組織の力
今を生き抜く"強い組織"を目指す〈前編〉
『スーパー戦隊シリーズ』から読み解く時代の変化
予測不可能な時代を生き抜く “強い組織” とは? いま、企業人に何が求められているのか? そんな問いからスタートした3回連載企画。前編では、“強いチーム” の代表であるスーパー戦隊にヒントを得ようと、『スーパー戦隊シリーズ』の初代プロデューサーを務め、40年以上にわたりスーパー戦隊と共に歩んできた東映株式会社テレビ事業部門エグゼクティブ・プロデューサー 顧問の鈴木武幸さんのもとを訪れた。そして、時代による組織のリーダー像やチーム編成の変化を探るべく、各スーパー戦隊がいかに世相を反映してきたのかについて伺った。
女性の社会進出を反映し、
大きくなる女性メンバーの存在感
鈴木顧問の机の周りには、子どもたち憧れのヒーローがいっぱい。
『スーパー戦隊シリーズ』40作目となる現在放送中の『動物戦隊ジュウオウジャー』。地球を襲う宇宙の無法者集団「デスガリアン」に人間とジューマン(異世界ジューランドの住人)がジュウオウジャー(イーグル、シャーク、ライオン、エレファント、タイガー)となり、立ち向かう。
鈴木 武幸(Suzuki Takeyuki)
東映株式会社テレビ事業部門エクゼクティブ・プロデューサー 顧問。1968年東映に入社。テレビ部にてプロデューサーを務める。ドラマからアニメ、特撮作品までプロデュース作品は多岐にわたる。なかでも『スーパー戦隊シリーズ』には立ち上げから携わり、同シリーズを長期ヒット作品へと育て上げた。その後、テレビ部の総責任者を経て、常務取締役、専務取締役などを務め、2016年6月には取締役を退任し、顧問に就任。現場を離れた現在も、東映作品を見守り続けている。