープル企業の特徴です。一方で、将来性が感じにくく、キャリアプランを立てにくいのも現実です。残業時間が少ない分、プライベートの時間を活用し技術を身に付けるなど、自己成長を図る機会をつくることで、将来像を描きやすくなるでしょう。
働き方・家具・オフィス空間の
最新情報をチェック!