ライフのコツ
2013.08.26
ボールの選び方・あそび方
運動能力に加えコミュニケーション力も伸長
ボールは、まだネンネのときから使えて、成長の手助けをしてくれるとても優れた玩具の一つです。発達段階にあわせ、あそび方を工夫することによって、より役立つ玩具になります。
- 初めてのボールは軽く、つかみやすく、赤や青などのはっきりした色を含むボールで
- ボールは低月齢から使える玩具です。目の前を転がすだけで、追視を促したり、好奇心を高めたりします。両手でしっかりと握れるようになることも考慮して、赤ちゃんにとってつかみやすい大きさと固さで、ほどよい重さのものを選んであげましょう。
お座りの赤ちゃんの元に優しくころころとボールを転がしてあげるのも楽しいあそびになります。お座りが安定しないうちは、ボールと一緒に転んでしまうので、後ろから誰かが支えた状態であそびましょう。口に入れないよう、大きなもので、口に入れても害の無い素材のものを選びましょう。はいはいができるようになったら、転がしたボールをはいはいでとりに行くあそびも楽しめます - 成長に合わせて運動能力を高めるサポートとして楽しくボールあそびをしましょう
- 歩けるようになったら、ボールころがしあそびが楽しめるようになり、手全体で掴んでいたものが、2~3本の指で器用に掴めるようになります。テニスボールよりも一回り大きいくらいの柔らかなボールなら、片手で掴むでしょう。座った状態のときに、上から目の前に落として動体視力も養いましょう。
- 安定して歩くことができるようになったら、ボールをちょこんと蹴ってみましょう。 持ったボールを両手で投げることも始めます。投げるというよりもボールを掴んだ手を前に振り落とすと言ったほうがイメージ的に近いかもしれません。いずれにしても柔らかなボールで、あたっても痛くないものがオススメです。
- 3歳頃からは目的のあるボールあそびにチャレンジ
- キャッチボールは、しっかり受け取ることから始めましょう。
まずは取る練習、胸の前でボールを抱っこするポーズをしっかりと覚え、大人がこどもの頭上からボールを落とし、抱っこしてキャッチします。抱っこするように受け止めるという意識をしっかりと持たせましょう。 - 目的の場所に小さなボールを投げてみよう
テニスボールのような片手で持てるボールを、キャッチボールをする相手に向かって投げましょう。この時期のこどもは、ボールを思いっきり投げると、手を上から下に振り下ろすようになり、ボールは相手のところまで届かないことがよくあります。そこで、視線を上げるために、ボールが障害物を飛び越える練習をしてみましょう。
こどもの身長よりも高いフェンスなどの障害物の向こうに大人が立ち、障害物を飛び越える気持ちを持つだけで視線が上に上がり、自然とボールから手を離すポイントが高くなるので、遠くに投げる習慣がつきます。
小さなボールを受け取るのは、この年齢では難しいので、大人は下手投げで軽く投げてあげます。失敗しても、転がるボールを取りに行くことを楽しむ気持ちで行いましょう。 - ボールつきのポイントは、腰を曲げないこと
6歳頃からできるようになるボールつきには、コツが必要です。
ボールが跳ね返ってくるのを待てないと、どんどん前かがみになり、思わぬ方向にボールは弾かれてしまいます。そこで、床にボールを押し付け、戻ってくるものをキャッチすることから始めてみます。胸の前でボールを両手で持ち、床に向けてボールを上から押しつけるように落とします。するとボールは床から跳ね返り、元の場所に戻ってくるので、戻ってきたところを受け止めます。落としては受け止める。この繰り返しをしっかり行います。ポイントは腰を曲げないことです。
できるようになってくると、次第にリズムが生まれてきます。ボールつきにはリズムも大切な要素なので、リズムがなかなかとれないときは「落として、とって」など大人が声をかけてリズムをつくってあげることも有効です。腰を曲げずにできるようになったら、ボールつきに挑戦です。
跳ね返ってきたボールをキャッチしないで、押し返すイメージで行います。始めは両手で行います。このときもリズムを取ってあげてもいいでしょう。両手つきができたら、次は片手にするだけです。
上手にできるようになったら、場所を動かずに同じ場所でボールつきをするようにしましょう。 軽量のドッチボールで小さな0号級のものが適しています。