リサーチ
データから読み解く日本の人材トレンド①
働き手の成長意欲が採用のあり方を変え始めている
現代日本において、企業と働き手の関係が急速に変わりつつある。その実情を探るべく、株式会社リクルートキャリアのメンバーが「働く」の現状や未来をデータから読み解くシリーズ記事を3回にわたってお届けする。現代日本の雇用をさまざまな角度から分析し、新しい働き方を提案する同社の提言から、これからの日本にフィットする雇用のあり方を見いだしていこう。
第1回は、新卒採用と中途採用における近年の傾向について、採用市場の最前線に関わる3人のメンバーに聞いた。
若者は「自分がどう成長できるか」を
重視して就職先を決めている
出典:リクルートキャリア 就職みらい研究所 「就職プロセス調査 (2020年卒)」【確報版】「2020年3月度(卒業時点) 内定状況」
インターンシップが
入社後のワーク・エンゲージメントを左右する
出典:「2019年新卒者の入社後追跡調査」全国求人情報協会
増本 全(Masumoto Zen)
株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所所長。入社以来、新卒採用や就職支援に係る業務に従事。2018年10月より現職。全国求人情報協会新卒等若年雇用部会事務局長や文部科学省「令和元年度大学等におけるインターンシップ表彰選考委員会」委員など複数の公職を務める。
藤井 薫(Fujii Kaoru)
株式会社リクルートキャリア HR統括編集長。入社以来、人材事業のメディアプロデュースに従事し、『TECH B-ing』編集長、『アントレ』編集長などを経て現職。また、株式会社リクルートのリクルート経営コンピタンス研究所を兼務。現在、「はたらくエバンジェリスト」(「未来のはたらく」を引き寄せる伝道師)として、労働市場・個人と企業の関係・個人のキャリアにおける変化について、新聞や雑誌でのインタビュー、講演などを通じて多様なテーマを発信する。デジタルハリウッド大学と明星大学で非常勤講師。著書に『働く喜び 未来のかたち』(言視舎)がある。
髙森 純(Takamori Jun)
株式会社リクルートキャリア 事業推進室 インキュベーション部 リファラルグループマネジャー。外資系コンサルティング会社を経て2012年に株式会社リクルートキャリアに入社。以降グローバル人事、ピープルアナリティクス、入社後活躍等の新領域の事業開発に一貫して従事。