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働き方用語辞典 「ミレニアル世代」

公開日:2024.7.25

執筆:コクヨコラム編集部

#コミュニケーション #トレンド #マーケティング #働き方用語辞典

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働き方用語辞典 「ミレニアル世代」

ミレニアル世代

1980年代から1990年代中盤までに生まれた世代

「ミレニアル世代」とは、1980年もしくは1981年から1996年の間に生まれた世代を指します。2000年以降に成人したことに由来し、「ミレニアル(千年紀)」を語源としています。
X世代の次であることから、「Y世代(ジェネレーションY)」とも呼ばれます。またミレニアル世代は、α世代の親世代にあたり、社会や会社の中では若手から中堅と呼ばれる層を担っています。

国や地域により若干差があることがありますが、一般的には以下のように分けられます。

・X世代:1960年から1970年生まれ
・ミレニアル世代(Y世代):1980年頃~1990年代後半生まれ
Z世代:1990年代後半~2010年代生まれ
α世代:2010年代~2020年代生まれ

現在、ミレニアル世代は世界人口全体の約6割、日本では約4割を占めており、2035年には過半数を上回ると予測されています。また、労働人口においても大半を占めており、社会に与える影響力がますます大きくなっていく世代です。

企業やビジネスシーンでは中核となる業務や役職を担い、経営や意思決定においてもある程度の発言力を持ちます。購買活動においても、購入決定権を持つことが多く、ミレニアル世代を取り込んだマーケティングは不可決といといえます。

■ミレニアル世代の特徴

1.デジタルリテラシーが高い
・デジタル機器やインターネットなどの通信技術が急速に発展した時期に成長。
・幼少期からパソコンや携帯電話の扱いに慣れており、情報収集のツールとしてインターネットやSNSを活用する

2.多様性を重視する
・インターネットを通じて多様な背景や価値観を持つ人に触れる機会が多い
・それぞれの個を尊重する傾向がある

3.モノより体験を重視する
・物欲があまりなく、「モノ」を所有するよりも、商品やサービスを通して得られるCX(顧客経験価値)を重視する傾向がある
・必要なときに他人と共有するシェアリングサービスが支持を得ている

4.社会問題への関心が高い
・物心ついた頃から長期間の経済不況や不安定な国際情勢、気候変動などを実際に経験
・インターネットから多くの情報を得ることができるため、社会問題に対して高い関心を持っている

5.プライベートを優先する
・仕事のためにプライベートは犠牲にせず、プライベートの充実やワーク・ライフ・バランスを重視
・自分らしい働き方を求めて企業や組織に依存せず、離職したり転職したりする人も少なくない

■ミレニアル世代とZ世代の違い

ミレニアル世代とその次の世代であるZ世代には共通点が多く、よく比較されますが相違点も存在します。

―デジタル活用
・ミレニアル世代:デジタル技術が身近で、インターネット検索やSNSの活用を得意としている
・Z世代:デジタル技術に依存する傾向が強く、短時間で視覚的にわかりやすい動画コンテンツやInstagramなどを好む

―購買傾向
・ミレニアル世代:ブランド志向で、商品の価値と品質を重視することから、商品についてじっくり調べ、オンラインと実店舗の両方を利用する
・Z世代:ブランドよりもデザインや機能性、スペースパフォーマンス(スぺパ)といった実用性を重視し、オンラインショッピングやモバイル決済など、デジタル中心の消費行動となる

―経済観念
・ミレニアル世代:理想主義で、商品やサービスに対するCXを求め、自分の好きなことにお金を使う
・Z世代:現実主義で、早い時期から積極的に貯金。コストパフォーマンスやタイムパフォーマンス(タイパ)の良さなど、実用性を重視する

労働人口の中心で、ビジネスシーンでも中心となるミレニアル世代は、ライフステージにおいても比較的変化の多い時期にあります。

プライベートを重視するミレニアル世代の雇用においては、フレックスタイム制ABWの導入、休暇制度や福利厚生の整備など、柔軟で多様な働き方が選択しやすい環境をつくることで、採用の促進や離職の防止が期待できます。また、社員がスキルアップできる機会をサポートするなど、人材育成に力を入れるのも有効でしょう。

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