2022.11.16[ オフィス空間 ]

過去のオフィスから探る!「いいオフィス」ってどんなオフィス?(1990年代~現在編)~新しい価値やアイディアを生みだし、創造性を刺激するオフィスとは~

#ABW #ウェルビーイング #サステナブル

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過去のオフィスから探る!「いいオフィス」ってどんなオフィス?(1990年代~現在編)~新しい価値やアイディアを生みだし、創造性を刺激するオフィスとは~ 過去のオフィスから探る!「いいオフィス」ってどんなオフィス?(1990年代~現在編)~新しい価値やアイディアを生みだし、創造性を刺激するオフィスとは~

「いいオフィス」とはどんなオフィスでしょうか?オフィスの役割やあり方は、社会やその時代の働き方の変化に合わせ進化し続けています。今回は、コクヨOBでコクヨデザインパートナーとして活躍される一色 俊秀さんに、オフィスの変遷と、現代に求められるオフィスについてお話をお聞きしました。前編・後編の2回に渡り、オフィスの写真や時代背景とともに「いいオフィス」とは何かを探っていきます。本記事では、1990年代~現在までのオフィスの変遷を紹介しています。

前編:「過去のオフィスから探る!「いいオフィス」ってどんなオフィス?(1960年代~1980年代編)」

1990年代

1990img1.jpg 1990年代、パネルで仕切られた島型対向式やブース型レイアウト

1990年代はオフィスにより快適性が求められるようになり、オフィスチェアも人間工学などを考慮した座りやすいものへと変わってきました。 インフラ面では通信技術が急速に発展し、インターネットやE-Mail、社内通信ネットワークの利用が普及しました。また、ノートパソコンや携帯電話、モバイル端末が増えたことで場所を選ばず仕事をすることが可能になり、企業風土や事業に合わせた多様なオフィスレイアウトが増えました。フリーアドレスオフィス(※)が登場し始めるのもこのころです。

1990img2.jpg 1997年、大規模フリーアドレスを導入したコクヨ新霞が関オフィス

2000年代

1990img3.jpg2003年、ノンテリトリアルレイアウトを取り入れたオフィス。
コクヨ霞が関オフィス(写真)ではオール無線LAN化し、座席やレイアウトの自由度がより高まった。

2000年代になるとさらに通信や書類のデジタル化やモバイル化が進み、固定デスクから解放されます。組織変更や配置転換、人員増減に対応しやすく、空間を有効活用できるノンテリトリアルオフィス(※)やユニバーサルレイアウト(※)など、変化対応および環境配慮型の家具を取り入れるオフィスも増え始めました。

フリーアドレス:オフィスの中で固定席を持たずに、ノートパソコンなどを活用して自分の好きな席で働けるスタイルのこと

ノンテリトリアルオフィス:相互交流を高め、知的生産性を向上させるために席を固定せずに、自由自在に着席するオフィスづくり。

ユニバーサルレイアウト:デスクエリアの配置や什器タイプを統一規格化することで、変更時の大幅な工事をなくすレイアウト手法。ユニバーサルプランともよばれる。

2010年代

1990img4.jpg2010年代、働き方の変化やモバイルワークの浸透で、自由度の高いオフィス空間が登場。
自然光やグリーンを取り入れたカジュアルで自由度の高い空間(コクヨ品川オフィス)。

2010年代には、より独自性やリラックス感のある空間のオフィスが増加。オフィスが創造経営戦略の場としての役割を担えるよう、ワーカーが創造性を発揮できる環境へと変化していきました。

社内には無線LANが張り巡らされ、クラウドコンピューティングによるデータの管理が定着していくことで、ワーカーが仕事をしやすい空間を選ぶスタイルが登場しました。オフィス内で座席が自由に選べる「フリーアドレス」や、時間と場所を自由に選択できる働き方「ABW(※)」を取り入れた、自由度の高いオフィスが支持されるようになってきました。

ABW(Activity Based Working):オフィスや自宅、カフェ、などオフィスの内外を問わず、仕事内容に最適な場所・時間を自由に選択できる働き方。

2020年代~

1990img5.jpg 2022年、コクヨ品川オフィス THE CAMPUS
レイアウト変更に対応しやすい、ブロック単位の配置を取り入れている

コロナ禍でリモートワークや在宅勤務、オンラインミーティングが浸透し、オフィス以外の場所での勤務も珍しくなくなりました。出社せずとも仕事ができる環境が整ったことで、あらためてオフィスの役割や在り方が問われています。オン・オフラインをつないだハイブリッドワークへの対応はもちろん、アイデアが生まれるようなコミュニケーションの場、集中して業務にとりくめる機能性の高いオペレーションワークの場など、その時々の状況に効率よく変化に対応できるオフィスが求められています。

変化に対応しやすい、可変性あるサステナブルなオフィスへ

2019年以降、出社率や働き方、求められるオフィス機能やアクティビティは流動的に変化しています。しかし、オフィスを都度まるごと作り変えることはなかなか現実的ではありません。そこで取り入れたいのが変化に対応しやすい、可変性のあるオフィス家具の活用です。コクヨの2023年の新製品にも、変化に強くそして永く使えてサステナブルなオフィス家具が多く登場しています。

■新製品の一例
・「OSFA(オスファ)」付属パーツの付け替えで、使い方に合わせ機能が選べるソファー
・「Liite(リーテ)」、「pallo(パロ)」カバーやパーツが付け替え可能なチェアー
・「Any Way(エニーウェイ)」軽やかに動かせる、キャスター付きの家具シリーズ(デスク、チェア、スツール、ソファー)

これ解決できないかな?と思ったらコクヨにご相談を

本記事では、各時代の課題を乗り越えてきた歴代のオフィスをご紹介してきました。オフィスは作って終わりではなく、ワーカーが働きやすい状態を維持し、運用することが大切です。オフィスのお悩みはちょっとした工夫で改善できることもたくさんあります。リニューアルはもちろん、社内の働き方を変えるヒントがほしい、法改正への対応など、様々な「どうしよう?」にコクヨがお応えいたします。最新のオフィス空間でコクヨ社員が働く「ライブオフィス」もご覧いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。

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