レポート
企業におけるダイバーシティの理想の未来~ダイバーシティの臨界点~
組織変革のためのダイバーシティ(OTD)普及協会 アニュアル・カンファレンスレポート
5月12日、設立1周年を迎えた一般社団法人 組織変革のためのダイバーシティ(OTD)普及協会が、アニュアル・カンファレンスをオンラインで開催した。テーマは「企業におけるダイバーシティの理想の未来 ~ダイバーシティの臨界点~」。
OTD普及協会運営委員・東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター特任助教の飯野由里子氏のモデレートのもと、第1部ではダイバーシティに関わる団体の代表者5名のパネリストが発表し、第2部では「新型コロナウィルス流行の長期化を受けて多様性がこれまで以上に必要とされるか? 」について、のべ160社/団体の参加者がグループディスカッションを行った。第1部の様子を中心にレポートする。
ポストコロナ社会では、組織のダイバーシティが
これまで以上に求められるのか?
一般社団法人 組織変革のためのダイバーシティ(OTD)普及協会
多様な構成員が違いを活かしあいながら、本来の⼒を発揮し、企業が新たな価値を⽣み続けるために、「組織変⾰につながるダイバーシティ」を実現する。(HP:https://otd0507.org/)
安藤哲也
2006年に父親支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立し代表理事に。「笑っている父親を増やしたい」と講演や企業向けセミナー、絵本読み聞かせなどを全国で行う。厚生労働省「イクメンプロジェクト推進チーム」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」、などにも多数参画。
中村寛子
2015年にmash-inc.設立。女性エンパワメントを軸にジェンダー、年齢、働き方、健康の問題などまわりにある見えない障壁を多彩なセッションやワークショップを通じて解き明かすダイバーシティ推進のビジネスカンファレンス「MASHING UP」を企画プロデュースし、2018年からカンファレンスを展開している。
島田由香
2014年4月よりユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長。学生時代からモチベーションに関心を持ち、キャリアは一貫して人・組織にかかわる。日本の人事部「HRアワード2016」個人の部・最優秀賞、「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2019 for SDGs」受賞。
松岡宗嗣
政策や法制度を中心としたLGBTに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、HuffPostや現代ビジネス、Forbes、Yahoo!ニュース等でLGBTに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。
星加良司
東京大学教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター准教授。一般社団法人OTD普及協会理事/運営委員。主な研究分野はディスアビリティの社会理論、多様性理解教育。著書に『障害とは何か』(生活書院、2007年)、『合理的配慮』(有斐閣、2016年[共著])他。
飯野 由里子
東京大学教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター特任助教。一般社団法人OTD普及協会運営委員。専門はジェンダー/セクシュアリティ研究。「アカデミアの知をもっと身近に!」という思いから、ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール(ふぇみ・ゼミ)の運営にも携わっている。